せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は集中した』

・じゅ、十五時間!? 一日は二十四時間しかないのに、十五時間!!?? 寝と食と浴除いたら全部勉強じゃないか。受験コワー……。痴話げんかとかしてる場合じゃないじゃん。

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・それはまあさておき、やっとちゃんと勉強合宿らしくなってきてなにより。私はそれが地味に嬉しいよ。勉強を教えてくれる先輩、サポートをしてくれる友達。こう、日常では先生や塾講、家族が日常的に、そして当たり前にその役割を(一般的には)果たしてくれてるわけで、合宿なんてその場所と人が変わっただけだなんだけど、なんでこんなに「充実してんな」って暖かい気持ちになれるんでしょうね。ゴムとはなんだったのか。いやマジメに気になるな。あのゴム、どういう爆発の仕方すんだろ。やっぱ民宿で……?

 

・そんな中、不意にヒロインレース?に滑り込んできたバヤシコとかいう女。いやまあ、流石に”ない”とは思うけども、じゃあどういうつもりの発言なんだってのも読み切れないのが怖いですよね。バヤシコのくせに。ここ最近のバヤシコは「純粋でガキで、恋愛関係には特に鈍いけど、妙なところ(特に山田周り)で聡さを見せる」なんか底知れないキャラになりかけてるので。というか流石に言ってあげなさいよ。毎回のように感想に書いてる気がするけどさ。隠してる理由がもはや薄いよ。

 

・ももちゃんみたいなキャラが実は意外とデキるっての、市川がおねえを指して「阿保みたいな顔して~すごく嫌だ」って言ってたのを思い出しますね。あの描写がギャグなのかわりと芯食ったコンプレックス描写なのかはわかんないけど、「まさに」なキャラじゃん→ももちゃん。そういやこれでカリスマレベルでドラムも美味いんだっけ? なかなかにヤバイスペックと、酒癖+ヘラ感+男癖の悪さでそれを覆いつくしてるってのもまたヤバイ。

 

・前置きはこのくらいにして、いつも通り頭っからいきましょうか。個人の感想です。

 

・輩の襲来。なんか聞いたことある曲の替え歌歌いながら昼間っから酒盛り、地獄。あのマトモそうなニット帽の子は結局いないのね。まあ居たとしても、この酒カス共の抑止力になったかは甚だ疑問ですが……。あと冒頭のモノローグで「なんか青春っぽいことして」っつってるのが僕ヤバらしくてちょっと面白い。あの感動の友情青春物語をちょっと腐すんじゃないよ。

 

・「女!!」。やめなさいよ。山田と言う特定の相手がいるんだからバチェラってもないよ、たぶん。読者の偏りまくった目線だと萌子が怪しいかな?くらいだよ。あとなんかバヤシコが意味深なこと言ってきたくらいだよ。……思いのほかバチェりかけてんな?

 

・鎌倉へ離脱。カスのような下ネタ酒乱女から小林を守護るためのようだけど、にゃあはバヤシコのことをなんだと……? 同級生ですよね?たまにいなくはないけどもさ、やたら同級生を守護りたがる姐さん自称系女子と、守護られがちな天然()系女子。前者はともかくバヤシコは後者ではないだろ。

 

・やまだ の おおごえ ‼ 酒カス共への効果はいまひとつのようだけど、萌子と市川にはその心意気がクリティカル。山田を見る萌子の綺麗な眼よ。これが出来るか酒カスども。

 

・勉強開始。モンエナカクテルはいかにもすぎて意外性もないが、意外性があろうがなかろうが身体に良かろうはずもなく、寿命縮めるから辞めたらいいのに。こう、難関校の法学部に行っといて、人生お先真っ暗なんてわけでもないのに(いや知らんけど)なにをそんなに酒を飲むことが……。……別にその辺考えて酒カスになってるわけじゃないか。楽しいからですね、酒飲むのが。見ろこの中学生のペンをマドラー替わりにするももちゃんのアホ面を。

 

・今どきの高校受験のレベルはわかんないけど、酒入っててもアドバイス余裕なのは、まあ言うて中学レベルだからなのか、それともちゃんとももちゃんがすごいのか。首になった理由がロクでもないのだけはわかる。というか食おうとしたろ、そのいたいけな学生を。ここまでカス感だしといて、アドバイスひとつで難関大の面目躍如感がでるの、なんかバグってる気がすんな。

 

・おねえの懐かしき受験の日々。頑張る弟と後輩ちゃんを見て、思い出すのは灰色の日々でした。かわいそ……。ここまで過去に頑張ってんのに弟に「阿保みたいな顔して~」って思われてんの、重ねて不憫。おねえだって頑張ったんだ!! 酒を入れたのは、悲しい過去を忘れるためか、目の前のまぶしい光景を僻まないようにするためか。

 

・side鎌倉散策。チラ見せコマで地味に意味がわかんなかった「送んないの?」ってのは写真のことだったのね。もっといえば、「(市川(彼氏))に送んないの?」って意味だけど、それを聞くにゃあがちょっと控えめなのがいいね。色ごとに慣れてないし、今までは話題にもあまり上がってこなかった話だから、どんなトーンで喋ればいいのか探ってる感じ。

 

・バヤシコの名推理。流石に、今朝の市川の挙動には違和感を感じていた模様。えらい!!ちひろちゃんにはひゃくてんをあげよう。冗談はさておき、そりゃ流石に違和感には気づくかと思うと同時に、焦った顔を見せてる友達二人はどれほどバヤシコのことを侮ってたんだよとツッコミたくなりますね。緊急事態につき頭になかっただけ?

