せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕はややこしい』

・ほのぼの箸休め回。前回の衝撃が強かったからね、今回はこれくらいがちょうど良いんじゃないでしょうか。で、これでホワイトデー編も終わりって感じかな。まさかこれが前後編になるこたぁないでしょう。なんだかんだで誤解は解けました、で消化されるでしょう、たぶん。

mangacross.jp・萌子と足立がキテるかどうかは・・・・・・リアルに考えりゃあ萌子が多少好感を持った程度で、これでキテるだなんだ言うのは恋愛脳が過敏に過ぎるってものだけど、これはマンガなので。とはいえ、マンガだからとメタ的に考えたところでまだどっちに転ぶかはわからないってレベルじゃないですか。このくらいのフリだと。これ単発でルート確定するほどチョロく書かれないでしょ萌子。まだ確定までにはなんやかんやの積み重ねは必要で、そのなんやかんやが描かれるかは不明だが。

 

・それはそれとして。萌子は頭も察しも良いので、すぐに気づくわ気を回すわ、その気遣いも効果を生むわと、山田と市川の関係構築にあたってもかなりのアシストを決めており、それ以外の学校生活でも似たような立ち回りをしていることが想像できる。そんな多方面に気を配るバランサー的役割を自認している人間に、その裏の努力を感謝・評価するの、意図せずしてクリーンヒットを打ったな足立って感じだ。なんだかんだ彼女も中学生だし素直に嬉しいんじゃないでしょうか。素直な気持ちをぶつける! っぱこれですよこれ。手練手管で手玉に取れるほどどいつもこいつも頭が良くねえし、取られるほど悪くもないんだからさ。

 

・「彼ピ欲しい~~」の一方で他人の恋路をアシストし、さらにその2人がうまいこといってるの見ると、喜ばしい感情とは別に「いや私は?」って虚しさを覚えたりするものなので、そこにぶち込んだと考えるとタイミングもドンピシャだ。まさに目の前で自分を挟んでイチャイチャしてるんだもの。

 

・「キテる」可能性をできる限り掘り下げたところで、じゃあ冒頭からいきましょうか。個人の感想です。

 

・ホワイトデーを挟み、明暗分かれた男子たち。いやバレンタインデーの時点で既に本命貰った側と義理止まりの側で明暗分かれてるだろとは思うけど、多少の暴走は若人の、そして青春の特権だ。やりきった市川の顔がちょっと面白い。なんで変わらず汗かいてんだよ。

 

・爆速で放課後。最近本編では昼休みの図書室の様子が描かれないっすね。とっくに関係も物語も図書室を飛び出したってことなんだろうけど、寂しく思う気持ちが無くはない。まあいいや。足立の謎の作戦にかり出される市川。神崎や太田は・・・・・・部活なんでしょう。あるいは作戦の性質上、市川のポジションは親しすぎる相手だと茶番になりかねないと判断したか。誰がどう配置してても茶番だよ。

 

・バレンタインデー後にお返しについて話してるときもそうだったけど、ずいぶんと仲良くなったよね→足立と市川。気安く話してるの見るとなんかニコニコしてしまう。P2右下の引っ張られてる市川もいい。絵面の面白さもそうだが、多少強引にされても反感を抱くでもなく、柔軟に受け流してるとこに成長を感じる。初期ならこの粗暴さに秒で殺意を抱いてたでしょ。

 

・「OKすれば・・・・・・」こ、こいつ、どの口が!・・・・・・とも最近は言えないか。前回も頑張って告白しようとしてたし。山田の涙がなければワンチャンあったと思ってますよ私は。そこで無理に急がなくてもいいって気づいたのが前回で、だから涙を悪く言う意図は一ミリもありません。悪しからず。

 

・足立作戦、その全容。絶対に想定通りにいかないという点に目を瞑れば完璧な作戦ですね。これに付き合わされるのはなかなかに良い迷惑だなと思わなくもないが、まぁこれも青春だし・・・・・・。いけるかな? 「青春」というワードでマスキングできるかな? 親友である神崎も太田も付き合ってないの、アホらしさが限界突破したという可能性もある。

 

・全然僕ヤバ関係ないんだけど、下駄箱に靴以外のものぶち込むの、冷静に考えたら汚くないですか。靴を入れるスペースですよ? 底面は間接的に地べたなんですよ? ラブレターならまだしも(それも厭だが)、チョコだのクッキーだのの食い物はちょっと・・・・・・いくら包装されてても厳しい物がある。

 

閑話休題。クッキーは間違えて山田の下駄箱へ。足立お前こんな最初のとこの、それもこの作戦で唯一成功できるとこで躓いてんじゃないよ。案の定勘違いが連鎖してしまっている。めんどくさい!

