せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

210226日記 不都合な真実

・金曜日終了。明日から休みなのは、当然、とても嬉しいことなのだけど、月曜日にはもう3月に入ってるという事実が、ただただ憂鬱だ。年度末はそんなに早く来なくていい。なんて。そんなことを言いながら、年明けや2月頭のことをあまりはっきりとは思い出せない。時が過ぎるのは速いけど、記憶の過去はいつも遥か遠くだ。

 

・自分にとって都合のいい真実だけを集める人生が、他人からどう見えるかはともかく、その人にとっては天国であることを、否定する人は少ないと思う。となると同時に、自分にとって不都合な真実だけをかき集めたら、そりゃ人生は地獄になる。考えてみれば当たり前の話で、そして人生は地獄でない方が当然いいのだけど、しかしわざわざそうやって生きては、社会や世界に呪詛を吐く人は、確かにいる。もちろん、いくら主観の話といえ、人生が地獄か天国かはそれだけで決まる話ではないけど、だけどそれをしたらどうしたって人生は地獄になるよ、という話。

 

・辛い展開のある漫画はリアルで、良薬は口に苦くて、不都合な真実こそがいつも正しいと、そんなことを思いたくなる。悪い人だけが得をしていて、弱い自分はいつも奪われる側で、強大なものには陰謀があると。そんなことはない、そうとは限らないと力説するのも、それ自体は間違ってはないけども、しかし善性を信じすぎると同じことになる。ただ方向が違うだけで。

 

・自分の人生は100点などでは到底なく、真の底は分からないから下手に低い点数をつけられないけど、正直なところ50点を割ってるとすら思っている……そんなことを考えていると、自分の持っていないものについて、つい不都合な真実を求めたくなる。学歴がないのは親の所得のせいだ、カルチャーに疎いのは田舎生まれだからだ、異性と縁が薄いのは容姿に秀でたものがないからだ。どれも不都合だけど一つの真実ではあり、しかし真実ではあるけどそれだけではない。だけどその真実だけを見ていると、それが絶対で強大なもののように、それ以外は特殊な例外のように見える。あるいは。諦めたい自分にとって、それは不都合などではない、諦めるのに都合のいい真実だと、そういう見方もあると思う。正直言い回しだけの話だ。

 

・最高ではなくとも最適で、天才でなくとも賢明で、博識でなくとも見る目はある……自分という人間は、そんな人物であってほしい。この望みを捨てるのはとても難しいが、おそらく諦めたほうがずっといい。