 

・どういうイミ? いやまあ……一般的には「あの子のことが気になってます」だけども……バヤシコだからなぁ……。ただ、”そう”じゃないにしたってどういうつもりなのかは掴み切れず、なんにしても山田の反応になるか。最大限に波乱のないオチを考えるのであれば、「市川なら山田とお似合い(任せられる?)だけど、山田のことが好きだったりしないかな、あるいは山田以外にもう好きな人いるのかな」になるけども、さて。もはや「なんとなく?」が本心なのかごまかしなのかもわかんないよ。

 

・すっごい顔の山田。「市川のことを気になってる疑惑の女子」「恋敵になり得る女子」が出るたびにその顔になってますねあなた。「思い返せば……お似合いに見えなくも……」じゃないよ。とっくに付き合って互いの気持ちも確信しあってんのにこれなの、いくら好き合っても不安な物は不安なんだね~と和むのが精いっぱい。とはいえ、今回の場合は”疑惑”が湧いたのが一番の親友であるバヤシコってのが動揺の一助になってるのだろう。親友か、彼氏か。

・この辺のまだ拭えてない不安や、受験に対する蚊帳の外感が、後の民宿(ツイヤバからの推定)でのあの行動(ツイヤバ)に繋がるのかね。にゃあのフォローの裏ですごい顔してる。にゃあも苦労人。

 

・洗い物のにゃあ、トイレ掃除のバヤシコ、やくたたz……マッサージの山田。みんな偉いね。もちろん山田も。下手に手伝われても逆に邪魔になるからその辺にいてくれって願いにおとなしく従ってるので。聞き分けのいい役立たずは有難い限りだ。

 

・「僕にできること」が、ちゃんと「美味い」って言うことなの、これ山田以上に働いてねえじゃねえかとは思うが、そんなことよりこの萌子のまんざらでもなさそうな「ハイハイ」!!!!!! もえが朝文句言ったからしゃーなしに言ってるんでしょわかってんだからって思いながらもやっぱり嬉しいもんは嬉しいと奥底で感じてそうな「ハイハイ」!!!!!!  勘弁してほしい、心の奥の萌市派が鉄格子を持って叫びだすから。

 

・晩飯食ってもまた勉強。えらすぎ。ところで、金髪ロングの方の酒カスはまだなんにもしてなくない? 中学生にお酒勧めるという、ちゃんとした犯罪を犯してるだけじゃない? 

 

・「眠るのはまだ早い!!」。えらくはしゃいでるにゃあが可愛いね。浮かれたカス大学生に出鼻くじかれたけど。「アオk……」じゃないよ。市川たちを「そういう」集まりだと思ってるならカスだし、冗談にしてもカス。どう転んでもカス。カリスマドラマーにして酒カスメンヘラ下ネタ女のももちゃんに、カリスマモデルでネットストーカーな豚野郎。なに? デキル人間はみんなカスな世界なのか?

 

・花火。ひい青春。たばこが邪魔くせえけど超青春。「山田にできること~」ってのは、ざっくり、ただいてくれるだけで励みになってると解釈してます。山田が勉強の邪魔とか邪魔じゃないとか、市川は全然考えてないってことで、そもそも朝の喧嘩だって萌子が成績のことでイライラしていたのがきっかけなわけだから、萌子自身もそこまで深刻に邪魔だと考えてるわけじゃない。多少の気遣いはほしいってだけで。だから、山田もここで貝殻を見せに行くくらいは誰の目線からも問題ないはずだけど、それを躊躇った。「邪魔しちゃいけない」ってのが理由だろうけど、根本にはたぶん、受験に対する疎外感があって、その火種はたぶん保健室。市川が悪いね。

 

・「青春とは……心の痛みだ」。なに急に。酒切れた? ニコチン入れてちょっと冷静になった? それにしたって唐突すぎるが。なんで大学生組はこんなに神妙なツラなんだよ。何が見えてんだよ。

 

・夜の部開始。晩飯跨いだあれが夜の部じゃないの、どうなってんだよ受験ってのはよ。酒ばっか飲んでた刈り上げ金髪もとうとう参戦してきたし。こいつだけは元気いっぱいっぽいな。そしておねえのウルトラソウル。これは単純に八つ当たり。

 

・次回のチラ見せ、ハイ良くない。未成年淫行。勉強で疲れた市川にエッチをひとつまみすな。夜は寝かしてあげてくれ。ただでさえハンモックなんて劣悪な環境なんだから。ところで寝っ転がってるこれはベットですよねたぶん。恰好は寝る時のそれで、つまり寝る時間で、だけどベットに市川が寝っ転がってて、あとのにゃあと萌子はどこいった? 

 

・とりあえずここまで。この感じだと10巻はずっと合宿編だろうか。楽しみですね。間違いなくずっと年度末まで忙しいので、しばらくは頑張っても翌日更新がせいぜいだけども、相も変わらずこの作品は好きなままなので、まだ感想は書き続けます。気づけば二期も目前だ。じゃあ、そんな感じで。