せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバいやつ感想『僕らは付き合っている』

・見たいもの見れてイヒイヒ笑ってる。最高。まあ毎回のことではありますが……最高なのも……私がイヒイヒ笑ってるのも……。

mangacross.jp

・それにつけても最高だな!!!! こう、冒頭とおんなじようなこと書いてて我ながらなんなんだって感じなんですけど、ずっと「これ」が見たかったからやっぱひとしおなんですよ。付き合ってる2人が幸せにイチャイチャしてるとこがずっと見たかったし、嬉しそうに「市川の彼女」をしてる山田が、勝手がわからないながらも「山田の彼氏」足らんとする市川が、ずっと見たかったんです。もうずっと。それが叶ったのだもの。テンションもあがるよ。

 

・長いこと「これでカップルじゃないってのはおかしいだろ」みたいな感想を言い続けてきた気がするけど、やっぱ違うんですよね。お付き合いを始めると。そんなことは当たり前なんだけど、しかしやはり「関係性の変化」を長いこと描いてきただけあって、今回の変化における描写もまた秀逸というかなんというか、シャッポを脱がざるを得ない。だってさ、まあオタクの誇張された感想とはいえ「これでカップルじゃないってのはおかしいだろ」状態が長くて、実際作中の一部からそんな感じの扱いもされてて、なのにいざ付き合うと「やっぱ違うな(変わるな)」ってなる描写を描けるんですよ。すごいって。

 

・どうやら本格的に進路の話をしていくようで、なにが起こるかわかんないけど「物語はまだまだ続く」という事実には喜びを感じざるを得ない。さんざっぱら予想されてる「進路の違い」とどう向き合ってくか、みたいな話の間にイチャイチャや山田の躍進が挟まってく感じなのかな。ツイヤバでチラ見せされてる海の件はぜひともじっくりやってほしい。冒頭の人物紹介もそろそろ変わるのかな。

 

・ぼちぼち冒頭から行きましょうか。個人の感想です。ちょっと走り気味。

 

・開幕、回想からのまさかの夢オチ……なわけがあるか!! 告白のメモはちょっとキモいけど、まあ許されるキモさ。市川はこのくらいキモいほうが安心する。そんでこのメモ、絶対捨てるに捨てられなくって机の引き出しとかに入れてたらそのうち山田に見つかって顔真っ赤にされながら怒られるかなにかするやつですよ(個人の願望です)。

 

・漫画か? いや漫画だけども漫画じゃないし、もちろん夢ではないし、まして「こんな奇跡」でもないです。奇跡なんかでは。市川の努力とやさしさとその他諸々が結実した結果です。

 

・急に時間が飛んだりなんだり、とメタな発言。「脇キャラの男女が~」はあなた言っちゃっていいんですか。よしんば萌子とか足立の恋バナが始まったときにこのコマ貼られますよ。やる気はあんまりないってことか、あるいは「適当に」なんてするつもりはないってことか。

 

・山田登校。市川の表情が最高ですね。告白&不意打ちのキスから一日経って初めて顔を合わせるわけで、あれが夢じゃないのは理解しているけども、じゃあ「付き合ってる間柄」としてどんな顔してればいいのかわかんないから、じゃあ自分と同じ気持ちのはずの山田はどんな表情を向けてくるんだろうって伺ってる少しの弱気に、昨日のことを思い出して付き合ってる実感からくる照れが混ざった絶妙な表情。最高ですね(二度目)。それに対して、思ったより山田がはしゃいでないのが意外っちゃ意外。平常運転ではない市川を見て楽しむ余裕すらあるようだ。付き合ったゆえの余裕かな。市川にはまだない。

 

・進路。修学旅行が終わって即日これってのはなかなか優しんだか容赦がないんだかわかんないけど、大事なのは間違いないですからね。「10年後……」じゃスキップ出来ないし、浮足立って考えられる問題じゃない。山田がすでに希望進路を決めているってのもキャラからしたら意外だけども、こっちはそもそもお仕事を頑張ることを考えれば自然と選択肢が絞られる感じなんでしょうね。しかしこう、諸々に浮足立つ市川に対して思ったよりしっかりしてる(考えてる)山田の描写が連続していて、なんか意図があんのかなと勘ぐったりぐらなかったり。

 

・根掘り葉掘り市川。それを先に市川がするとは思いませんでしたよ私は。嫉妬やらやきもちを表出するのはずっと山田の専売特許だったのに、市川は勇気を出してしか発揮できなかったのに、付き合った途端これですよ。ニコニコしてしまう。うそ、もうちょっと気持ち悪い擬音の笑いです。カウンターで尋問する山田も最高。「なんで?」って聞くまでもなくその気持ちはわかってるでしょうが。教室の隅でいい空気吸いやがってよ。

