せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は間に入る』

・合宿編も終わって新章スタートってとこなんだろうけど、何編になるんだこれは。山田誕生日編? 捕食編? どっちが食われる側かは言うまでもないね。

mangacross.jp

・受験自体はまだ先だから、これまで通りバックで薄っすらとした縦軸として続けていくんでしょうたぶん。だからそれはそれとして、受験とは別に巻単位のストーリーを少なくとも卒業まではやっていくんだろうが、じゃあなにをやっていくのか想像が出来ない。カップルらしいことをずーっとやっていくのならそれはそれで大歓迎だけど、そういうタイプの漫画ならここまで好きにはなってないんですよねたぶん。なんらかの進展を見せてくれる漫画だと思ってるけど、キスの次ってなると……いけるのか?

 

・するだけ無駄な今後の展開予想は部屋の隅に投げといて、今回はわりと山田が大人な回でしたね。半沢さんが子供っぽすぎるから際立って見えただけという説もありますが、それでも、いつものような振る舞いの裏にはそれなりの思慮が隠されていて、かつそれをかなり上手いこと隠していた、隠そうとしていたというのが個人的に大きい。

 

・忙忙忙ー忙・忙ー忙忙(年度末にかけてアホほど忙しい、の意)なので前置きはこれくらいにして、頭っからいきましょうか。個人の感想です。最近感想遅れ気味。

 

・自習市川とデート山田。市川のインナーは例のスケベ疑惑インナーですね。そんな恰好で自習室にひとりとはどういうつもりだ。さておき、lineのやり取りが慣れたカップルらしくていいですね。私はこの一生であと何回「市川と山田がカップルしてて嬉しい」といった類の言葉を吐き、書くことになるんだろうか。

 

・デートのお相手は半沢さん。じょ、女児服……!大人びた雰囲気と絶望的に似合わない。キツイとかじゃなく、ただ似合わない。山田もこの表情。半沢さんのお友達である祝福女ことカンナも休みの日遊んだりしたことはあるろうに、なんか言わんかったんか。どうだろう、こう、デリカシーは皆無だけどおおらかでもあるっぽいし、さほど気にしてなかったとかだろうか。

 

・半沢さん、大人っぽいのは見た目だけ。女児服だし、「今来たとこ」も出来ないし、変なところで見栄張るし、山田にはわわってなるし。それはいいだろ。あとまあナンパにあっさりと引っかかるし。これはだいぶ怖いな。見た目と中身のギャップから山田に対する小林みたいに「守護らねば…」って女友達が出来ててもおかしくというか、そういうのがいないと不安だけど、どうやら親しいのは祝福女くらいで、そしてカンナはそういうタイプにも見えない。その結果がこの女児服深海生物女。修学旅行の新幹線で市川に発破を掛けてたときはもうちょっとクールビューティーに見えたんだけどね。「それなら私の忠告はムダだけど」とか言ってた貴女はどこに行った。

 

・Tシャツ可愛いね。なかなか際どいとこを難なく投げる山田。一ページ前の表情を見るに、女児服に対しては少なくとも「おっとぉ……」くらいの感情はあるだろう。しかし、それが相手に伝わったりして嫌な気分にさせてしまうことを危惧するなら触れない方が無難。普通の『優しい』人でもそうする。だけどコーデはしてあげたい。なので、その服装になんらかのこだわりがあるのかを確認するために質問し、なさそうだと判断したのでブティックに連行という流れだが、その立ち回りと受け答えがなかなか巧みで笑ってしまう。パチモンに対し「掘り出し物だね!」とか大人でもなかなかでねえよ。

 

・変な見栄を張る半沢さん。なんか、子供っぽいというより好きな人の前で挙動不審になってるようにも見えてきたな。「いくらなんでも以前とキャラが違い過ぎる」「子供っぽさというか天然めいたものはあったけど言うてクール成分が下地だったろ」「どこ行ったんだよあの透明感のある美人」みたいなことを思ってたが、山田に対する好き(loveじゃなくlike)でキャラ崩壊を起こしてると読めばだいぶ可愛げが出てきたな。

 

・とはいえナンパ(?)に引っかかりそうになるのはやっぱり怖い。見た目で判断するのはよろしくないのは承知のうえで、このごつい見た目の人間から繰り出される典型的なナンパ手口に対し「いいんですか!?」はやっぱ危なっかしいよ。

 

