せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

211126日記 手羽先と忌避感

・金曜日終了。もうすぐ12月ですし、気温のほうも自信を持って送り出せるくらいには冬のそれだ。どこぞではドカ雪も振ったらしい。考えただけで憂鬱ですね、メートル越えの積雪。人は、そして文明は、数センチの雪に対してすらしかるべき準備をしていないと簡単に手痛いダメージを受けてしてしまうのだ。なのにメートル越え! ホントに考えたくもないですな。人間はか弱い生き物だから、自分の身長の半分を越えるなにかには大抵敗北してしまう。勝てるのは同じ人間くらいだ。知らんけど。

 

・ああいけない、揚げた手羽先の美味さを思い出してしまった。もう長いこと封印してたのに。汁物はあるのにおかずがなく、しかし今日は金曜日なのでなんか作るのもめんどくせえなと、ふと立ち寄った近所の肉屋で目を付けてしまったのが運の尽き。そういえば私は鶏肉の中でも手羽先が特に好きだったんだ。幼いころ、食べ過ぎて比喩ではなく吐いたこともある。吐くほど食うなんて体験をしてしまったのだから、一周して嫌いになっても良さそうなものだし、そうでなくとももういい大人なのだからそこまではしないだろうと自分でも思ってるが、同時に今でも吐くまで食えるような謎の自信もある。そのぐらいに好き。味もしかり、あの食うにはめんどくせえ形状が織りなすギミック性もしかり、だ。あれがあるからこそ、食べやすく工夫されたやつにたまに出会えたときの感動も生まれる。そんで結局大して食べやすくもねえなと苦笑する時間も、また乙なものだ。

 

・なにかをすぐ辞める、ということに対する強い忌避感がある。それが無い人間はそんなにいないだろうと思われるし、無くすことも難しいのだけど、これに関しては「自分にはそれがある」と自覚することがとても重要だと思う。なぜなら、この忌避感はむしろ「なにかを始めようとする」ときにこそ強く働くからだ。欲しいものがあるとき、値段が理由で購入を躊躇っているのならそれは買うべきだ、なんて言葉があるが、同じように、すぐ辞めてしまうかもしれないという可能性だけで始めるのを躊躇っているのなら、それは今すぐ始めるべきだと思う。始めたらその忌避感は今度こそ「辞めない」ために働くのだから、だったらそれが強いうちに始めるべきだろう。時間が経ち、そのうち忌避感が薄れ「辞めやすく」なったとしても、じゃあもっと遅く始めればもっと長く続いたかってそんなことはなく、おそらくは似たような時期に同じようなことになっていただろうから。