せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバいやつ感想『私の恋心』

・いぃぃぃぃぃぃ…………ぃやったーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!! よくやったーーーーーーー!!!!!!!!!!

mangacross.jp

・キタ!!!!ついに!!!!!!!ついにですよ!!!! 図書室で2人が出会っておおかた1年!!!!! 私としては4年と半年(くらい)!!!!!! 「ラブコメ未満」から始まった2人が!!! 今日!!!!! 政府はいますぐ今日この日と作中の成立日、それぞれを祝日にしろ。いやほんともう……感謝だ。それしかない。作者とキャラと、僕ヤバを構成する全てに。読み終えてちゃんと泣きました。僕ヤバ泣き。「ヤバ泣き」とか略すとアホほど泣いたみたいな字面だけどそんなではない。両目から雫がツーッと流れる程度。職場のトイレだったしね。声は出さないよう我慢した。アホですね。そんで告白シーンを、山田の言葉を見返すたびにまた泣きそうになる。これはアホとは言わせねえぞ。「私の全部」ですよ。「全部」だぞ「全部」。「(山田の)ほんの一部でありたい」みたいなこと考えてた市川に対して。もうね……2人のことが好きすぎる。

 

・「何より大切で、誰より特別で、私の全部で、大好き」。すごいですよ、これ書きながらまた涙ぐんでんだもん。処理しきれなくて返事がおざなりになってる市川も最高。あなたにそれを受け取る価値は確かにあるんだ。

 

・あーーーー……感慨深さがすごい。めちゃくちゃ長かったような気がするし、実際連載を追って4年ってそれなりの長さなんだけど、作中時間は上に書いてるとおり1年ないくらい?で、そんな「いつまでもくっつかねぇなあ」ってなるほどの長さではないんですよね。

 

・ハマってからはずーーっと好きな漫画だったなぁ……。いやごめんなさい、「だった」ってなんか最終回を迎えたみたいな感想だけど全然そんなことないし(お付き合い編開始ですよ!!!!!?!!! なあ!!!!!!!)、当然のように今も好きだし。そうじゃなくて、私のなかでの「好き」がずっと相対的にも絶対的にも大きくて高いままここまで来たなって。更新直前には毎度鼓動が高鳴って仕方なかった。僕ヤバが今も昔もずっと最高の漫画だってことでしかないんだけどもさ。

 

・以前にTwitterやら日記やらに書いた気もするんだけど、初めて読んだときはそんなにだったんですよね。あの「みつどもえ」の作者の新作が始まったってんで3話だかまで読んで、まぁふーんって感じで。別に連載を追うほどじゃないかなってなって。で、ちょっとしてからふと思い出してまた読んで、それが8話とか9話とか。3話あたりの最序盤と比べてちょっと話すくらいになってる2人の距離感(というか、山田からの距離感)が読んでて心地よくって、その辺りから連載を追い始めた。そして忘れもしない12話、保健室の回で一気にハマって、そこからは毎度更新日の10時すぐに読むようになり、そして今日この時だ。ぶっちゃけここまで長く続くとも、ハマってるとも思わなかった。ブログ遡れば分かるけど、4巻も発売してない時点で「そろそろ終わりそう」みたいなこと書いてますからね私。もうすぐ8巻でるんだぞ。節穴がよ。

 

・今回の感想に話を戻しましょう。つってもう、冒頭のセクションが全てなんですけどね。歓喜と感謝、少しの感慨。総じて最高。また感謝。

 

・何かを食べながらふりかえる山田(1話)とか、風が吹き込む全開の窓(山田が「気づいた」瞬間)だとか、ところどころに過去の描写のリフレインが散見され、それぞれを思い出しつつ最高って気分にはなるんだけど、それはそれとして、個人的にはそれらの(作者の意図による)偶然ではなく、例えば告白の言葉をわざと市川の言葉に寄せた山田とか、「私の全部」とか、そういう必然の部分にこそ心を動かされる。

 

・よし、そんじゃまあ頭っからいきましょうか。個人の感想です。

 

・オーディションの合格を絵馬で願う市川。良い子すぎるね。かつての市川だったら「神頼みなんて意味が無い」「キモすぎるのでは」っつって躊躇ってそうな行動だってことを思うと……みたいな感想をほとんど毎回書いてる気がします。そろそろやめようか。場所はこれ、見通し良いし清水寺でしょたぶん。京都詳しくないけど。