・”初めて”好き。これは邪なオタクを釣り上げる桜井のりお一流の罠ですね。山田は市川に限らず好ましく思ってる人間の”特別”になりたいという欲を持ってるとという事実は以前からたまに描写されており、この発言はその流れを汲んでいます。なんにも変なことはない。市川の貞操を不安視した読者は悔い改めてください。ラブホに行った直後の回でそれを想起しないやついないだろふざけんな。

 

・「都会に染まり過ぎ…?」。こことか後ろのプレゼントの下りが顕著だが、山田は半沢さんに対して大人っぽく、あるいはもっと嫌な言い方をすると『上の立場から接してる』ような形にならないようにずっと気を遣ってて、山田は偉いなと思うなど。対等の友達であることを心がけているというか。「さっきのはナンパの手口だから着いて行っちゃいけない」はまったくもって正しいと思うけど、それを同級生に強弁して『教えてあげる』みたいになるのは正しくない。だから一歩引く。相手のプライドを刺激しない、あるいは劣等感を喚起させない立ち回りだ。もっと大人になりたいって願望と両立させるのは難儀だろうに、よくやってる。

 

・パルコ……じゃないねペルコだね。イタリアとかにありそうだなペルコって都市。上下セットでも7,400円はバイトもしてねえ一般中学生の金銭感覚だと厳しいか。というかもう言っちゃうが、ずっと薄っすら半沢さんがあまり裕福なご家庭ではないっぽい描写入れてくんのなんなんだよ。400円のTシャツ来てたりご飯に釣られそうだったり幼稚園の頃の図鑑をまだ持ってたり。それぞれどれも「貧乏」以外の理由でも片付けられそうなだけに、それを思い浮かべる私がなんかわざわざ嫌な方向に深読みするしそれが正しいとか考えてるオタクみたいじゃないか。……徹頭徹尾私が悪いな!

 

・理由をひねり出してプレゼント。山田が思う「似合う」服装をしてほしいという、善意と言えば善意だし、エゴと言えばエゴとも言える行動だが、結果的にプレゼントは図鑑で、それに対し妙な顔ひとつしないなら、それは絶対に善意でいいでしょう。

 

・たまたまなのかわざとなのか分からないが、尾けてきている疑惑のあるナンパ(?)コンビ。こわ~……。ほんとに尾行してきてんのならその思惑が怖すぎてヤバイ。一般ラブコメに登場していい類の悪意じゃない。なんか昔ジャンプのラブコメでやっばいヤツ出てきたことあったな……。眼がイってて主人公を思いっきりナイフで刺したやつ。

 

・市川召喚。頼りにされてますね~~~~~~~!!!!!! 彼氏っぽい市川と彼女っぽい山田は何度見ても、見続けても嬉しくなっちゃう。なにが女子の間に入りたくない、だ。女子の集団と海に合宿行ったやつのセリフじゃないよ。そんで秒速でイチャつきやがって。いいか、秒速でイチャつくっちゅうことは半沢さんが秒速で蚊帳の外になるっちゅうこった。お前さんたちはそれを理解せにゃならん。

 

・山田ハウス。今度はおさがりの服を渡す作戦。押しつけがましさがギリギリのラインまで来たが、まだいける。まだ舞える。半沢さんが気にしてないなら基本OKだ。いつもと違う半沢さんの恰好にカンナがモヤって山田と対立する展開とか来ねえかなぁ~~~~??!!?! ごめんなさいね唐突に。あの祝福女に対しては他人個人に対する興味は薄そうという偏見を持ってるけど、だからこそ、友達のカンナが山田の色に染められて嫌な気分になったらすごくいいなっ、ていう……。

 

・大人下着。……まあ、健全と家えば健全じゃないかな……キスもしたしね……”次”に意識が向くのは普通よ普通……。山田杏奈の性欲に恐ろしさを感じてはいけない。市川のリアクションが隠されてるのはなんなんすかね。「なにがいいんだよ」ってセリフだけ見るとめちゃくちゃ平常心っぽいが。

 

・とりあえずここまで。これから11巻の範囲かな?次回は木下くん再登場で受験の話を進めていく感じっぽいが、ふむ、萌×木……。カップリングの語呂はいいね。志望校が被ってるとかならワンチャン。木下くんも髪型とかは女殴ってそうだし、なくもなくなくはないかもしれない。足立? 彼奴は今何してるんだろうね。しばらく本編には出てきてないが。ホワイトデーツイヤバで市川と遊んでる姿は出てたけど、あれ、画面には出てきてない山田がちょっと恐ろし過ぎたな……。とりあえずここまで。