せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は覚悟が足りない』

・たっ助けてくれ!!狂う!! 自分でもなんでこんなに動揺してるかハッキリ理解しきれてはないんだけども、とにかく狂いそうなんだ!!! 助けてくれ!!

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・とにかく要素が多くてあっぷあっぷしてる状態だと思うんですよ、今の私。山田と市川と萌子、それぞれの行動や現在の心情のひとつひとつがそれぞれ色んな方向に情緒を揺さぶってきてる。市川は謎のクソボケ行動を取るし、山田はキス直前のとこから急に脳破壊直前まで畳みかけられるし、萌子は妙にかわいいし。

 

・頭っから行きましょう。個人の感想です。

 

・前回の感想で「閉じ込められたのはなにからなにまで全部山田のせいだ(にできる)けど、変に自責の念とか感じちゃってないかな」って書いたけど、コイツ一ミリも悪いと思ってませんね。やったぜくらいに考えてやがる。これが山田の本質。正体見たりってやつですわ。冗談はさておき、こんな状況それこそやろうと思えばいくらでも打破できる、いつだって外に出られるわけで、つまりはさっきまでとなんら変わらないのだ。無問題。職場見学で電車逃したときの市川と大体似たような心境だろう。役得役得。

 

・おもむろに(カーディガンを)脱ぎ出す山田。顔が卑し過ぎる。ほんまコイツはよ……。まあ、ほんとついさっきまでキス寸前のいい雰囲気だったのだ、あのムードをもう一度ってことなんだと思う。無言なのも。それにしても、ここでリボンを外すのには膝を打ったね。珍しくリボン着けてるのは「大人になりたい」の表れかな?とか考えてたが、山田の心境はともかく作劇的にはここで外させるためだったのだ。そっちの方がエッチだから。脳みそ海綿体でできてんのか。

 

・誰かに助けに来てもらわなければいけないが、そしたらその誰かに2人の関係がバレてしまい、最悪学校中に知れ渡る可能性も。ただ、関根なら。その判断自体は賢明だし、市川お前ちゃんと萌子の見た目に反した義理堅さに気づいてはいたんだなって感じだが、それはそれとして、今このタイミングで他の女の名前を出すなボケナス〜!!!  失礼、汚い言葉が。さっきから書いてるように、山田は(たぶん)脱出だのなんだのはまずさっきの続きをしてからって意識なのに、このボケナスもとい市川はそんなん気づきもせずに脱出ゲームに興じてるばかりか、他の女を頼ろうとしだすのだ。見なさいこの膨れ面を。いじましくてかわいいね。

 

スマホ没収からの胸ポケットイン。取れるものなら取ってみてよと言わんばかりの挑発。ニコニコしてしまう。この辺は。まだ。この辺の山田の奮闘にニコニコすればするほど、後半のダメージが増してくる。

 

・他愛無い会話。ちょっと山田がツンケンしたまんまなのも微笑ましい。ここではもうある程度機嫌を治してるけど、それを顕にするほどには気は済んでない、くらいの具合だとなおよし。

 

・志望校の話。ここがな〜〜〜〜。市川がここでまだ迷ってる感じを出したのかイマイチわかんない。すぐ後では宣言までしてるのに、それをなんでここでやらなかった? この瞬間では覚悟が足りず、数ページ後では整ったって? そんな急に覚悟完了するイベントもなかったでしょう。いやまあ、一応言おうとはしてるんだけどね。山田が遮ったってだけで。

 

・ところで、山田は「わかるから」っつってるけど、本当に「わかって」たんですかね。自分と同じところに来てくれると思ってた説ない? だったらのちのダメージも倍増なんですが。流石にそれは山田のことをお花畑だと見積りすぎ? 

 

・よろめく山田。危ないですね。なので彼氏として身を挺す市川。ちゃんと「彼氏」してて最高ですね。ふらついたのを抑えるって行動自体はきっと付き合ってるとか関係なく、市川ならそう動いたと思うんだけど、こうやって身体に触れても「ゴメン///」みたいなやりとりをしないってのがいいですよね。こういう「付き合ってんなぁ…」って実感させてくれる描写大好き。直接的でもそうじゃなくてもいい。さっきおさらいとして前回の話読んでて、山田の「自覚が足りないよね 彼氏の」ってとこでキモいにやけ面出た。

 

スマホ引き抜き。のりお先生はエロ。間接タッチというシチュそのものもさることながら、された山田の表情の変化を行為よりもデカく書くとことかが最高に「全年齢漫画でのエロ」を理解してる。

 

・萌子登場。今日イチ可哀想な子。ドア開けた瞬間から怪訝な顔してるのがウケますね。かわいい。市川はなんつって助けを求めたんでしょうか。まあありのまま正直に話したところでこの表情になるのは避けられませんが……。放課後に密室でなにしてんだよこいつら。どんなことしたらドアノブが外れるとかになるんだよって。

 

・2人分の熱気がこもった部屋……上記した頬……汗……荒い息……これは……誰がどう見ても……。そりゃ萌子もずーっと「マジか」って顔になるよ。萌子だって呼び出された時点では”その可能性”を想起はすれど、「いやいやまさか」って振り払ってたことだろう。なんのかんの常識人だもの。けどこんなたっけえ湿度纏って部屋から出てきた2人見ちゃったらもう、確信せざるを得ませんわ。ずっと市川の方見てんのはたぶん、コイツならそんなコトはせんだろうというある種の信頼があったからでしょうね。信じてたのが市川の誠実さなのか、あるいはヘタレさなのかはわかりませんが。……ヤッてはないんだけどね!!! ヤッてないのにあの雰囲気出せる2人、ややこしいから早いとこヤッといてくれ。