 

・受験か?って足立の勘違い(たぶん市川も勘違いを見越して言葉を少なくしてる)を見て、進路が現実的になってくる頃合いだよなぁと懐かしむと同時、そのあたりの話もやるのだろうかって疑問。よく言われる進路の違い的なお話。山田が出る映画の公開が中三の終わりの春、つまり卒業で、そこまでやるのなら避けられないんですよね。やって面白いか面白くないかは先生の手腕次第で、いまさらそこに疑いもないけど、付き合った2人に波風が立つのは……弱いオタクとしては覚悟が必要だ。

 

・出立の朝。ボサ髪市川かわいいね♡ くそあざとい姿を山田に見せやがってどういうつもりだ。旅館の全窓から出歯亀されてればいいのに。ここのやりとりって、後ろで出てくるいってらっしゃいってLINEのやり取りとどっちが先なんでしょうね。LINEが先のほうが「LINE見て急いで玄関に来たから髪がボサボサなのかな」とか妄想できるけども。

 

・大量のお菓子。これ最高ですね。市川の山田への理解度の高さと、お菓子をあげるくだりを想像しながらこれを用意してる市川のウキウキ度を思うと笑みがこぼれるし、一方で、1日目の夜とかには「予想通り山田のお菓子は切れたのに、いろいろあってお菓子は渡せず、行き場を失ったお菓子がリュックでパンパンになってるさまを見つめる市川」が存在したということで、また別の笑みが浮かんでくる。ちいかわがよ。

 

・もちろん、お菓子をもらった山田の笑顔も最高ですけどね。というか山田、この朝の短いやり取りにおける幸福度がやばくないか。密度もそうだが。お見送りに来てもらって、理解度の高すぎる贈り物を貰って、極めつけに「大丈夫」だ。しばらくアタシは最強モードが続くくらいに元気が出てそう。

 

・「大丈夫」。春休み、映画の撮影に赴く山田に掛けた言葉ですね。あのときはLINEで、今回は直接。グーまで突き出しちゃってよ。これ以上山田の好感度を稼いでどうするつもり……どうされるつもりだお前。知らんぞ。

 

・そっからの修学旅行の思い出を1頁で。もはやクラスも班も関係なく同性連中でつるんでるのが楽しそうで和む。好きポイントとしては、集合写真でなんらかのパロをしてる足立、市川に突っ込む太田、にゃあの可愛すぎる寝顔、ガタイの良すぎる鵠沼くんの4点だ。

 

・山田がいなくても楽しいって言葉に嘘は無く、1頁で示された修学旅行もみんな、後々良い思い出になるほど楽しかったのだろうけど、それと「山田がいたら……」って寂寥感は矛盾無く成立する。ならば、帰るまでが修学旅行なのであれば、家に帰るまでに山田に会えば、修学旅行の最後を山田と過ごせたということになり、それは掛け値無しに「最高の修学旅行」ということだろう。結果的に、市川にとってこの修学旅行を最高のものにするには、ここまでのすべてが過不足なく必要だったってことだろうか。

 

・「いつもの場所」で。いつぞやのツイヤバでもやってましたね。帰り道にある……なんかよくわからん階段に、買い食いをするコンビニの前。バレンタインやホワイトデーと冬に大活躍した公園のベンチに、「好き」に気づいた保健室。「いつもの場所」がたくさんあるって事実にまず積み重ねを感じてしみじみしますね。

 

・ツイヤバのとき(時系列的にはたぶん2年冬)は迷って遅くなったが、今回は迷いつつもまっすぐ到着。っぱ図書室なんすよね~~~~!!! 長い間舞台が図書室だけだったもの。話数的にはそうでもないんだろうけどね。なんだか本編ではご無沙汰のような気もするが、3年生になっても昼休みは図書室に入り浸ってるんだろうか。そうだったらいいのにな。

 

・初めて図書室で遭遇したときと同じく、なにか食いながら振りかえる山田。あれからなにもかもが変わったような気がするし、なにも変わってないような気もするし。第1話のリフレインってなんだかんだめちゃくちゃ希少なんですよね。ここが節目の1話ってことを否応なくわからされる。あきれたような市川の反応もいいですね。会いたいって気持ちが盛り上がって走ってきたのに、迎える山田がこうだもの。ただ、そういう空気感がとても2人らしいと思う。

 

