せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕らは表明した』

・びっくりした、「僕らは表明した」て。僕「ら」て。わざわざ2人して改まって表明するのなんて結婚の挨拶ぐらいしかないでしょ(暴論)。

mangacross.jp

・というか、本人より先に父親に??!!?!?! 友達(萌子)やら家族(姉)ならともかく、相手の父親?!!?!?! 謝罪の念とか色々あるんだろうけど、どう考えても本人に言うより難易度が高えでしょ。まだ会って話すの2回目だぞ。はよ本人に言わんかいっつうか、いよいよあと数話以内に告白しなきゃ嘘でしょもはや。100話説全然あるな。あとは完結するか否かだけども・・・・・・やめろやめろ考えるな。勘ぐるな。欲だけ言っときゃいいんだよ。付き合ってからのイチャイチャが10巻くらい欲しいです。夏とかさぁ! 修学旅行とかさぁ!! 同棲とかさぁ!!! 最後は飛びすぎか。

 

・山田パパ、基本はクール。そう努めてるのか素でこうなのかっつうと、まあ後者でしょうね。市川はだいぶ露骨に表情に出るので、似てるようで案外似てないのだろうか。あとまぁ、どのコマとかこの話とかに限った話じゃ無いけど、ガタイだけは徹底してゴツく書かれてるのがなんかウケるな。山田や市川は多少可変的(成長も加味してるのかもしれないが)だが、山田パパは常にゴツい。

 

・豚野郎の正体は・・・・・・まぁ、みんな知ってたね。こっちのネタはまだヒキだし、オッズ1.05くらいのド本命が的中しただけなので感想としてはそんなにない(こっからどんでん返しもないでしょ)けど、気になるとことしては、山田にも「豚野郎(というアカウントおよびツイート群)は香田ニコである」を開示するかどうかだ。今のところは急に市川が憧れの先輩に対してやべぇ暴言を吐いた状態で、その誤解を解くかどうか、とも言い換えられる。というか普通に修羅場。

 

・そりゃ解かなきゃって話ではあるけど、「山田にとっては憧れの先輩」「豚野郎のツイート内容のアレさ(を山田の目に触れさせるのか)」などのファクターを考え出すと、読者としてはフラストレーションだが、誤解を解かずに1人悪者になろうとする市川も想像はできる。市川はもう強くなってるから、自分の願望を貫き通すためにそんな自己犠牲はもうしない、となるのか、あるいは今までの相互理解の成果として、なんらかの言えない事情があるんだなと山田が察するのか。なんにせよ楽しみ。100話や単行本の〆も近いから、なんらかの結実は見えるでしょう。ここで二歩下がる展開はちょっとヤですよ。

 

・じゃあまぁ、サクッと頭っから行きましょうか。個人の感想です。

 

・雨宿り(大嘘)。23時とはまたずいぶんと遅い時間だが、どんくらい待ってたんでしょうね。帰ってくる確証もないのに。なんにせよ「暴走気味」どころか相当な暴走に見える。心配ゆえにアポ無しで家まで伺うって展開といえば、市川が風邪引いた回の山田を思い出す。相当前だし状況もまるで違うので比較にならないかもしれないが、あのときの山田だってインターホン鳴らして誰も出なかったらすごすご帰ってたぞ。

 

・コミュ障同士のやりとり、吹き出しが小さすぎて笑う。一ページ目の吹き出しの面積全部足しても同じページのモノローグ一つ分にすらならんだろ。両者のこの声量と身長差だと、互いにまともに声が届いてるのかどうかすら怪しい。

 

・お家にお邪魔。これで都合三回目かね? 一回目は山田と山田ママが家にいて、二回目は山田家全員、三回目で山田パパだから、三回目にして全員と二回ずつ会ったということなので・・・・・・ヨシ、バランスは取れてるな!!(?)

