せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は勉強中』

・致死量の青春で身体が張り裂けそう。夏ってこんなに最高なんだ。なんか暑くてだるいだけの季節かと思ってましたよ。

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・山田の彼女ヅラがとどまることを知らないねぇ。それも冒頭の「私はあなたのもの」ムーブから始まり、多種多様な彼女ヅラがこの一話に目白押しだ。彼女なんだから別にいいだろ。一番好きなのは「うちらが~~ガン無視するでしょ」「それはそうかも」のとこです。市川にダントツで大事にされているという自負が滲みに滲みまくってて本当に良い。一方で、この怒濤の彼女ヅラの裏に、二話前で起きた保健室での「萌子に向けられ、山田は蚊帳の外に置かれた(ように山田に見えた)宣言」の件がまだ潜んでいると思うと、ふへへ、こりゃたまりませんな。

 

・おねえ、早稲田(早須田って書いてるけど明らかに早稲田のもじりでしょ)現役合格なんだ。すげえっつうか、市川香菜、貴様は逆に何を持ち得ないのだ?って感じだ。あ、彼氏か。というかそうなるとあの地雷系(バンドのドラム)も早稲田……? ともすれば中学生ナンパ野郎も……?直感に反しまくるけど、まぁ、よくよく考えると早稲田だし、普通にいるかあのくらいは。あ、偏見です。

 

・なんか今回の萌子、全体的に眼が死んでません? 正確に言えばハイライトの無いコマが多いというか、光が灯ってるコマが少ないじゃないですか。そんで特にハイライトがなくて印象的なとこ、山田と市川の関係にそれとなく触れてるとこだと思うんですよね。こういうのを「見つけて」しまうと、脳みそのカプ厨的あるいは悲恋厨的部分がにわかに活性化しだして大変に良い。良くない。そんなもん瞳を省略するデフォルメ顔ばかりだからだろと言われるとその通りだし、笑ってて瞳が見えないコマも多いだろと言われればおっしゃるとおりでごぜぇますと平伏するほかないんだけど、いくら頭を下げさせたところで私の勘ぐりを止めることはできねぇからな。

 

・なんで萌子についてと山田についての記述が同じくらいの量なんだよ。別にいいだろ。じゃあ、頭っからいきましょうか。個人の感想です。

 

・勉強漬けの夏休み。午前から夜中までって……すごいな。やる人はここまでやってたんだなぁと思うと今更ながら尊敬の念がわいてくる。そしてそこに投下される水着姿!! なんてことしやがる。そしてなんてスタイルしてやがる。受験勉強中の男子中学生に送りつけていい画像じゃないだろ。英単語二桁単位で吹き飛んだんじゃねえのか。

 

・送ってすぐさま自分の失敗……失敗?に気づく山田。ごまかそうとしてLINEなのに早口になるのかわいいなこのやろう。というかあれですね、恥ずかしいからとかじゃなく、勉強の邪魔になってしまうから誤魔化そうなんすね本編は。ツイヤバのときは純粋に恥ずかしいから顔をスタンプかなんかで隠したうえで「これはマネキンだから」っつってたはず(うろ覚えなので間違ってたらごめんね)。どこだ……どこで世界線が変わった……?

 

・多種多様な水着。お互いに楽しそうでなによりだよもう。一生やってろ(心からの祈り)。攻守も入れ替えろ。攻守とは? にしても、ちゃんと「かわいい」を伝える市川が成長してるのは言うまでもないが、こう、かわいいと言われた山田のほうにこそ「最強」って形容が似合うのはなんなんでしょうね。

 

・「この私の水着姿を見て……かわいい『しか』ないだと……?」って不服気味なうえ、ほとんど紐みたいな水着を手に取る山田、これが最強じゃなきゃなんなんだよ。えっちなのは勉強の邪魔になるからって下手な言い訳かましたの忘れたのか。それはそれなんだろうな。最強過ぎる。ほんの数ヶ月前は「かわいい」って言われて泣いてたでしょあーた。たぶんだけど、羞恥にもだえながら「かわいいしかない」と絞り出す市川の様子を見れてたらもうちょっと満足してたと思いますねこの女。文字しか伝わってないから満ち足りないのだ。そりゃ会いたいよな。

 

・冒頭にも書いたけど、自負がすごいですよね。山田の。私は市川の彼女だという自負が。市川は自覚が足りないと言われるが、山田には自負があふれかえっている。市川の彼女なので、水着を市川にも選んでもらうし、「かわいいしかない」に「待てよ……?」ってひっかかりを覚える。

 

・SIDE:市川、inダイニング。シコってしまうじゃないよ男子中学生め。おねえによる勉強テクニック、実用的ではあるんだろうけど恐ろしいこと言ってるようにしか見えないよ私は。勉強の息抜きとして勉強て。

