せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕はどう生きるか』

・サブタイがあれっぽいなーとか思ってたら2ページ目で速攻ネタにしてて笑った。あの迫真の表紙とタイトルだけは記憶に残ってるんだけど、なんのどういう漫画なのかはよく知らない。

mangacross.jp

・市川と同じ感想。まだ生きてたんすかナンパイセン! 大晦日ぶりじゃないっすか! なんだっておとなしく間宮さん(ナンパイの嫁面してる「マ?」の人)に捕まっててくれないんすか! 間宮さんも! アンタの旦那(旦那ではない)がまだ彼氏持ちの女(彼氏持ちの女ではない)を狙ってまっせ! ふんじばって転がしといてくだせぇや!

 

・なんかすっげぇ拒絶反応出てる感じになっちゃったけども、別に現時点では私としてはナンパイに悪感情もないです。当て馬ってだけで嫌うってのも違うでしょう。大晦日の深夜に怪我人連れまわしたりのちょっとアレな行動もあったけど、そもそもその怪我人自体が深夜に外出してるわけだし。一方で好きになる要素もあんまりないし……なのでまだ好悪感情はフラット。ただ、フラットっつっても平均台の上のフラットであり、行動によっては簡単にどっちかに転ぶうえ、なんか歓迎できない手を取りそうだなって勝手な想像してるだけ。「なんかコイツ嫌なことしそうだな」て嫌うのも、これも違うでしょう。

 

・ にしても市川、ナンパイのこと露骨に敵視してて笑っちゃうな。むべなるかな。足立とナンパイ、現時点では山田の好意を一ミリも得られておらず、なんなら山田はナンパイのことは苦手っぽい分、二人の競争で言えば足立の方がリードしてるまであるのだが、足立は言動の軽薄さに反して変に真面目なところもあり(デリカシーはないが)、なんだかんだ言いながらも無理な行動には移しそうになく、市川としても足立のせいで山田が傷つくみたいなことはないと判断してるのかな……なんだけど、一方のナンパイは違う。というかナンパイの「山田が傷つくことしそう」感がエグイだけなんだけど。前科2犯だし。初出の時のLINE聞き出し強要事件とバヤシコ詐欺事件。山田が嫌がってるのに継続してアタックかけてる罪? あれは文化の違いって感じなんだよな、個人の感覚として。あれを罪と呼ぶのは潔癖が過ぎるというか。

 

・どうにもナンパイ編が始まりそうなのでナンパイのことばかり書いちゃうんだけど、なかなかめげないよな。このあたりもナンパイをイマイチ嫌いになりにくいところというか、1年近く押し続けてもまったく脈がないことに加え、いつぞやの図書室での山田による(偽装)恋人見せつけ、そんで今回ラストの、別の男の手を取りながらの「さよなら」を経てもなお「まだ1か月ある」が出るのだ。山田の好意を相当自覚してる最近の市川でようやく出せるへこたれなさでしょう。

 

・じゃあまあ、冒頭から書いていきましょう。個人の感想です。

 

・バレンタイン編は前回までで終了ということで、あらたな章の始まりの回。市川お前前回自覚しかけた山田の好意どうすんだよとかいろいろあるけど、一旦置いといてホワイトデーへ向けて邁進すると。クールな顔からの市川と目が合って赤面3コマは、これはもう山田の持ちネタでいいですね。誤魔化す市川可愛い。

 

・ホワイトデーなに返すか問題。ツイヤバではあれだったけど、あれは果たして正史に組み込まれるのでしょうか。チョコもらった自覚の有無やお返しのクオリティであのツイヤバはもう別の世界線だとする意見も前回の感想で見たけど、貰ったかどうか悩んでる例のおねえとの会談はバレンタイン夜かつ山田との密会前とすれば自覚の面ではクリアで、クオリティに関しては、あれはチロルチョコとチョコまんに対するお返し、つまり夜にもらった手作りカップケーキへのお返しはまた別に用意してるとすればこちらもクリアになる……んじゃないかな! そこまで力押しで組み込む必要があるかどうかは果てしなく不明だけども。

 

・その辺はともかく、この市川は山田からチョコをもらったという自覚が強くあり、そしてホワイトデーをより良くしようと考えているということで、1日デートくらいはするんじゃないかな。もう。スイパラとなったらもうデートは確定だし。誘うのは別に難関じゃないですよ、市川のお誘いとあらばその女の子は万難を排してやってきますよ。

 

・太足神(太田・足立・神崎の仲良しトリオの名称。今考えた)の会話にツラっと入ってくる市川も、若干持ちネタみたいになってんな。そろそろ3人も慣れただろうか。この3人だと太田との接点がとにかくないんだよな。足立とはよく会話してるし、神崎は原さん経由でなんとなく距離が近い(あと臭い女子愛好家繋がり)けども。

 

・「ご想像にお任せしまーす」の萌子が超可愛い。今回で一番かわいいんじゃないでしょうか。こんな可愛い女の子が悪女なわけあるか! ふんす市川もレアで良かったけど、野郎にMVK(most valuable KAWAII!!)の称号を与えるのはまだちょっと抵抗がありまして。

 

・候補1、エッチな下着。足立ってアホなんかな。なんやねん手作り下着って。ちょっとエッチななろうじゃないと受け入れられないだろそれ。山田は市川に下着をプレゼントされたらどうするかですが、その二次創作の対象年齢によって大きく変わるかと思われます。私の頭のなかでは、普通に考えたら流石の山田も喜びはしないだろという気持ちと、いや山田だからなという気持ちが戦っており、どっちでもいいわこんなもん。