 

・子供が遅い時間に他人ん家にいるのはよくない、まったくもって本当にそう。返す言葉もござんせん。山田パパ、素で表情が薄いせい、見る人によっては逆に怒りとか不満が伝わりにくいけども、この言葉に含みがないわけないですね。怒ってるのではって市川の感覚に狂いはないだろう。にしても「他人」ん家ってとこに娘を持つ父親を感じる。

 

・「うっ・・・まぁ・・・・・・っ」。この山田家特攻持ち男がよ・・・・・・。絆すんじゃない絆すんじゃ。

 

・冷静になって考えるととんでもないキモ行動、それはまあほら、積み重なった関係ってのがあるし、カラオケ尾行と比較するとずいぶんマシだけども、それでもなかなかの暴走ではある。とはいえ、山田も同じ状況ならたぶん同じことするでしょうね。山田はおねえのLINE確保してるからまずそっちから接触を試みるだろうが・・・・・・。つまり市川は山田ママのLINEを確保してればよかった・・・・・・?

 

・山田からの着信、漏れてる声で分かるくらいのまくし立て。あとで分かることだけど、山田も相当な熱量で市川に連絡を試みていたようで、大変に美しいですね。上手くいったバージョンの賢者の贈り物じゃん。きっと市川と同じくいったん東京に戻ることまで検討していたことだろう。23時なんて遅い時間になってもこの熱量なのだ。それはそれとして、そんな遅い時間に娘に(言い方は悪いが)使い走りを問答無用で頼まれるパパ、例え問答してたとしても断れないであろうことも含めて悲哀。外は雨だぞ。

 

・お手製の地図。やっぱり山田パパの顔怖いよ。たぶん目が理由。瞳は市川と同じグルグル目だけど、そのグルグルの密度が濃い上に目のサイズ自体がちっちゃいからすげぇ怖く感じる。そしてさらっと山田母の名前判明。6巻おまけのQAにもなかったよね? さなえさんだそうです。

 

・「俺んちです」。ここの山田パパの反応! 美しいですね・・・・・・。外泊の件に対する憤りの中には、どっかに「まだ」とか「言っても子供同士」みたいな感覚、あるいは侮りが(半ば現実逃避として)内在してると思っていて、そこに「心配から深夜に家まで押しかけてくる市川」と、「その心配を予期して言伝を頼み込む娘」という両者の通じ合った必死さを目の当たりにし、2人の本気を認めざるを得なくなったのだ。というかもう勘違いしてませんか。「やっぱり付き合ってるんだな・・・・・・」ってさ。びっくりするでしょ、まだ付き合ってはいないんですよその2人。まだ付き合ってない「だけ」とも言うが。

 

・黙って電話を渡すとこもいい。この時点で認めてるんですよね。2人の関係を。「自分の状況を市川に伝える」という娘のお願いも既に達成できてるし、明言はされてないが市川がここに来た理由も「それ」なのだから、すでに達成されている。なのに連絡を繋いだのは、後押し以外の何者でもないでしょう。

 

・山田ママはさぁ・・・・・・。いやまぁ、予見しようがないし、この描写だけで最近流行りの淫売キャラ扱いされるのは大いに可愛そう(相手が家元とか宇崎母だぞ、同類ではないだろう)ではあるよ。夫婦仲が良いのだって大変によろしいことです。山田パパの下の名前は「ユキ」・・・・・・男でユキはちょっと珍しいが、ユキ○○の略とかだろうか。ユウキや○○ユキの方が名前としてメジャーだけど、これらを「ユキ」と略すのはそれはそれで違和感。

 

・ようやく電話越しに邂逅。よかったね。両方安堵で涙を浮かべており、こういう涙は大好きですよ。人間、体外に排出される体液はすべてこのカタチであれ。

 

・手紙書いたけど住所知らないからダメだった、あまりにもパニクってて笑う。住所知らないのに手紙書き上げるのもだし、よしんば住所知ってても明後日に戻るんであればワンチャンお前の方が手紙より早いよ。

 

・「なんでそこに?」。ここなー・・・・・・!!!!! この瞬間はホントに?だったんだろうけど、そんなもん考えたら秒でわかるわけで(なにせ山田、「市川がすっごく心配してるかなって」で手紙まで書いてたのだ)、たぶんだけど電話の途中で気づいたんじゃないだろうか。で、ここまでいくと妄想なんだけど、電話を「おやす」で切ってるじゃないですか。語尾を切った気安い挨拶にも見えるけど、私としては挨拶の途中で山田が切ったんじゃないかと想うわけです。耐えられなくて。心配して家まで来てくれたことに、自分が思ってたよりもっと想ってくれていた事実に気づいて、溢れる好きが漏れてしまいそうで。

