せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕もムカつく』

・んん~~!!ド青春!!! 最高!!!それはそれとしておねえは役に立たねえなぁ!!! しゃあないけどもね、弟の彼女と初対面の子の間取り持つなんてね、難易度高すぎですからね。

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・波乱もサクッと終わって良かったですね。仲直りなんて早ければ早いほどええですからね。なんか次のややこいのも来たけど。あの良識派っぽいニットの子はいずこに。居ても止めてくれるかはわかんないけども。というか止めてくれなかった結果か?

 

・慰め(?)にまず共感から入るの、市川お前やってた? 手慣れてない? ついこないだまで陰キャの鑑みてえな生態してたくせによぉ。冗談はさておき、これも成長なんでしょうね。下手なお為ごかしではなく本心の共感を普通に口に出せるってのも含めて。

 

・山田に対する「嫌い」の話、厨二的な殺意がどうのこうのまで語るのは結構赤裸々ですよね。こう、市川の中では萌子はちゃんと友達なんだなって、改めて思う。描写が少ないからしゃあないんだけど足立とかよりよっぽど仲いいでしょもはや。というか足立最後に出たのいつだよ。

 

・あとイイよねポイントと言えば、萌子が市川の人となりをしっかり把握したうえで、山田に彼氏がいることを羨ましがってるのがとてもイイ。「彼氏(彼女)がいること」そのものに価値を置く感性はわかるし、萌子もどちらかと言えばそちら側だろうとも思うけど、これが例えばお相手が(その人的に)しょうもない人だったらそんな感情も起きにくいし、表にも出さないでしょう。萌子からして市川という彼氏は「羨ましがるに足る」人物なんだなってとこが、前段の萌子を友達と認識してる市川とも合わせて、相互理解最高って気分にさせてくれる。

 

・今回萌子の珍しい顔がいっぱいで最高でしたね。欲を言えばうつ伏せの(おそらく)泣き顔も見て心をぐちゃぐちゃにしたかったけど(たぶん萌子の涙を見たら私も泣くので)、それを見せないのが萌子という女ってことで。じゃあ、頭っからいきましょうか。個人の感想です。

 

・山田のダッシュ。山田ッシュ。すいません冗談です。「泣き顔」「困惑」「焦り」「マジで何が起こってんのかわかんない」というそれぞれの表情の中、やはり萌子の表情が味わい深くて良いですね。この顔はまだ自分の非を認めてない拗ね顔と見た。幼い感じがして良き。

 

・転倒。顔から行っちゃってるけどあなたモデルでしょ。商売道具大事にしなさいよ。立ち上がるときに市川の手を取らなかったのいいですよね。萌子に言われた「可愛いから他人に構ってもらえて、山田もそれに甘えてる」に対する反省だ。あと、これは自分と萌子の一対一の喧嘩だから、立ち上がるのをそれ以外の人に頼ってられないってのもあるかもしれない。いずれにせよ、それを見て大丈夫だってなったから、市川は小林に任せて家に戻ったのだろう。「山田は 自分で気づけるから」、だ。うーん、確かな信頼!! 最高ですね。涙をぬぐいながら前を睨む山田がかっくいい。

 

・それではお聴きください。どうだ、女子中学生にガン無視される気分は。というかその空気で直球のラブソング流すのどんな度胸なんだよ。それも弟作詞で自分ボーカルの歌流すのはよ。まさかマジで市川を巡ってのバトルと思ってる? だから明確に市→山を歌ってる曲を流して諦めさせようと? ポンが過ぎるのでは??

 

・机に1人座る萌子。参考書を眺めてはいるけどどうせ頭には入ってない。「慰めてくれるピが~」なんて、誰に聞かせるでもない厭味ったらしい独り言は、私には自己正当化じゃなくて自傷行為にしか見えないです。

 

市川登場。ある程度真剣な空気なのに”つづく”を流されるのはたぶん真剣に嫌だったでしょうね。それはまあ置いといて、互いにペンも持たずに頬杖突いて机の真向かいに座ってる状況、萌子はともかく市川も勉強する素振りを見せないのは、明らかに萌子と話すため(=喧嘩の仲裁のため)にそこに座ってて、自分からそういう行動を堂々と起こせるってのが本当にすごい。「なんとかしたい」って気持ちは共通でも、陰でコソコソやるのがスマートだと思ってそうだったのに。

 

・「山田ムカつくよな」。ここの萌子の「は?」はたぶん、「彼氏なのに」だけじゃなく、普通に友達を貶されたムカつきも入ってそう。

 

