せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕はリハーサル中』

・付き合うつもりもないなら何度もデートをするな。ちょっと笑っちゃった。体育倉庫で体重ねてる(語弊のある言い方)二人はこの三田さんの憤りを聞いてなにを思ったんでしょうね。

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・こういう流れで体育倉庫ね。なるほどね。これでまた二人の場所が増えたと。卒業までに学内のあらゆる人気のない場所を自分らのものにする気か? どこででもイチャイチャしやがってよ・・・・・・。その意気やよし。にしてもあれだな、人目がないと距離も顔も近くなるな。何回「ハッと赤面して離れる」をやるつもりだ。

 

・ナンパイの使い方が上手いね。これはヘイトコントロール的な意味で。二人に直接絡ませたらまたぞろ不評が湧くだろうけど、普通にナンパイ関連の決着エピソードをやるんなら起と結の二回はそれをしなきゃいけないところ、起の方はこういうかたちで処理したと。このセンテンスは終始憶測と妄想だけど、たぶん決着としてはナンパイもちゃんと告白して、ちゃんと振られるんじゃないですかね。本気で好きな人がいるからって。「市原くん?」ってするかはわかんないけどさ。ん、まだ市原くんってなってるんだっけ。祝辞の時に本名言うよなたぶん。

 

・ほんじゃ、とりあえず頭っから行きましょう。個人の感想です。

 

・祝辞をリハの前日に頼むんじゃないよ。というか生徒会長とかおるんとちゃうんか。中学校ってそういうのないんだっけ? まあ細かいとこはいいや。担任のこの頼むときの朗らかな笑顔、存在しないイマジナリークソ上司を思い浮かべてしまうな。市川みたいにざっくり断れたらn・・・・・・やめろ! 僕ヤバの感想に仕事への憎しみを持ち込むな!

 

・「私は?」→「じゃあやれよ」、夫婦漫才やってんじゃないよ。先生が菩薩みてぇな顔になってんじゃないかよ。私もだいたいおんなじ顔で読んでるが。漫才を聞きつけて萌子と安達が軽く絡んでくるのもよい。特にこの萌子の軽い仕返し感。仕返せるのは親しい証拠だ。大勢に囲まれてる市川を見て、先生もこの破顔の極み。休みがちでかつ孤立してた市川をずっと気にかけてたんでしょうね。ここの先生の顔が一番好きかもしれんな今回。

 

・にしても学年2位ってすごいな。えぇと、前は7位だったんだっけ。一桁台の時点で間違い無く凄いんだけど、ベストスリーはさらにすごい。そんで勉強面で張り合ってる萌子にしか自慢してないのもいいな。気を遣うのを覚えたてって感じ。「俺は2位だが?」なんて言い方、差がある人にやってもただの嫌みなマウントに取られかねないけど、こんなに順位が上がって嬉しくないはずはないし、じゃあその嬉しい気持ちを共有するつもりで言葉にすればマウントにはならないのだけど、多少素直になったとはいえまだまだひねくれ者の市川なので、そんな語彙はまだ存在しない。けど嬉しいので誰かにはいいたい。じゃあどうするか、嫌みにならないくらいに近い成績で、かつ多少会話はする萌子に対し、抜かしてやったぞと存分にマウントを取る! だからマウントを取るんじゃないよ。まあこれくらい近けりゃじゃれ合いの範囲だ。

 

・リハだけなら・・・・・・こんなもんなし崩しに本番までやらされる請け負い方だよ。ちゃんと後ろで「やる」って決意してくれてよかった。

 

・リハ日当日。聞こえん。ああああああトラウマ。おそらく8割以上の人間がなにかしらのトラウマを刺激されるやつ。人前で手痛い失敗をしたことない人なんてそういないからね。そりゃ君、前日に急に、それもロクった人前に出てきてねぇ人間を壇上にあげたらこうもなるよ。・・・・・・これはとっっっっっっっっても性格の悪い読み方だが、一年次は休みがちで孤立していた子が、しかし社交的になり学年2位まで成績もあがり、ついには在校生代表として祝辞まで読むようになったとなりゃあ、まあ担任の評価は上がるでしょうね。共感性羞恥を刺激されて他責的になってるな? 落ち着け。頑張る姿を見せたかったくせに、しかし本気で取り組めてはなかった市川も良くない。

 

・「正式な人を~」、ああ辛い。言い訳をガン無視して練習を促す山田はエラい。旦那の尻をたたくのも女房の務めだからね・・・・・・おいどこ触ってる! 練習だってのにイチャイチャするんじゃない! 鼠径部だったら許さんぞ! さすがにへそのあたりですかね。ズボンが映ってないのでわかんないけど。

 

