せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は回想した』

・心の底からの笑みがこぼれちゃった。最後の2ページは最高の2ページですね。お前誰だよってレベルで足立が男の子の顔をしてる。青春最高。お前も青春最高と言いなさい。

mangacross.jp

・こないだの番外編がイイ感じに効いてきてるなぁ~。足立、今回のアレが決定打なのはたぶん間違いないとして、じゃあどれくらい察してたんでしょうね。2人の関係について。ずいぶんと初期の段階で2人が「やけに親しげ」なことには気づいてた(karte29)し、まったく想像もしていなかったってほどの鈍ちんではないと思うのだが。なによりトイレからの一連の会話だ。足立が最後に何を言おうとしていたかは想像するしかないが、山田への恋慕についてはすでに市川に暴露しているわけで、となると次は告白の予告だろう。で、それをわざわざ市川に伝えようとするってのはつまり・・・・・・である。そこで、前回の番外編が足立に対して一定の気づきを与えたんじゃないでしょうかね。あっ全部私の妄想ね。根拠乏しめの。すいませんね2センテンス目から。

 

・だから念のために書いとくと、足立はまったく疑っても無くて、手洗い場の前の会話はちょっと気持ちが盛り上がったから口走りそうになっただけ、たまたま相手が市川だっただけって解釈もある。「俺・・・・・・」の直前の口ごもってるコマを見るに、勢いで言おうとしたわけではないと思うけどね。

 

・足立で何文字書いてんだよ。こんな日が来るとは思っても無かったわ。じゃ、時間もないのでちゃちゃっと頭っからいきましょう。個人の感想です。

 

・体育祭への前フリ回。若手教師じみた空回りを見せてくれるのかと思いきや、この担任は思いのほか愉快な性格をしてるようだ。教師同士のマウント合戦て。生徒に代理戦争をさせんじゃないよ。そしてそれを口に出すなよ。まぁ、この辺の世知辛さを語りたがるのも若さと言えば若さだが。

 

・「だるい」からの回想開始。過去も今もずっと練り消し作ってんなこの女。で、初めての接点ですってよ。地味に大事なやつじゃないですか。出会いは単行本のおまけで何度か描写されてて、ぶっちゃけ「あのときすれ違ってました」でいくらでもねつ造できるけども、「初めて」と認識したうえでの接点ってのは上書きしようがない。

 

・ムカデ競走。カースト上位の山田も「余り物」枠に入ってるのはイマイチよくわかんなかったけど、練り消し作りに集中してて早いもの勝ちに乗り遅れた感じかこれ。なんやこいつ。

 

・「ね」のとこ、市川に話しかける山田の頬が染まってないの久しぶりに見たな。表情もフラットで、今となってはあまりにもレアだ。

 

・あとその、時間あんまりないから細かいとこまで書くつもりなかったんだけどさ、原さん太くないっすか。デフォルメばっかとはいえ、現在に比べて明らかに丸い。神崎くんはこのころの原さんに戻って欲しいのでしょうかね。

 

・体育祭当日。なかなかないでしょ大学生の姉が中学生の弟の体育祭に応援に来るの。カメラまで構えてさ。まぁ、仲良きことは良いことです。7巻特装版特典のおねえも最高でした。

 

透けブラ。市川が怪我したのは転倒する山田を庇ったからで、山田が転倒したのは市川がスタートに出遅れたからで、市川がスタートに出遅れたのは山田の透けブラに気を取られたからで・・・・・・誰が悪いでもないけども、どちらかと言えば市川の自業自得のケが強くて、だから市川も大したこととは思ってなかったのだろうか。

 

・この時点では「市川が自分を庇った」のかそうでないのかは山田には分からなかったし、市川は市川で他者の理解を拒んでいる時期なのでいつものようにその辺のことを黙したままだけど、今の山田にならあの行動の意味に確信を持つことができる、と。積み重ねですね。

 

・新キャラ男子3人組登場。セリフは初めてか? 真ん中のツラは確かにチンピラのそれだ。あんまり悪いやつではなさそうだけど。右下の彼は表情こそ悪ぶってるけど顔立ちはまだ幼い感じが残ってますね。だからなにではないです。

 

・「チビじゃないよ」。ふくれ山田かわいいけども、いや距離感。前々回の身長の話があっての反発だろうけど、構図的には彼氏の悪口に怒る彼女にしか見えんのよ。目の前でコレ繰り広げられてバヤシコはなにを思ってるんだよ。男子3人組はたぶん「やっぱり・・・・・・」ってなってるぞ。

 

・市川に度胸があるってのはやっぱ卒業式の送辞からの評価なんでしょうかね。あれが学校生活に与える影響、普通に考えたらそこそこデカイ。ましてあれがほとんどアドリブだったと知れば、結構な人数が尊敬の念を抱くんじゃないでしょうか。

 

・足立登場。教室の外でばったり会って会話するこの「他クラスの友人」の感じがなんとなく微笑ましい。会話の前半猥談だけど。後半は去年のことで、素直に謝ってる足立はなんだかんだ良い子だ。それにしても誰も彼も1年前のことをホントによく覚えてるなって感じだが、足立にとってはあれが「きっかけ」だったようで。なるほどむべなるかな。

 

・で、例のシーン。足立のこの背中が、不便な言葉よりもよほど多くのことを語っている。美しい・・・・・・。私的に、今回の話はつまるところこのページが全部だ。初めての接点の時の山田の気持ちとか、色々考えられることはあるけども、ここと次のページで私の頭はいっぱいになってしまっている。くそぅ、足立のくせに。

 

・「タイマン張ろうぜ」。青春だぁーー!!。負け戦とはあまりに酷い言い方だけども、今更タイマンだのでひっくり返るような情勢ではなく、そうなると思い出すのはナンパイのことだけど、足立がナンパイと同じようにスッキリ散る気があるとはあまり思えない。それはあまりにも物わかりが良すぎるでしょう。

 

・そんなこんなで、団結だの協調だの職員間でのマウントだの、担任の思惑をガン無視した想いの渦巻く体育祭編の開幕だ。タイマンを受けるか受けないかで1話使うんすかね。なんにせよ楽しみ。短いけどこんな感じで。