・市川、急に萌子に対してクリティカルな話するじゃん。なんだこいつ、エスパーか? 冗談です。ついさっきの山田に対する諸々の言葉を聞いて、自分の過去と重なるところがあったからこその言葉ですね。序盤の市川、折りに触れ山田の言動を「陰キャをバカにしやがって」って捉えてましたし。山田はそういう人間じゃないって心のどっかで気づいてから、それをちゃんと自分で認められるまでの間、そういう惨めな気持ちになってたんだろう。

 

・「成績が落ちててさ」。胸が痛いですね。前回の山田との口げんかの序盤(「別にいいんだよ」のあたり)もきっとこんな風に感情を押し殺した口調だったろうけど、その時は苛立ちを抑えてたのに対し、今は泣きたい気持ちを抑えてる。

 

・結局遊んじゃうのは。勉強だけがすべてじゃないから、友達の山田とつるむのは受験生としてもなんにも間違ったことじゃない。それは今までだってわかってたはずなのに、いっときのイライラで、それも自分の都合で今までは呑み込めてたはずの不満を爆発させてしまった不甲斐なさ、山田を傷つけてしまった後悔。細く震えている「楽しいからかなぁ」のフキダシの意図について書くのは野暮ですかね。まあいいや。この子泣いてる!!!!!

 

・大嘘LINE。なにを反省を促す市川と山田の元に連れ出す芹那のナイスコンビネーションみたいな感じにしとんねん。市川が来る前からずっとソファーで腕組みして困ってただけなのによ。とはいえナイスタイミングのナイスムーブ。ベランダで窓まで締めて蚊帳の外決め込んでるおねえに比べたら何倍もマシ。

 

・「どした?」。いや、LINEは芹那の嘘で送ってないにしても、喧嘩してた萌子も含めたフルメンバーが来てんのにそのいつも通りの感じの「どした?」はおかしいだろバヤシコ。なんにもわかってないのか、あえて普段と変わらない感じを出してんのかわかんねえ。言うてバヤシコも中三ですからね、なんにもわかんないほど頭空っぽのはずはない(別に恋愛関係とかでもなく、普通に友達同士の喧嘩だし)が、しかしこう、なんでもない顔をして事を無闇に引っ掻き回さないという選択が出来るほど大人にも見えず……。

 

・萌子のアホ。文字での言い合い。す、砂浜を最大限に活用しやがって……!! 桜井のりおの環境利用闘法は相変わらず強い。そんでなんだ、その木の棒持って待機してたって、萌子が来たらこのやり取りをしようと構えてたってことだろうけど、こう、適度に学生らしい賢しらさと幼さのバランスにニコニコしちゃう。こういうバカみたいなことを並んでやって、笑いあって、これが良い友達でなくてなんなんだ。笑いのあとの「(そういや喧嘩してたんだ……)」って照れの時間が愛おしいですね。あと、砂浜に書く言葉次第でワンチャン木の棒でのしばき合いもあり得なくはなかったのかって思うとちょっと面白い。

 

・なんにもわかってなかったから。電車のなかで市川と話したように、ライブの帰りにおねえに語ったように、早く大人になりたいって気持ちは常にあるけど、友達の前ではつい甘えて、気張っていないいつもの山田、昔の「できない」山田のまま楽しくやっていて、やれていて、だけど、それによって萌子に負担を負わせていた、傷つけていたことがわかっていなかった。だからごめんね。

 

・「言い過ぎたらごめんって言うから!!」→「ごめん」。なんだコイツ可愛いな。冒頭で市川の手を取らなかった山田が、ここでは萌子の手を取って立ち上がってるの芸コマ。もうこの時点で仲直りしてるようなもんだけど、「してるようなもん」と「してる」は違うので、萌子からもちゃんと謝罪しますと。「付き合ってるみたいなもん」と「付き合ってる」の違いで悶えてた僕ヤバ読者なら基本の話ですね。

 

・コイツらが優し過ぎる。ホントにね。それはホントにね。芹那が山田に怒ってる姿とか想像できないもん。バヤシコはたぶん普通に喧嘩するけど。ナンパイのときしてたし。そういやあん時も海がどうこうだったな!! 

 

・昼……どころか午前中から出来上がってる大学生ども登場。帰れ!!! 流石に宿は別で取ってるか、今日のうちに帰る……よね。

 

・これで山田グループ内で個別の深堀りイベントないのはバヤシコだけだけど、こう、あまりにも内心が知れなさすぎるのでどんなイベントになるのかわからん。初期はチョロかったけど最近そういう挙動もないし。というかあるの? 個別イベ。

 

・流石にそろそろ萌子と市川には勉強させてほしいし、一応この酔っ払い大学生どもは勉強のために来てるはずなので、そっちに話題が移ってほしいが、そういやゴムもまだ燻ぶってるんだよな……。じゃあ、そんな感じで。