せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

211012日記 過激では

・火曜日終了。こう、道義的倫理的あるいは社会的に悖る行為をする人間は、頭が悪いか想像力がないか、なんにせよ最終的には損になる行為をしているのであって、決して賢いわけではない……みたいな言説があり、それはちょっと過激じゃないかいと思うなど。

 

・確かに、この社会には法律による制裁あるいは社会的制裁というものが存在するので、上記のような行為が露呈した場合はおおむね「損」となる。加えて、それが個人でなく集団による行動になったり、世間一般にその行動倫理が浸透した場合は、巡り巡って社会全体、ひいては社会の構成員に影響を与えることが予想されるため、そう考えても賢い行動ではないのかもしれない。より細かい話をすれば(というか最初からこの話なのだが)、転売というのはその場その場では個人に対し利益を与えることになっても、中長期的にはターゲットである市場そのものを縮小させることになる、いわゆる焼き畑農業的な行為なのは間違いない。ただ、森なんざどうでもいい人間はよろこんで畑を焼くし、死んだ大地を見てもなにも思わない人間に「もう蘇らないんだぞ!」なんて説いたところでなんの意味もないでしょう。はた迷惑なのも、社会に必要ないのも間違いないが、うまくやれば金が手に入るのも間違ってはなく、そして金があればそれでいい人間はいるのだ。

 

・個人でやるにはコスパが悪いというか、転がすんであればいろいろ調べながら株やらFXやった方が何倍もマシだとは思うし、転売の擁護をするつもりはない。相当な少額か、あるいはかなりの大金でないとリスクと労力にリターンは釣り合わないし、今さら小遣い感覚で転売に手を付ける人間も愚かだとは思う。「ちょっと頭が回る」くらいの人間が賢しらに転売に手を出すのを抑制させるため、「転売ヤーは全員後先考えられないオロカモノ論」を広げるのもいいと思う。ただ、間違いのない論ではないよねとも思うだけで。

 

・話は変わって。敵の敵は味方……じゃないですよ。そんなこともわからない人間がびっくりするほど存在することにわりと本気で驚いてるのだけど。敵なら敵、味方なら味方、敵であれば敵の敵であろうと敵のままです。当たり前でしょう。どう考えても信用するべきでない人間を、しかし自分の敵に都合の悪い行動をとってくれるからという理由で持ち上げるのは、それはどうしたって正気の沙汰ではない。人生が全部紅白戦だと思い込んでるのでなければ、あまりに目が曇りすぎてると言わざるを得ないでしょう。