・マットに座ってちょっとおしゃべり。おい練習しろよ。体育倉庫はイチャイチャする場所じゃない・・・・・・とも言い切れないか。逆に体育倉庫でイチャイチャしてない作品を見たことがないわ。なんだったら閉じ込められてないこの作品は珍しいまであるわ。

 

・「なんで言わなかったの」。ンフって声出た。とってつけたような賛辞(本心ではあるだろう)と「私なら~」で挟んでるけど、ずっとそこが気にかかってたんだろうな。手遊びにも表れてる。そりゃまあ、付き合ってはないにしろ一番の友達って自負はあるだろうから、言って貰ってないのは不服で不満なのはそうなんだけど、なんかもう完全に付き合ってる感じの雰囲気だよ。

 

・「プロフェッショナルみたい」に対する反応の差・・・・・・なんですよね。山田は純粋に「褒め」として使ってるけど、市川はそうじゃない。山田にそのつもりがないのはわかったうえで、しかし悪口(というか揶揄?)のように捉えてしまっている。小っ恥ずかしいことを言ってしまったと後悔している。本気で本気になれる人間と、なれない人間の差だ。けどもう市川はその差に気づいてますからね。意識さえしていれば、あとはもう時間の問題だ。

 

・顔をのぞき込みながらの「私も(頑張ってるところを)見たいんだよ?」。かぁーーーーー!!!! 上目遣い!!??!?!!? お前!!!!! あまりにも強い。発破のかけ方が強すぎるっていうか、市川の気持ちを知ってないとできないやつだ。というか仕事見学に関してはなかば無理矢理だったじゃないですか。

 

・誰か来たからってその体勢になる必要あるんか? なあおい。私は騙されんぞ。

 

・ナンパイ登場。「ちゃんと付き合ってください」。ちゃんとじゃないなら付き合っていたということで、ナンパイこいつホンマ軟派やな。逆にじゃあ萌子はなんであんまりお近づきできてないんだよ。ナンパイのほうがなにがしか「察」したんか?

 

・まあ、ド頭でも書いたとおり、付き合ってもないのにデートを繰り返すのはどっかの誰かさんたちも一緒なわけで・・・・・・一緒なわけあるかい。こちとらちゃんとどっちも付き合いたいという気持ちでイチャイチャしとんじゃ。ドの付く本命がいながらキープを取っ換え引っ換えしとるんと一緒にすんじゃねぇわ。

 

・くそっ、この「うん」が子どもらしい良い笑顔なのが腹立つな。初めてナンパイの年相応な顔を見た気がする。嫌なやつにも恋愛感情はあるし、本気だってあるし、だからたぶんきっと、振られたら傷つくのだ。軟派なのはまぁ、性格と文化の違いというか、学生同士の恋愛なんてある程度互いに自己責任だと思うし、なんもかんもナンパイが悪いとは言い切れないところもある。もちろん、そうは言っても傷つく人も出てしまうから、それこそナンパイのそういう軟派さも許容できるっぽいマ先輩とか萌子がお似合いなんだろうけど、しかしナンパイが好きなのは山田だってのがね。苦さしか生まない。何が好きなんでしょうね。山田のどこが。トロフィー目的だとは思いたくないが。案外市川と似た理由だったりしてね。軟派に振る舞い、先輩とつるみ、同学年の誰よりも大人のようだと自負するナンパイが、しかし自分よりも何倍も大人のような後輩に、憧れのようなものを抱いている可能性。

 

・山田の顔を見たくない。そんなことはないと思っているけど、もしもナンパイの本気さに山田が揺れていたりしたらもちろん嫌だし、逆に拒絶の顔を見せていても辛い。それは将来自分に向けられるかもしれない顔だからだ。そんでたぶん自分の顔も見せたくないんじゃないですかね。ナンパイの言葉に一番揺れてるのは市川だけど、ナンパイの山田に対する好意なんて本来市川は関係ないわけで、なのに動揺してるその顔を見られるのは好意を悟られかねないから。どうでもいいけどこの顔を伏せているシーン、山田の胸に埋もれてるようにしか見えないんですがわざとでしょう。

 

・で、その山田の顔。絶妙ですね。恋愛感情としては、山田はナンパイのことは眼中になく、なのに本気の好意なんて向けられてもただ困るしかできない。しかし、「誰かを本気で好きになる」気持ちはわかるから、それが邪険に扱われることの辛さもわかって、だからといってどうかしてやる義理もなく、やっぱり困るだけしかできない。・・・・・・かな! ちょっとここは難しい。市川の様子についてなにか考えてるようにも見えるし。

 

・頑張る自分を見せる決意。山田と、不本意だけど恋のライバルであるナンパイに。秒で揺れるのはいつものことだけど、まあ動機も含めて自覚したならあとは男の踏ん張りどころ。地獄の卒業式ってアオリが気になるけど、まああんまりここはアテにしちゃダメですからね。立派にやってくれることを祈りましょう。とりあえずここまで。