せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

211009日記 クソ長前奏

・土曜日終了。用事があったのでふらっと街に出ていたのだけど、人通りが多いのはこれ気のせいではなさそうですね。その「人通り」の一因であり一員である私が言うのもなんだけど、ウンザリしちゃうな。マスクが外れる日は遠そうだけど、喧噪や人ごみはたぶんすぐに復活する。

 

・歌やミュージカルみたいなのをテーマにした作品だと、作中で口上を挟むためだろうか、前奏がやたらと長い楽曲が生まれがちだ。具体的にはマクロスとか、最近だとスタァライトとか。それはまあそういうもんでしかないからどうもこうもないのだけど、楽曲をカラオケに持ち込んだ時ですよ。当然そのクソ長前奏もフルで演るじゃないですか。「演る」っつっても機械が音流すだけで、肝心要の客はなんにもやることないんでうけどね。あれ、フルでやる意味、ある?

 

・いやわかってますよ? 確かに3分は長いかもしれないが、じゃあ1分ならいいのか、45秒は? 30秒もダメじゃないのか? 突き詰めたら「カラオケというのは歌うための店で機械なのだから、曲の中の歌っていない時間が無駄だという理由で長い前奏をカットするのなら、長くなくとも前奏も間奏も後奏もカットすべきではないか」という結論になるということは。ただそれは突き詰めたらの話であり、極論でしかない。物には限度があり、裏を返せば許容範囲も存在するのだ。前奏や間奏はおおむね気持ちを盛り上げるために許容されているが、分単位のそれらはなんぼなんでも明らかに長いだろう。手持無沙汰でしかない。

 

・まあ、どちらかといえば「気持ちを盛り下げないために」フルで入ってるってことなんでしょうけどね。メディアミックスに伴って原作にあった要素が削られたときに起こる不満と似たようなものだ。それがたとえメディアの違いによりクオリティ確保のため削られたのだとしても、不満に思う原作ファンにはそんなことは関係ない。そして、メディアミックス先の作品を見るのは原作ファンのみとは限らないけど、カラオケで曲を歌うのは原作ファンしかありえない。顧客のすべてである彼らの機嫌をわざわざ損ねる必要などなく、かくしてクソ長前奏は今日も流され、特に原作ファンではない連れはいつまでも始まらない歌に失笑し、マイクを握る彼だってその若干冷えた空気の中ではアガるものもアガりきらない。あぁ悲しきクソ長前奏、ヒトカラか同行の士の間でしか許容されないクソ長前奏、設定するのが手間だからなのか後奏カットは存在するのに前奏カットは見たことがない、望まれてるようで疎まれる、クソ長前奏の明日はどっちだ。