 

・道中歩くのを手を回して支えてるし、保健室でも気遣うようにその手を離さなかったり、彼氏らしいムーブがいよいよ板についてきてんな。

 

・付き合ってはいる。ここで山田がうんって言っちゃったの、(市川に真っ先に頼られた)萌子へのけん制じゃないかみたいなことも一瞬考えたけど、この時点ではまあふつうにポカしたってだけではないでしょうか。

 

・「……あっ……そう……」。ずるいぞおい!! いっつも強かで計算高い肉食系みたいな言動してるくせに、ただ付き合ってるって報告だけで急にそんな可愛らしい反応すんの!!! マジメな話、交友関係だって広いのだから、カップルの成立くらいいくらでも……は言い過ぎにしろ、それなりに見てきただろうに、なんだって今更そんな初心な反応をするんだ。この2人ほどの真剣さは見たことがなかった?

 

・「萌が黙っていられると思う!?」→「思う。だから呼んだ」。市川はさぁ……お前はお前でずるいな?? 単なる「言わないでくれ」じゃなく、「お前なら言わないと信じてる」はずるいよ。そんなん言われたらもうムリだよ。というか彼女の前で他の女にそんな信頼を向けるんじゃないよ。ほら、山田も脳が破壊されて寝込んじゃったじゃないか。

 

・修岳館。はいここ一番の市川悪いポイント。山田に聴かせるためっつって萌子を壁打ちの壁にするんじゃないよ。というか山田に聞かせるんならさっきの備品室で聞かれたときに素直にスッと言えば良かったじゃねえか。言えば良かったじゃねえか!!! マジで!!! 山田も同様で氷嚢を落としている。

 

・山田に覚悟を聞いてほしいって思いながら萌子に表明する形をとるの、本当になんなんでしょうね。受験ってイベントは山田には関係ないみたいな思考になってる? 受験っつうか難関高への挑戦か。山田の目指すとこがどんなレベルなのかは知らないけど、職業柄推薦とかで楽に行けるみたいな事情があったとしたら、それは確かに「関係ない」のかもしんないけど、いやそれはダメでしょ。伝えたいことの主軸は「覚悟」なんでしょ? 「受験」じゃなく。山田だって私立には落ちているわけで、そのことを市川も知っている。だったら、一度失敗した人間がそれでも高校受験に挑戦するってことの意味が、それを宣言する覚悟の重さが山田にもわかる、ということに市川も思いつけるはずなのだ。

 

・違うか? あとはそう、例えばとにかく受験の意志と「一緒に頑張ってくれないか?」の2つを背中を押してくれた萌子に伝えることがまず頭にあって、その機会が来たと。で、ちょうど山田もいるので、間の独白を足して、覚悟を聞いてもらうのをまとめてやっちまおうと。横着してんじゃねえよ!! 勝手な想像で大声が出てしまいました。ごめんなさい。ちょっくら逮捕されてきますね。

 

・うーん……覚悟、覚悟なんだろうな。一緒に難関に挑戦してくれと自分から頼めば、そいつを置いて自分だけ投げだすことは不義理となる。つまり逃げ道を塞ぐことになるわけで、それが覚悟。そしてその覚悟を示すためには必然、「一緒に頑張ってくれ」を難関に挑戦する誰かに伝える必要があり、そして山田はその「誰か」にはなり得ない。難関に挑戦するわけじゃないから。

 

・「一緒に頑張ってくれないか?」のあとの山田の顔よ。胸が痛くなる。「私じゃないの?」と見たね。劣等感の告白や覚悟の表明、「一緒に頑張って」って言葉は、それらをまず伝えられるのは彼女であるべきではないの?って。これが付き合う前なら、彼女でないならそんなモヤモヤは勝手な独占欲でしかないけど。

 

・こう、萌子のテンションが一気に上がったように見えるのは気のせいじゃないですよね。というか「これじゃ~~~受けなきゃいかんじゃん」って、難関受験仲間市川以外にいないってコトですかこれ。たとえ「萌が桜鹿大受けることになったら~」ってコナを市川以外にもかけてたとしても、少なくとも最初に反応したのは市川ってことにはなるじゃないですか。勘弁してほしい。

 

・「合宿。しようよ」。出た、人殺しの眼だ……さっきまで物理的に茹だってたのに、この纏う雰囲気の冷たいことよ。彼女を差し置いて受験と言う青春イベントを2人で消化しようなんて決して許さないという気概を感じる。

 

・こっからツイヤバの海回に繋がるんでしょうかね。あのあまりに意味が分からな過ぎた、民宿での一泊まで。一応ツイヤバでは「ヤッてない」けども、まあキスくらいは叶えてあげてほしい。山田が不憫だ。次回予告には謎の豚野郎が出てましたね。いくら同性であっても、成人女性が中学生に迫るんじゃないよ。たぶん山田の名前が出たのを聞きつけて食いついたとかなんだろうな。愛がキモい。じゃあ、そんな感じで。