 

・何食わぬ顔で難関大にストレート合格してるおねえ。こう、そのあり方はある種市川の理想を体現してて、だから「嫌」なんだろうな。ちょっと胸が締め付けられる。

 

・マックで駄弁る女子中学生たち。Twitterかな? Twitterは女子高生か。そんなことはどうでもいい。ナンパ回避練習がコントになってしまってるが、こう、絶妙におもしろくないですね。いや、あくまで私の感覚の話でしか無いが、おもしれー女を扮することそれ自体がちょうどおもしろくないというか。山田はちゃんとおもしれー女だけど、山田が自分でおもしろいと思ってとる行動はたいがいおもしろくないというか。

 

・「そんなことないよ」。ここも良すぎてにやついてしまう。市川を下に見るような発言は見過ごせないけど、友達が相手だからあんまり強く言えないのが、ちゃんと友達のことも大切にしたいって気持ちが出ててよいですね。それにしてもドリンクがでかい。映画館か? マックにこんなサイズのないだろって書こうとしたが、よく考えたらしばらくLサイズなんて頼んでないのでわかんないや。

 

・「それはそうかも」。好き。冒頭にも書いたような、山田の市川に愛されてる自負が透けて見えてるとこもそうだし、市川はわりとそういう面倒ごとをスルーするなって認識を山田もしてるのもいい。

 

・若気の至りを指摘されて恥ずかしがる萌子。どうしたどうした愛らしいじゃないか。なんの心境の変化があったのか誤魔化さずに話してご覧なさいよ。話さないなら勝手に推測しちゃうぞ。あまりにキッショくて筆折りそうになった。まあ推測は辞めませんが。ぱっと思いつくのは「友人を利用するのは気が引けてきた」「軽薄な恋愛を求めるそぶりが恥ずかしくなってきた」のふたつで、どっちもおいしいですね。ただ、徘徊しなくなったのは最近のことらしいので、前者はちょっと微妙だろうか。友達と認識した子は大事にするキャラだと思うし、山田を友達と認識したのが「最近」ってことはないでしょう。にゃあの言う「最近」の範囲がわからないのでなんとも言えないが。山田と市川の進展を近くから見ることで後者の気分になってきたってのが物語として気持ちよくはある。

 

・部活に受験に多様な青春。バヤシコ、あのタッパでスポーツ推薦ってすごいことなんじゃないですか? 女バスのことあんまわかんないけども。それぞれの進路が定まっていくのを感慨深げにする萌子があまりにも良い子すぎますね。

 

・帰りの電車。この「あいたい」を打ち込んでは消すのも彼女ヅラ判定しますよ私は。ラブソングみたいな挙動をしくさってからに。そして見てたかのような市川からのLINE。なんなんだよこいつら。最初のコマでは寝てた芹那が、LINEのやりとりのところには起きて山田を気にしてるの、山田からよほどなにかしらのオーラが出てたんでしょうね。萌子はなんとなく察したので馬に蹴られぬように寝たふり継続。というかそもそもあれだろうか、山田が市川を求めるオーラを出しまくってたから、邪魔しないように寝たふりしてたとかだろうか。この「あいたい」も何回打っては消したやつか分かったもんじゃないですからね。

 

・「邪魔しないようにするね」。健気さに涙が出てきますね。ほんとに紐みたいな水着を送りつけようとしてた女と同じか? 「会いたい」と打とうとしたのを飲み込んだところに、狙い澄ましたかのように来た連絡で、反射的にそれに甘えそうなものだけど、やっぱりそこはぐっとこらえるのだ。……まあ、あざといというか、「そんなことない」待ちだろ!と思う気持ちも分からなくもないけど。

 

・邪魔なんかじゃない、山田のおかげで頑張れるし、会いたい。うははは、一生2人でやってろ(2度目の祈り)。「頑張れる」と「会いたい」が微妙に日本語として繋がってないのがいいですよね。邪魔なんかじゃないってことと同じくらい、脈絡なくてもとにかく「会いたい」を伝えたかったんだなってわかる。「なんつっ亭」以降はやっぱりLINEなのに早口だったんだろうな。似たものカップルがよ。

 

・「ほらね」。デカすぎる彼女ヅラ。見たまえこのどや顔を。短期的には「市川は頼りにならない」という芹那の発言に対する「ほらね」なんだけど、「やっぱり私の彼氏は最高」という意味が大半を占めてるので、絶対絡んじゃダメなやつですよ。萌子の判断があまりに正しい。

 

・とりあえず以上。海に出るのはあとどれくらいかかるんでしょうかね。お出かけ説得編とかあるんかな。とりあえず夜のチラ見せ待ちだけど、さて。じゃ、そんな感じで。