 

・候補2、スイパラ。神崎がさらっと「ごちそうしてこようかな」っつってるけど、このグループじゃもう原さんとの仲は周知の事項なのか。足立が嫉妬してないっぽいのは親友だからか、相手が原さんだからか。後者だったら足立ほんまこいつ案件だけども、まあ前者なんでしょう。

 

・口を滑らす市川。というかあんた、お返しする相手に聴こえるような距離でホワイトデーどうするか談議に参加て。自分が上げたことが話題になって赤面してる山田かわいい。冒頭といいこれといい最後といい、短い出番で抜かりなく可愛いを振りまいていくなこいつ。流石ヒロイン。

 

・市川が囲まれてるとこ、(性癖を除いて)一番常識的かつ原さんから情報が得られやすい神崎も驚いてる風なので、どうもクラスの男子陣は全然山田市川の関係に勘づいてないっぽいな。

 

・放課後。なんでこいつらさらっと二人で歩いてんだってなったけど、なるほど恋愛強者(足立のなかでは)たるナンパイに話を聞きに行ったと。なんかこう、なじみのないタイプの行動力だ。人選やらなにやらは置いといて、市川を連れて行く面倒見の良さには好感が持てる。関根へのお返しを真剣に検討するとこもね。「俺は俺のことを好きなやつが好き」って、デンジくんじゃん。先生チェンソーマン読んでたし、これは絶対わざとだろ。

 

・ナンパイ登場。リアルで「うわ出た!」って声出そうになったよ。担当の予告ツイートで勘づいてはいたけども。

 

・ナンパイによる恋愛語り。市川の「読めてないですよ」のときの眼! 明らかに「イケそう」じゃない山田にアタックしてることに対する咎めが漏れちゃった感じ。それ対してのナンパイ、味のある表情で市川を見やっており、思いのほか余裕あんなこいつ。これ以降もほとんど全部の自論に対して後輩のガキに反論されているが、終始気を悪くした風でもない。手を振るのを邪魔されたとこくらいか? 語り自体は恋愛工学的っていうか、いかにもナンパイみたいな男が言いそうな内容だけど、それ以外のところである表情やら反応でキャラに深みが出始めた気がする。なんだったら下着云々の安っぽい罠に嵌めようとしたあたりとか、可愛げすらあるもの。

 

・「へえ そうなんだ」。こっちは一発で山田のことだと看過したっぽいな。流石に情報量が違うし、当然っちゃ当然。にしても、このバチバチに挟まれてる足立、なにがなんだかわかってないとこも含めてカワイソウ。良かれと思って連れてきた陰キャが、相談相手の先輩に終始突っかかってる図。考えたくもねえな。

 

・冒頭で、足立に気づかれそうだからと引っ込めた手を、しかしナンパイの前では大きく広げる。ライバルかどうかはともかく、対抗として意識はしていることの表れってことでいいでしょう。だからって競う相手にバカ正直に「山田を好き」とまでは言わなくていいんじゃないかな! バカ正直に! そりゃナンパイもびっくりするよ! その辺は暗黙で充分だよ! 

・恋愛に対するルールが違うんだよな。感想の冒頭では文化が違うとも書いたけど。そんで少数的なのは市川サイドだし、成功しやすいのはナンパイのほうなんだろう。良い悪いはない。ただ、山田のルールや理想は市川側で、山田が好きなのは市川なのだ。

 

・「さよなら」。キツイことするな山田。いや、繰り返しになるけど、山田にとってこの挨拶に他意はないんだろう。校舎からナンパイを見て少し焦りはしてたけど、その気持ちは市川の行動でそれどころじゃなくなり、その高揚した気持ちのまま、普通に先輩に挨拶をしたと、そういう流れだと思う。たぶんナンパイもそういうつもりで言われたとは思ってないだろう。ただ、「そういうつもりがない」こと自体がダメージになることもあり、つまるところ脈が皆無、アウトオブ眼中という事実の突きつけだ。

 

・ただ、諦めてはいない。さよならに手は振り返さない。ここも描写としては冒頭の市川への被せで、ある意味ナンパイらしくなく、諦めない意志を感じられていいんじゃないでしょうか。そんで次回本気を出すと。どんなことになるのかはわかんないけど、あんまり惨めになるようなことにはならないでほしいなと。望むようなことではないが、ある程度さっぱりと終わってほしい。

 

・ナンパイは思いの外本気ということで。取ってる行動はともかく、本気で人を好きなんだったらそれ自体は否定されるべきではない。なんだったら若干好感度は上がり気味だよ。行動はともかくっつってんだろ。ストーカーは当然アウトだよ。ナンパイも結局、本気の心で本気で動くっつったところで、今までの強化版のようなムーブで山田に迫るのであればそれは成就することはないし、とうぜんいい感情は抱かないけど、しかし、ナンパイはそれしか知らないのだと思えば悲しくもある。

 

・1年近く成就しなかったんだから、「『まだ』1か月ある」はずいぶんと諦めの悪い足掻きだが、タイムリミットを前にした人間はそんなものだ。市川は「『もう』1か月しかない」と言っているが、それはあくまでホワイトデーのお返しに関して。もちろんそれも大切なことだけど、一方で「たかが」ホワイトデーのお返しごときに1か月も潰すつもりでは、二人の関係に関しては市川も『まだ』と思っている側のように見える。実際は、中学生活ももうすぐで1年を切ってしまうのに。もしかしたら、このナンパイ編は市川にタイムリミットを意識させることになるのかもしれない。

 

・時間があるのでいっぱい書いちゃうな。とりあえずここまで。