せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は後ろめたい』

・な、なんかやべー奴出てきたな……いや健さんのほうじゃなく。健さんもやばいけどそれはそれで置いといて。

mangacross.jp

・豚野郎、市川が予想してる通りの人間(ラーオタでアイドルやモデル好きの秋野杏奈を推しててカスみたいな邪推(真実)をSNSに投稿しまくる病んでるおっさん)だったらあまりにも辛すぎるが、この作者はあんまりそういうことしないという変な信頼があるので、撮影見学回に出てきた香田ニコの裏垢だと勝手に予想しとこう。ギャグにもなる一番ありそうなライン。「ラオタで~病んでる」も、おっさんじゃなくて超人気モデルなら救いがある気がしませんか。これはおっさんとモデル双方に失礼な言説ですけどもね。ただ、豚野郎が業界人だとすると最後の投稿があまりにも意識が低い気はするが。知らんけど。考えられる説はあと「完全新規キャラ」「太田(豚なので)」「二度と出てこない」「作者のセルフ出演(Twitterアカウント名に「pig」が入ってる)」があるが、さて答えは。

 

・不意に出てきたやべーアカウントのあまりの存在感に気を取られてましたが、今回のお話も非常に良かったです。お泊りは怒られちゃったし、反省も後悔もするべきだけど、それはそれとして無駄じゃなかったし、そう処理するべきじゃないと。夜更かししたときの市川の話が山田をひとつ成長させ、その事実が市川をまた前に向かせた。素晴らしい関係ですね。

 

・時間もないし頭っから行きましょうか。個人の感想です。細かいとこは飛ばします。

 

・撮影スタート。頭っからといいつつ最後の描写に触れるけど、軽率に3日くらい飛んでるので映画撮影編もそんなに長くはしないのかな。一時的な時系列ジャンプって説は全然ある(たしか二学期終了直前の席替え周りの話でもやってたし)けどね。

 

・昨日の別れ際に言いそびれた「頑張れ」を「大丈夫」に換えて。たった三文字を送っただけで息をつくくらい誠実な市川も、市川が消費した以上の元気を貰ってそうな山田も癒し。やはりサイコーですねこの2人は、励ましを無責任だと自戒するのはとても市川らしく、きっと「頑張れ」と送っても同じことを考えただろうけど、無責任だからと言って言葉を飲み込まなくなった。成長!! あと、たぶん山田が不安がっていなかったら「頑張れ」って贈ってましたよね。ここの言葉を選んでるとこも大好き。言いそびれたからっつってそのリベンジが主軸になるのはありがちだけど、市川はあくまで山田にエールを贈りたいだけなので、当然状況に即した言葉を熟考するのだ。

 

・山田のインスタ。匂わせ……のつもりはないんだろうな。少なくともこの写真では……。ツイヤバであった、紅茶花伝やら肉まんの投稿は多分にアピールの要素を含んでただろうけど、これは「あっ、全身撮れるじゃん」くらいの考えっぽい。おバカ!久しぶりに書くけど、山田が虎視眈々と外堀を埋めにかかってるって読み方は、それはそれで面白いしそういう感想も書くけど基本はあんまり採用してない。

 

・pigman*1209登場。推すのはいいが邪推(おおかた的中)をコメントに残すんじゃねえ厄介が……。まあ空リプかつ伏字(aknannみたいな)だったらさらにやべー奴感が増してた(し、実際そういうやつはだいぶやばい)けどもね。ギャグを越えてる。それにしても、ブレスレットやらイブの件まで真実に肉薄してるあたり、すごい嗅覚だ。豚だけになぁ!!!(豚はとっても鼻がいいらしい)。数うちゃ当たるを実践してる説もあります。

 

・厄介……じゃなくて、過激派……もちょっと言葉が強いので……熱烈なファンの存在を知って、「生きる希望」との距離の近さに後ろめたさを覚える市川。めちゃくちゃにイイ子。ここの心の痛みは今回の話では解決してないんですよね。どう処理するんだろ。語感優先で「もの」って書いちゃうけど、山田が「誰か」のものになるのは嫌で、自分が付き合いたいという欲望は常々あふれ出しているけど、山田はモデルで、自分が山田と付き合うということは「誰か」だけではなくpigmanのような「みんな」からも山田を奪うことになる。そこに真正面から向き合うってのはなかなか答えが難しい気がするのだが。

 

・とりあえずおねえから写真が流出するのは阻止。まぁ実際、山田ってアイドルじゃなくてモデルですからね。ガチ恋や恋愛禁止を求めるようなのは普通ハナっから客層じゃないし、山田がモデルと知ったうえで、男(市川)が写真に入り込んでるくらいはいいじゃんって思うおねえも間違ってはないと思う。そこまで考えてるかは知らんが。市川の危惧(下衆の勘繰りによるイメージダウン)も充分考えるべきリスクでしょう。一番いいのは胸を張れる清い交際をすることなので、とりあえず告白するんだよ!!!

 

・私の勝手でしょ。世間の良くない想像に対して「勝手でしょ」が最終的な回答とは思わないけど、ひとつの答えではあるよね。それにしても、このコマの山田のむ……デカ……いやなんでもありません。そう、眼ですよ眼。ちゃんと(ちゃんと?)潤んでる。いつぞやの市川の回想でも触れられてたけど、山田はちゃんと演技が出来るのだ。私こういう普段ポンコツ扱いされる子が得意分野で活躍する描写が大好き丸。

 

・あの夜聞いた市川の心をラーニングし、不安だったシーンを上手くこなせた。冒頭でも書いたけど、互いに良い影響を与え合ってるのがいいですね。そして「市川の心に真に触れた」を演技の成功で示すの、漫画が上手い。

 

・ツーショットのとこで顔を見合わせてるマネージャー陣、あんたら記事出るの知ってただろ。止めんかい。

 

・褒められちゃった。ここの、褒められてはしゃいでる山田とは対照に、まさかの片岡健相手にジェラってる市川がいいですね。嫉妬心どんだけよ。そして素直に「山田がすごいからだ」。片岡健がなんぼのもんじゃい。はしゃいでる山田ももちろん良き。ひさびさに見た気がするな脚ぱたぱた。あっ、不意に図書室でのやり取りが懐かしく……! 新学年に入ったらまた見せてくれ。

 

・「あの夜一緒にいてくれてよかった」。一緒にいてくれて、自分のために心を晒せしてくれて「ありがとう」と、後悔していたことを肯定してくれて「ありがとう」。結局のところ、こうやって衒いなく「ありがとう」を言い合える関係が好きなのだ私は。互いのいいところを無理に探して、感謝の数だけで対等を図る本末転倒なそれではなく、自然と「そう」なっているという関係が。

 

・「食われちゃったってこと……!?」。ハッシュタグをつけるな~~~!!!! しばくぞ~~~~!!! しかし28人て。全員本妻て。時代にそぐわなすぎるし、モデルがいるキャラでこういうのええんかってレベルだけど、まあ今更か。この作品じゃなく創作全般で、有名人なんてフリー素材化してる。

 

・短いけどこんな感じで。