せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕らはゴールした』

・急にドストレートな青春を叩きつけられ、なぜか不意打ちを食らった気分になった。『陰キャ少年×陽キャ美少女の極甘青春ラブコメ(公式宣伝文句)』読んでなに言ってんだって話だけどもさ。

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・サブタイでまぁまぁビックリしたけど、そっちの比喩じゃなかったですね。ゴールイン(交際開始)かと……。勘違いさせにきた? まさかね。二年生を無事に終えてゴールってのと、ストレートにバスケのゴールってことね。「僕ら」でゴール……なんでこいつら1on1で共同作業してんだろう。

 

・長かったなぁ……二年生。連載開始時点からだから、ほとんど4年近くやってたのね。4年て。4年て! このままヌルっと三年生編に入って進路だのなんだのやりそうな雰囲気だけど、二年秋ごろからと同じ進み方だと今度は4年じゃ効かなそうだが、さて。未来の話じゃなく今回の話をしろよと我ながら思うけど、今回ってそういう感慨深さに浸る回じゃないですか。進展するんじゃなくて、ここまでの進展を噛みしめる回。エモい青春描写も多かったし、今回の感想は短めになりそうだ。

 

・ということで、頭っから行きましょうか。個人の感想です。

 

・終業の日、二年生の最後。割と最近は学校の外での話が多かったし、学校内にいても学校らしい話はポツポツ程度だったし、頭にも書いたけど不意打ちを食らった気分だ。卒業式の送辞は学校ならではの話だけど、あの話の主眼って式そのものじゃないじゃないですか。ここまで「学園」らしく、かつここまで「青春」濃度の高い話は珍しい、気がする。

 

・小林作戦。「仲良かったら別のクラスにされる」はそうかもしんないけど、悪かったら悪かったで別にされるでしょ。お馬鹿さんかな? 悪い顔してるけどポンコツかわいいね。顔の作画ってざっくり「饅頭みたいなかんたん(ギャグ)顔」「デフォルト」「陰までちゃんと書き込む」の3パターンくらいに分かれると思うんだけど、小林が「陰までちゃんと書き込む」作画されたの久しぶりな気がする。完全にギャグ要因。初期の方で市川がこの四人の空気を指して「きらら漫画みたい」みたいなこと言ってた気がするが、おおむね小林のせいでしょ。一連の流れのきらら感よ。

 

・LINE交換の儀。えっ!! 足立・神崎とはともかく太田とも交換!!?? 冗談です。だけどホントびっくりするほど描写がないからなコイツ。それっぽい設定で微妙な時期に現れたにも拘わらず一話で虚空に消えた石室くんほどではないが。彼はきっとまた別の青春をしてるんでしょう。二年生の間はいっっっっさい絡んで来てないので、まさか今後二人の関係に絡んでくることもあるまい。

 

・山田のこの後方彼女ヅラよ。学校が楽しくなかったという市川の独白(冬休み明けすぐのあれ)を山田は聞いているので、クラスの男子と仲良くやれてるのを見ると「良かったね」って感情が湧くのだろうが、この表情にはそれ以外のものも含まれてますよ。総じて「後方彼女ヅラ」としか形容できないものが。

 

・「狭い世界」なんて斜に構えながら、しっかり名残を惜しむ市川。「斜に構えるくせに名残を惜しむ自分」すらも自覚し、そこも含めて感慨に浸ってそうで、この辺も成長だ。昔なら全身で斜に構えて、それで終わりだっただろう。教室、クラスなんて「狭い世界」なのだから、そこから去ることに大した意味などなく、当然感慨が生まれるはずもなく、名残惜しむのは愚か者だけだなんて嘯きながら、騒ぐ小林たちをくだらないと横目で見てさっさと帰宅していただろう。あっこれは私の妄想です。

 

禁じられた遊び(バスケ)に勤しむ山田。この辺からの山田の描写(上着脱いでるとことか市川との攻防のページとか)、どことなく「明日ちゃんのセーラー服」的な雰囲気を感じる。あそこまで執拗じゃないけど。

 

・1on1開始。修了式後、2人しかいない体育館で、負けた方が言うことを聞く1on1……あまりの青春濃度に噎せそうだ。これは僕ヤバで、「負けた方が言うことをなんでも聞く」なんてワードも出てるのに、カケラも性欲が感じられない。爽やか。まぁラッキースケベは起きるんですけど。逆にね、この互いの匂いや息遣いまで感じられる至近距離で激しく動いてんのに、直接タッチしないと反応しないくらい、2人は青春をしているんだってことで。山田もすぐに照れから復帰してるし。

 

・動きはさまになってるのにシュートは下手な山田。ディフェンスはあっさり山田に突破されるけどシュートは山田よりは惜しいとこ行く市川。協力したらゴールを決められる2人。作者の意図は知らんが……解釈一致です……! 

 

・「シュートが下手」っつって図星突かれてる山田の顔が珍しくてかわいい。あとフンフンディフェンスは女子中学生のわかるネタじゃないだろ! 

 

・「これが入ったら告白する」。やると思ってた! 青春! 学園青春ラブコメのド定番過ぎて、もはやここで外すことが逆にメジャーになってるやつだ。しかしあれだな、ホワイトデーのあたりからそうだが、ことあるごとに告白を試みてるなこの男。したくてたまらないんだろもう。はよ告白しなさいや。

 

・「僕らはゴールした」のサブタイトル通り、協力してゴールを掴んだ2人。詳細な1on1のルールを知らないのでこの山田の勝ち判定が妥当なのか無理筋なのかはわかんないけど、あれで「えっ僕のゴールだろ」って言う市川は確実に図々しい。あと「山田がそう言うなら」のとこも。市川はすでに山田からの好意を自覚してる状態で「まぁ山田が言うなら告白はまだ先にしよっか」みたいなこと言ってるってことなので、図々しいっつうか切迫感がないっつうか。

 

・下の名前の愛称呼び、解禁。LINEの表示名見たときからずっとそう呼びたかったんだろうな……。最高。ところで、このお願いは勝負開始時から決めていたのか、勝ってから決めたのか問題ですが、どっちも否定は出来なさそうなので置いときましょう。だまし討ちなのなんだので貪欲に勝ちを拾いに行ったあたりは「決めてた」の論拠に使えそうだけど、そういうの関係なく普通に勝ちたかった(負けず嫌い)ってだけともとれるし。過程はともかく、次回からは少なくとも二人の時の呼称は「きょう」になるんでしょう。とりあえずLINEで慣らしてからかな……なかなかタイマンのLINEで相手の名前呼ぶことないけど……。

 

・ケツアゴ先生でオチ。先生……あんた出歯亀してたか……? 

 

・予定あるからだいぶ走ったけど、この辺で。次回から春休み突入になりそうだが、ほんとなにやるんだろ。山田が撮影で広島行くってのは確かあったけど。そんな感じで。