せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕の恋心』

・ラストでめちゃくちゃ笑ってしまった。いやド定番だけどさ! ラブコメにおける修学旅行でのド定番のひとつではあるけどさ! それにしたってそうはならんやろ!

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・なっとるんですけどね。じゃあしょうがない。なっちまったもんはしょうがねえって偉い人も言ってました。市川も告白しちまったもんはしょうがねえので、故意か無意識か知らねえけど山田の返事からそれとなく逃げようとすんじゃない。「東京に帰って考えよう」じゃないよ。

 

・そう! 告ったんですよ市川は! みんなさん! あの市川が! 真っ正面からドストレートで! ごめんなさいね、前回の感想ではこの喜びを書くのに時間が全っ然無かった(本編の感想すら書き切れてなかった)もので、ちょっと漏れ出してしまいました。

 

・「山田が山田で安心した」ってセリフがあるので、やっぱり仕事より修学旅行を取った山田の行動は市川の地雷を踏んでて、市川に『山田を好きじゃ無くなるかも』みたいな不安があったのは間違いないんでしょう。で、山田の涙によってその不安が解消され、安心して、その反動で「好き」が溢れだし、告白に繋がったと。

 

・別に今日も暇ではないので、そろそろ頭っから行きましょう。個人の感想です。

 

・いつかの万能感は挫折によって共に苦い記憶に変わるが、じゃあそれらは、挫折は、次はいつ、なにによってどう変わるのか。そんなフラッシュバックとモノローグからのスタート。心の声で全部語ってくれる市川ほんとありがたい。

 

・「だとしたら」より前は前回山田に伝えたこととだいたい同義ですね。ちょっと詳しくはなってる。口に出した言葉がモノローグに先立つの、前回の告白の衝動感を表してるようで好き。

 

・「大げさかもしれないけど」ってとこがなんかイイ。「今の自分を形作っているのは山田」が「大げさ"かも"」て。大げさだよ。大好きが過ぎる。崇拝の域だろこれ。たぶん市川は素で思ってるけど、他の人や山田本人にそれを伝えたら言い過ぎだよって苦笑されるだろうから、で「大げさかも」でしょ。

 

・自分にとっての山田についてそんなこと考えながら、一方で、山田にとっての自分は「ほんの一部でありたい」ってのがさぁ~~~、もう……少年ゆえの自己評価の低さから来る謙虚性っつうか……。

 

・言葉の綾であって深い意味はないのだろうけど、「ほんの一部"で"ありたい」ってのがちょっと引っかかりますね。ほんの一部以上にはなりたくないってニュアンスが含まれてしまう。手前で「せめて」っつってるし、深読みでしょうがね。

 

・頭っからっつってんのに前後して申し訳ないが、カンカン怖いよ。
走りながら歌うだけでもそこそこやばいのに、さらにマスクまでつけてんの、本当に化け物じみてて恐ろしいよ私は。若さで説明できる肺じゃないだろ。フラモブに対する執着や短慮はまあわかるけどさ。

 

・2人で手を繋いで千本鳥居から出るという、カンカンによる大嘘伝承の再現はやっぱりありましたね。嘘から出た真ってことで、末永く結ばれるとこまで再現してほしいですね。しろ。これ二週間前も書いた気がすんな……。まあいいよ、願いなんてなんぼ口に出してもええですからね。

 

・原さん&神崎による、祝福隊……というかカンカンの足止め。この2人には頻繁に助けられてますね。ありがたい。頭上がんねえなっつうか、頭上がらない対象多いな市川。まあ、原さんと神崎に関しては、初期も初期にくっつくお手伝いをしてた(猫の真似のやつ)ので、その善行が報われ続けてるということでしょう。萌子に関しては市川はマジで特になにもやってないのに助けてくれ続けてる。

 

・「行けよ、オーディション」。イケメンが過ぎるぞ市川!!!!! 加減をしろ加減を。山田の情緒がぶち壊れちまうだろうが。どうすんだよこんな初恋しちまって今後。あ、末永く結ばれるからいいのか。よかったよかった。

 

・かと思えば「じゃ」っつってそそくさ逃げるんかい。お前が告白(返事)キャンセルすんじゃないよ。「安心した」じゃなくてさ。山田が気になってるのはお前の涙の理由じゃなくって告白のほうだよ。あれだな、夜になってようやく「告っちゃったんだが???」ってなってるし、この時点ではマジでそっちは頭になかったんだろうな。自分の気持ちを言葉にすることに精一杯で、さっきの「好きだ」って表明もその一部で、その言葉が男女の付き合う付き合わないのきっかけになる「告白」であることに思い当たらなかったという。だから「安心した」なんてそうだけどそうじゃない微妙にズレた返事をしちゃう。おバカちゃんかな?