 

・で、「好きです」。本人に言え・・・・・・!!!!って感想は冒頭にたたきつけてるので置いといて。いやぁ最高ですね。このコマだけ見るとホントにご両親への挨拶じゃん。ここで2人がそれぞれに「表明」するの、市川は謝罪やけじめって動機があるけど、山田には特にないんですよね。山田ママにはもうばれてるし。じゃあここで改めて表明する理由って「気持ちが盛り上がったから言わずにいられなかった」でしかなくって、ただ、「無事を伝えられて良かった」だけでそんなに盛り上がるか? って疑問があったから、市川が家にいた理由にすぐに気づいたのではと思ったわけです。

・ここまで書いてふと思ったんだけど、Karte95直後のツイヤバあるじゃないですか。ホテルで告白について山田母子が話してるやつ。あれ普通に95話直後のやりとりかなと思ってたんだけど、ワンチャンこの話のあとって可能性もなくもないな。だからなにではないですが。

 

・ちょっと戻して、市川と山田が話してるとこの山田パパとわんたろうのコマ。ここ地味に好き。ご主人の寂寥を察して慰めに来る駄犬の図。

 

・まぁーじで山田パパの顔から感情が読めないな。読めないっつうか、「これっぽいな」はあるけど確信が持てないというか。「これっぽいな」を念頭に読んだら「それ」にしか見えないが、これは当て込んでるだけじゃないかってなる。むずすぎ。なんか僕ヤバでこれ感じるの久しぶりだな。さすが山田の父親。

 

・そのうえで。「半端な気持ちじゃなくて」のとこはなんかちょっと怒ってて、謝罪の下りでそれが解消されてる・・・・・・ように見える。憶測に憶測を重ねることを私は妄想と呼ぶのだけど、たぶん市川の表明を最初はなんらかの「認め」を貰おうとしてるのだと受け取ったからその図々しさにムッときた(あるいは唐突さに困惑した?)けど、誠意ある謝罪だと気づいて考えを改めた、みたいな感じだろうか。「好きです」のコマから順に、「困惑」→「反感」→「納得」って感じ。

 

・フレコ。迂遠な許しの証。良かったね市川って感じだが、それはそれとして、この桁数のフレコを暗記してる山田パパ、なに? プレステのユーザIDじゃないんだぞ。

 

・で、一難去ってまた一難。ラーメン郎(郎・・・・・・?)に居る山田に豚野郎の魔の手が・・・・・・! 怒濤だな今回。というか豚野郎めっちゃひっぱってんな。向かった先には山田といつぞやのモデルさんこと山田の先輩香田ニコ。いやー驚きだなー、まさか再登場するとはなー(棒)。市川が「一緒に食べていいかな」っつってるとこのニコさん、嫌そうな顔してますね。山田ノコトカワイガッテルンダナー。

 

・「ここが行きつけ」「尾道が故郷」「ヤサイアブラ麺少なめ」、爆速の情報開示に笑ってしまった。わかってたでしょと言わんばかりだ。

 

・『豚野郎』は・・・・・・『香田ニコ』だった・・・・・・!! 知ってたっつってんだろ。裏アカを公然と指摘する市川のインターネッツ・マナーの悪さは・・・・・・まぁ、豚野郎自身のマナーの悪さもあるし、相殺だ相殺。こっからの展開は次回以降のお楽しみだが、こう、良い意味でも悪い意味でもあんまりおおごとにはなって欲しくないというか、もちろん冒頭で書いたみたいな、これが原因で2人に距離ができるみたいなのは絶対イヤだし、さりとてこれをきっかけにして告白イベントが起こるってのもなんだかなって気持ちもある。おおごとになってほしくないってのはそういう意味です。

 

・じゃあ、こんな感じで。