せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

211110日記 イナゴ是非

・水曜日終了。コロナが収まってきたことで、いろんな会社がとテレワーク禁止を検討しているみたいな噂がチラホラと聞こえる。出勤も退勤も存在しない快適さを覚えてしまった以上、私としては別にいいじゃん許してよって感じだけども、一方で在宅とオフィスだったらオフィスの方が仕事はやりやすいのは確かかなとも思ってはいる。もちろん、その差は私の仕事内容に起因するものであり、在宅の方がやりやすいんだから廃止なんて困る!って人は当然いるのだろう。だからまあ、コロナが収まったからととりあえず廃止とすることも、また廃止がすべて時代遅れの老人仕草と嘲笑することも、どっちも軽々にはするべきじゃないですね。結局はそういう結論だ。

 

・こう、流行りから流行りにコンテンツを移動する、いわゆるイナゴ仕草というものがあり、わりと揶揄の対象になったりもするけれど、それ自体は別段責められる謂れはないと思う。実際の蝗害も然りだ。恐れられはすれ、悪と断じられることではない。第一、実際の蝗害に比べればコンテンツイナゴはむしろ人を呼んで益を生むのだから、そもそも揶揄される謂れだってないだろう。ただ、私としては、その益は未来の前借りのような気もしていて、あまり擁護する気にもなれないというのが本音だ。

 

・初期に話題が沸騰したもののその熱があっという間に去り、今も続いてるのにそれを知る人すら少なく、去った人がたまに見かけても初期からの落差で同情的に見られてしまう。初期の沸騰が作品に比して過大だったとしても、現状は逆に過少評価を受けている。そんな作品をいくつか見知っているが、しかしこういう文脈で話題に出すのは忍びないので躊躇ってしまう。パリピなやつとか。

 

・作品に触れるきっかけってやっぱり話題からってのが大きいから、そう考えるとどうしたってイナゴは悪にはならないし、私だって群の一部だ。無くすこともできない。多くの眼に触れた作品だからこそ、多くの賞賛が得られる。だから、せめて「なにが面白いか」くらいは出来るだけ多勢に引っ張られたくはないと思う。みんなが面白いと言ってるから面白いとか、つまらないと言われてるからつまらないとか。そんでこういう話をするたびにセットで言っておかなきゃいけないと勝手に思ってるのだが、話題になってるからつまらないって判断も結局は同じことなので。

 

・価値観は結局環境で育つものだけど、だからといって「自分ならではの価値観、は幻想」なんてこともない。それとこれとは話が別だ。