・「お菓子といったら図書室」。ほんとに意味わかんないこと言ってますね。2人以外には伝わらない符牒だ。そういうの一生増やしてけ。細かいけど、そこのやり取りの構図がなんかすげえ好き。2人のやり取りを見守る少し離れた視点。読者が立ちたい場所。

 

・山田が私服なのはまあ、オーディションからそのまま来たってことなんでしょうけど、そうなると手首のブレスレットが「強い」ですよね。市川からのプレゼントでしょこれ。朝にあんなに元気をもらったのに、オーディションにはさらにまだ気分をアゲて臨むその本気度よ。強い。

 

・「私はただの弱い人間なんだなって」。は、始まった……! 市川が「そんな自分が好き!」を鼻で笑ってるとこ、今自分がなにを受けているか1ミリも気づいてなくて笑う。くじらの腹に呑まれた小魚のようだ。こんな茶化し方してますけど、一連のくだりでまだ余裕で泣けますからね私。大人の強がりをなめるなよ。

 

・「だからこそ~」。この辺で市川も「あれ?」って思ったんじゃないでしょうか。背景は知られざる本日のハイライトですね。修学旅行の思い出を送ってくれる友人達、優しい両親、頼りになるマネージャー(諏訪さん)、厳しくも楽しい仕事。全部が愛おしくて、大切で。市川がそれに気づかせてくれたってのはどうしても直感的には理解しづらいけど(山田はもともと良い子ってイメージがあるので)、市川と同じプロセスだと思うからなんでしょうね。

 

・市川は失う怖さから殻に閉じこもり世界を見ていなかったが、山田は周囲の優しさを疑いもしなかったから、そもそも失う怖さを知らなかった。市川という好きな人が出来たことで「怖さ」を知り、同時に、失われずに周囲に有る優しさと、その有り難さに気づいた。そのままだとかつての市川と同じように殻にこもる……ってのは生来の気性からそうはならないとは思うけど。ともかく、その状態から、「だからこそ」周囲が大切で、周囲が大切にしてくれる自分のことが好きってなったのも、やはり市川のおかげが大きい……と山田は思っていると。

 

・「何より大切で、誰より特別で、私の全部で、大好き」。冒頭とあわせて二回も書いてしまった。いやけどホントここは最高だからしょうがない。大好き。感嘆すら覚えるんだが。いやその、内容への感動は冒頭に書いたからここは別のこと書くんだけども、ぜっっっったいに外せないとこじゃないですか。絵もセリフも。だから当然に気合いは入るし、それを分かってるからこっちも二週間前から耐ショック体勢を構えてるつもりなのに、ぶち抜かれましたからね。

 

・「告白は単なる確認作業」みたいな言葉があって、たまに揶揄混じりに語られたりするんだけど、確かに今回のこの告白にしたって両想いを互いに確信したうえでのものだから、「確認作業」というのは間違いないかもしれないが、しかし「単なる」なんて言葉で言い表すのは失礼でしょうね。それくらい、感動に満ちた告白だ。市川が感情を処理しきれなくて返事がおざなりになってるとことか本当に最高。「ああ うん」て。かつてこんな返事がありましたか。

 

・「お付き合いしてくれる?」で終わったかと思いきや、最後にまだかまそうとしてた山田。追い打ちとはこのことですよ。スマートにいかないのはこの2人らしくて大変にベネ。2人で観た映画みたいにはいかないのだ。その後の笑いは、この息の合ってるような噛み合わなさ、うまくいかなさも「自分たち」らしいなって認めつつ楽しんでるようで、なんかわかんないけど涙が出そうだ。

 

・顔を傾け合うのはわかるけどさ、最後のは互いになにを想定して頭を突き出してんのよ。特に市川。お前が上から行けるわけないでしょうが。背は高くなってるようだけども。

 

・追い打ち後……さらに不意打ち!!!頬にキス。完全に油断してるとこにこれですよ。だぁれも勝てん。この女に。はしゃぎ浮かれまわってワーキャー言ってる山田がかわいい。「ヒヒ」て。こんなもん帰ったら絶対親に秒でバレるし、なんなら翌日以降になっても登校時にクラスメイトにバレる。こんなに抑えられない女が秘密に出来るはずがない。

 

・「新しい僕らの世界が始まった」。そう、「始まった」んですよ!!! どうやらまだまだ続くらしいし、未来はマジで最高ですね。次回更新は2/7。じゃあ、そんな感じで。