 

・予告されてた問題のシーンは、全然まったく後に引きませんでしたね。山田が一瞬猫目になった程度だ。か、肩すかし・・・・・・! まあ今さら引っ張られて引っかき回されても困るんですが・・・・・・。この状況を招いた足立にまたぞろヘイトが向かってしまうので。

 

・「他の男子にチョコあげてない」。お? 市川にあげたのは萌子に言ってもいいやつなのか? まだまだ秘密にしてる(つもり)もんだと思ってた。それともいつもの天然か。萌子はわりと態度で「気づいてるかんな」って示してるけど、あんまり山田がそれに気づくとも思ってない。

 

・「直接言ったら死ぬんか」・・・・・・まぁ、死ぬかなぁ・・・・・・。死なないのは神崎みたいな特殊個体だけで、男子は原則直接好意を伝えると死に至ります。ワンチャン男「子」じゃなくても死ぬ個体もいます。冗談はさておき、やはり山田はモテまくる模様。目立つしね。逆に、そろそろ学校内では彼氏がいるという噂が流れててもおかしくないと思うんですが。ほぼ毎日図書室で特定の男子とおしゃべりしてるんですよ。隣に並んで。隠しもせずに。実は噂が流れてるから、バレンタインもホワイトデーも逆チョコかますやつが出てこなかった可能性。

 

・別のアプローチでイベントを楽しみ尽くそうとしてるやつ。ツイヤバ二年目ホワイトデーのカントリーマアムは、あれも本編世界線なんだろうか。そうだったらわりと「別のアプローチでイベントを楽しみ尽くそうとしてるやつ」ではあるよお前は。自覚がないだけで。そうでなくても付き合う前の距離感であらゆることをしているわけだし。

 

・足立ママ登場。久しぶり過ぎて一瞬新キャラかと思ったわ。たぶん三者面談回以来(だよね?)なので、3巻くらい空いてるのかな。相も変わらず派手派手だ。親子仲は良さそうでなにより。お礼を言わせに引っ張ってくるのは過保護まであるが、お礼や感謝が人と人との付き合いにおいて大事なことなので、良い母親をしている。ただ、母親に引っ張られてお礼言わされているの、同級生からしたらちょっと引いちゃうまであるな。

 

・全員に渡してるとこが「いいヤツ」。萌子の不意を食らった顔初めて見たきがする。可愛いですね。この辺の感想は冒頭で一通り書いたけど、あとちょっとだけ。未だに登場人物紹介で萌子は「ビッチ」で、クラス全体にチョコを配った理由はそっちの文脈に回収されてしまいそうになるし、なんなら萌子自身が自分の行動にそういう理由付けをしてそうだとすら思う。「ビッチ」だと言葉が強いから「恋愛に重きを置いているキャラ」と言い換えるけど、そんなキャラがバレンタインイベントになにもしないのは変だから・・・・・・と。もちろん少々飛躍が過ぎるけど、そもそもかつてのジャージ交換回で「同クラの男子とかあり得ない」みたいなことを萌子は言っていたのだ。それだけで男子にチョコをばらまいた理由に自分の恋愛的動機が皆無とまでは断じないけど、イベントに対する一種の義務感と同居していたと考えるのが自然だろう。

 

・とはいえ、クラス分のチョコの用意なんて義務でやるには手間が勝ちすぎる。作成も包装も、1つならまだしも十数個だ。しかし、太田や神崎のように「義理だから」「みんな貰ったから」で手間の割には得られる物は少ない。もちろん、そもそもが軽いものなので萌子もそれで別にいい、どころか当然だと思っていそうだったが、だからこそ「自分自身ですら軽んじていた努力を褒められる」が響いたのだろう。

 

・一瞬呆けて、我に返った一連の流れが良いですね。流石に平常運転に戻るのがはやい。強い。「足立のくせにやるじゃん」とか上から目線で全然効いてない感じのこと考えてそう。

 

・『Dear Lovers・・・・・・』わぁ気持ち悪い。出力がゲスかキモいになるのどうにかしようよ足立。あと手紙には記名をしろ。あれか、下駄箱での証言役を雇うつもりだったからわざと書いてないのか。なんじゃこいつ。

 

・はいここまで。流石にそろそろ春休み編が始まると思うんだけど、そういえば山田は春休み中撮影で県外に行くんでしたっけ。流石に飛ばさずになんかしらあるとは思うんで、楽しみ。そんな感じで。