せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

211231日記 イベント、一線

・2021年終了……は流石に明日に取っておくとして、じゃあいつも通り金曜日終了。ややこしい話だけど、今日が今年最後の日ということには何の異論もあろうはずがないのだが、一方で大晦日であるという実感は非常に薄い。事実としての大晦日とイベントとしての大晦日が乖離を起こしているカタチだ。年跨ぎのその瞬間まで家族みんなで起きていて、蕎麦をスタンバイして、明けたら定型の挨拶をし合って……というあの体験が、私の中でのイベントとしての大晦日である。実家にいた時からいつの間にかなくなっていて、もう随分と古い記憶になっているのだが。

 

・なお、初詣は年末年始のイベントには含まれていない。家族で過ごすイベントの内訳なんて当然各ご家庭に寄るのだから、あってもなくてもどうと言う話ではなく、だから別に疑問に思ったこともない。「疑問に思ったこともない」なんて書いてしまうとまるでなにか裏に事情が隠れてそうに思うけれど、たぶんさしたる意味はなく、子供の時分の私がひと言「行きたい」と言えば実現したことだろう。残念ながら私は幼少期からずっと出不精だったのだけど。

 

・ということで大晦日。特別な何かはなにもなく、とりあえずおせちやらを食べてダラダラする予定のこの年末年始だが、初詣にすら行かずに家に篭ると言うことはつまり世間一般で言うところの正月太りを覚悟せねばならないということであり、今も横になってこの日記を打ちながらシリアスな顔をしている。

 

・大筋は決して嫌いじゃなく、むしろ好ましいとすら思うのに、細部に見え隠れしたり隠れなかったりする思想が洒落臭くて総合でマイナス印象になってしまう作品ですが、割り切るしかないですね。それもその作品の要素の一つなんですから。政治的に正しかろうがなんだろうが、作品の中に組み込まれている以上それをエンタメの一部として取り扱うことに悪はなく、むしろ特別扱いする方がおかしい。絵柄やギャグ描写と並列された要素なのだ。「それがあるからと好きになれない自分」までもを嫌う必要はない。

 

・一方で、作品にまつわるなにもかもをエンターテイメントの一部と認識してしまうのは、提供者に無限の目配せを強制するとともに、破壊や毀損を容易くしてしまうことと同義であるため、やはり線引きは必要なのだが。望ましい一線はおそらく、多くの素朴な感性よりもずっと寛容側に引かれるべきだと思っている。