 

・難関高校のパンフを手に取る市川。ここまで来るとやっぱ中学受験のことを思い出しますね。市川が一度殻に籠るきっかけとなった、私立受験の失敗。その殻からは抜け出したとはいえ、傷が消え去ったわけではないので、今回の受験(やるんなら)で完全に克服してほしいところ。まあけどトラウマ再発みたいな展開もあるんかな。受験で別れた友達とまた会うとか。

 

・萌子が秀岳館にやたら詳しいの、進学希望のひとつだからなんでしょうかね。萌子も成績いいらしいし。それにしては驚きようがデカいけど、いくら萌子でも秀岳館は高望み(まあ偏差値74はヤバい)で、半ばムリだと諦めてる、みたいな。それにしてもあれですね、2人でキャウキャウしてみたり、女の子の口を押さえてみたりと、お前はなにをやってるんだ市川。なぜか私が怒るぞ。

 

・山田登場。表情四変化がどれも独特すぎて笑ってしまう。味わい深いと言うべきか。4つ目とかひっでえな。どの表情もなかなか形容し難いが、葛藤の末に「許すし、詰めない」を選んでいるので、付き合ったなりの余裕はここでも表れている。

 

・下校途中の買い食い。ぬるっと「京太郎」呼びしてるのが最高ですね。そしてなんだろうか、今回ずっと山田の顔がいつもより可愛いような気がする。いや四変化は置いとくし、ずっと美少女として書かれてるのはそうなんだけど、作画に磨きがかかっているような気がしないでもない。眼だろうか。ちょっと引きでもキラキラさせてるような。

 

・女の子と喋ってもいい、ご飯に行くのもまあいい、しかし遊びに行くのはダメ。2人の間のルール決めだ! カップルみたいなことしてる! 「いいよ」って言いながらあんまり「いい」って感じの顔してないのと、「ダメだよ」の釘を刺す感じの顔が最高ですね。そして山田の見せる独占欲にちょっと喜んでる市川もいい。2人して「ザ・初々しいカップル」って感じ。これが見たかった。山田の諸々の表情から、あんまり束縛したり、あるいは嫉妬を匂わせると重くて嫌がられちゃうかもだから、控えめな要求になるけど、本心はもっと市川を独占したいってのが伺えて非常に健康にいい。

 

・下校時に公園で並んで買い食いするのは「いい」判定か……まあ付き合いとかもあるしそうせざるを得ないのか……? 意外と緩い気がするというか、次の「遊ぶ」の例もアレすぎるし、なんか基準がバグってる気がしないでもない。

 

・これが””遊び””だッッ!! はい問題のシーン。無邪気な顔してキャッキャ言ってますけど、だいぶ絵面はセンシティブだからな。市川の顔と股の位置が同じじゃない。そらあなた「これ」を別の女子としてたら完全にアウトオブアウトだし、なんなら付き合ってても他の人から怒られますよ。そういうのは家でやれって。家でなら好きにやれ。

 

・「わかった?」。彼女になったので普通におでこをくっつけます。距離感というかゼロ距離だ。そんでずっとイニシアティブ取られてんな市川なお前な。「はい……」て。もうちょっと男らしいとこ見せてほしいねって思ってたら次のページではちゃんと山田を家まで送り届けて、私は、私は……。

 

・「彼女だからかな」。かーーーーっ!!!!! ほざきおる!!!!!!!! このアマ調子乗りやがって!!!!!!!!!! やりかえせ!!!!市川!!!!!「彼氏だからな」だ!!!!!!!!!!! 言葉が汚くなったことをここに謝罪します。アマて。ちょっと照れてるのもポイント高い。

 

・ちょっと走り気味になったけど、このあたりで。次回予告でおねえと絡んでるし、これは各々の家族にバレた感じの回になるのかな。クラスメイトバレも、というかバヤシコが事実を知る回が欲しい。結婚式まで気づかねえってネタも面白いけども。次回は三週間後(三週間後……?)の2/28。単行本作業でしょうね。遠いけどもしょうがない。じゃあ、そんな感じで。

 

・そしてこれは感想ではないけど、今後もよほどじゃない限りは感想記事は続けます。よほどってのはお仕事ね。アホほど忙しくってどうしても週末とかにならないと感想を書けない、みたいな状況にならなければ。いつもなら更新即日感想記事投下の私だけど、いろいろあって(というか普通にお仕事)今回は翌日になってしまっていて、やっぱすぐ書くのに比べるとどうしたって難産だ。翌日でこれなのだから、週末とかになるともはや書ける気がしない。まあ、そういうのがなければ完結まで続けるつもりです。