 

・身代わりで祝福を受ける神崎&原さん。こう、別のカップルを祝福することで山田と市川の邪魔をさせないという、カンカン除く祝福隊による「祝福しないことで祝福する」ムーブがいいですね。あと菩薩顔の吉田がなんか面白い。それはそれとして、観光地にゴミ(紙吹雪)を振りまくんじゃねえ! それもディスニーやらならともかく、雰囲気全降りの神社みたいな場所で! 景観ぶち壊しだし、石畳の隙間に入ったら取りにくいだろうが! カンカンが全部悪い。担任は早くなんとかしろ。一応、この「他クラスを祝ってしまう」と「原さんに怒られる」が報い(ヘイト軽減)的なことになるのかね。それにしても、祝福対象は同クラでないとダメっての、意外といえば意外。くっつけれればなんでもいいと思ってた。「同クラ最高!」的な視点が大きいのね。そう思えば「フラッシュモブ」という行為に固執する理由も分かってくる。「クラスのみんなと」「イベントを楽しみたい」それだけなんだ。

 

・原さんのおこ。まあ、しょうがない。神崎くんもろくな説明なしに引っ張ってきたんだろうな。たぶん説明しててもおこだろうけど。……他クラスの男子(神崎)が突然現れたかと思えば、原さんの手を引いて走り去っていくの、向こうのグループからしたらどう見えたんだろう。

 

・夜、ようやく自覚。遅いよ。自覚したときといい、山田がいることに気づいたときといい、リアクションがいちいちあざといなこの市川。常時赤面しくさってからに。そんでなに?ナチュラルに女子の間に座ってるかこいつ?ただのそういう席順なんか?

 

・何も言わずいきなり修学旅行を離脱していいわけがない。それはそう。あたりまえ体操。ただ、山田はよくもまぁあの怒濤の展開から、オーディションに参加するために担任&母親に相談するという当たり前の行動に舵を取れたな。えらい。稲荷駅で電車に乗って東京に帰ったもんだと思ってた市川とはそこが違う。

 

・「嬉しそうじゃん」って言われて市川の方をチラっと見ちゃう山田、ほんまこの女って感じで最高ですね。素で匂わせてしまう女。こんなんでクラスのみんなに秘密にできるわけねえだろ。加速していく彼女ヅラは、正式に付き合った日にはどこまで行ってしまうのか。

 

・心の底から楽しそうな山田を見てむねいっぱいのおなかいっぱいになってる市川。君は本当にいいやつだけど、山田と同じくらい隠し事に向いてないよ。

 

・風呂上がりの会話。カンカンは班長会議中なので祝福の危険性(祝福の危険性???)はないんでしょう。あるいは原さんに怒られて懲りてるか。しかしカンカンが班長……。

 

・「ちょっと待ってよ」。いやぁ……最高の空間だなおい! 盛り上がるサビの直後に移調したサビに突入したような、トロ食ったあとに炙りを食ったような、そんな気分。今度の市川はさすがに逃げられなかったが、山田は山田で引き留めたくせに言葉に詰まっちゃってまあ。すっかり市川に魅了されきっている。正面から顔みただけでどうしようもなくなっちゃってんじゃん。

 

・そして担任によるナイスアクシデント。女子部屋に足踏み入れちゃうまではまだしも、そっから山田の布団にたたき込まれる流れが鮮やかかつ意味わかんなすぎて大好き。そうはならんやろそうは。すっと出れば良かっただろ。最高に面白いからいいんだけどさ。

 

・次回は女子同士の恋バナになるんかね。カンカンの前で好きな人を伝える勇気がある人がいるとは思えないんだけども、その辺が縛りとして機能して、こう、上手いこと市川への明確な返事になってしまうことにはならないとか? 予想しても意味ないんですけどね。じゃあ、そんな感じで。