せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバいやつ感想『僕らは大人じゃない』

・タワマン脱出! しかし挨拶ならずかぁ~。にしてもあれだな、山田母はこれ、家では甘いとかのレベルじゃないよ。甘い人間が外で取り繕ってるだけだよ。外見がクールで中身がキュートなのは母娘で共通してんすね。山田の正当進化系、山田母。

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・満を持して山田父登場。うすうす予想はされていたことだけど、でっっか……ってなった。2m超えてんじゃねぇのあれ。市川との対比的に。そんで恰好からして料理人かな? クッキングが得意なデカいパパ……ん?……どこかで聞いたことがあるような……。あっちはプロじゃないからセーフ。

 

・普段からプロの料理を食べられる環境となると、山田が食べるの大好き人間になったのも頷ける……かと思ったが、いつものご飯は山田母が作ってるっぽい。前話で「ママが遅い日は1人で~」って言ってるし。ご馳走なんかは山田父作ということでここはひとつ。

 

・にしても、若いな! 両親共々! 市川父母とは明確に年の差がある感じ。市川父と山田父とか、見た目で言えば親子……は言い過ぎにしろ、近めの叔父甥くらいにすら見える。

 

・この状況で「嘘つかせてごめん」ってなるし口に出せるのが市川の特徴だなと。そりゃまあ家に上がらせたのは山田、鍋やらなにやらで引き留めたのも山田、発端となったのも山田がストラップを無くしたからと、なにからなにまで山田発の案件とはいえ、ここで「山田が悪い」とまで思う人間は少ないだろうけど、しかし「僕が悪い」になるのはね。いいとこだとは思うけど、自罰が過ぎるとも思う。これに関しちゃ『やさしさゆえの嘘』とかではなく、わりと本心っぽいしな。どうなんだろこの辺。

 

・申し訳なく思うのは、自分がこの場で山田の親に挨拶できるくらい「ちゃんと」してたらなと思うゆえなのだろう。こんな突発的な出来事に瀕してそれは、ちょっと多くを望みすぎだと思うけど、市川にとっての「山田と釣り合う自分」とはそれくらい「ちゃんと」していなければということなのだろうか。

 

・とりあえず頭っから行きましょうか。個人の感想です。

 

・山田母襲来。自分ちなのに襲来とか言われる筋合いはないか。ないね。すいません。子供物とはいえ男用のスニーカーなのに小林のだと説明され素直に信じるあたり、一ページ目からポンコ……娘を信頼する素晴らしい母の片鱗が見えている。にしても冒頭あおり「人生をかけた”かくれんぼ”が~」て、そこまでかおい。市川の心情にリンクしすぎだよ。

 

・P2右上であわあわしてるふたり、かわいい。絵に描いたようなあわあわっぷりというか、まあ絵に描いたあわあわなんだけどもね。似たもの同士って感じがすごくほほえましい。

 

・ちゃんとした格好でいずれ。クリスマスイブ、服屋でおねえとニアミスしたときの市川みたいなこと言ってるけど、あの時の市川と違い山田にはわりと明確な”ビジョン”とそれを実現させようという”意志”がある。わかってんのか市川。「?」じゃあないんだよ「?」じゃあ。

 

・「(友達……)」の市川の感情、これどっちだ? 今までの感じだと嬉しがるパターンだが、しかしこの後におよんでまだそこか? という気もする。ついさっき涙を流す山田を抱きしめたんですよこの男。ううむ、このモノローグにそんな深い意味はなく、続いての「男友達は……?」に繋げるための思考かなとも思ったが、しかし個人的にはこの「男友達は……?」にも深い意味があってほしい。それとなく男性遍歴を探るというか、山田の中での自分の位置を確かめる的な。市川そんな腹芸できるかな……。厳しそうだな……。否定する山田の内心は想像するとかなりかわいい。

 

・正直に、一緒に外で探し物してて、風邪を引きそうだったの家に上げました(上がらせてもらいました)、服は合うのがこれしかなくて……で通用するかといえば……普通に通用すると思うんだけどもね。ただ、家庭にひびが云々は間違いなく市川の心配しすぎなんだけど、親に紹介することで二人の関係になんらかの変化が生じることは確定なわけで、それならそのタイミングを「今じゃなく、もっとちゃんと」と考えるは自然だ。

 

・鍋すっからかんやんけ! LINEに気づいてなかったのは泣いてる時間が長かったからと思ってたが、まさかの食べてて気づかなかった時間も普通にあったとは。そんでここですでに自分のことを名前で呼んでる山田。最初スルーしてたよ。この癖はね、場合によっては20になるまで直らないという例をしっている。

 

・キョロキョロチャプチャプ。残留物探し……なんでしょうねこれは……。あれだよ、市川の残留物があるとバレかねないからさ、そのために探してるのであって、卑しさや性欲は皆無なんだよきっと。表情には目を瞑ってください。「私が先に入りたかったな……」とかは思ってない、いいね?

 

・風邪を心配する山田母。ゲロ甘ですねこの母親。頬っぺたもちもちしながら「寒かったからね~」じゃないんだよ。小学生相手にしてんじゃないんだぞ。この絡みを好きな人に聞かれてる山田、端的にいってかわいそう。まあけど隠すことを選んだのは山田ですし、お前が始めた物語なので我慢してください。……見た目若いとはいえ、ケモ耳パジャマは……キツいんじゃないかなぁ……。

 

・山田のパパママ呼びが市川にも伝染してる。かわいいですね。間違って家でもそう呼んでいじられてほしいという気持ち。山田父は市川似とのことで、性格もこんな感じなんだろうか。容姿とポンコツ感は母、身長と自己評価は父譲りの可能性。

 

・急いでベットに隠れる市川。緊迫感しかないんだけど、私の性癖的にはもうちょっと市川には興奮していただきたかったところ。ええ私の性癖です、なんか文句あんのか。にしても山田母、急いでるにしろすげぇ恰好してる。この作品で女性キャラの初パンモロってもしかしてここか……? 嘘だろ……?

 

・「オジャマシテマス」て騙される山田母、まぎれもなく山田の母。たぶん山田父は騙されない。

 

・嘘つかせてごめん。発生する厄介ごとのすべては僕の問題だと言わんばかりだが、これはたぶん私の偏見が多分に入ってる感想。

 

・出ました押し倒し! 言っとくけどノルマじゃないからなそれ! カップルでもそれするのはお部屋訪問何回目かだよ! 付き合ってないのに初回でこなすな! いつぞやの一枚絵(寝起きの山田)では紅茶花伝の横に二人の写真が飾ってあったが、あれはもっと先の絵ってことかな。今回の話では見当たらない。

・市川の部屋でのあれと同じく、『バレかねない』ものを見られかけてのとっさの行動。気になるのが山田の「いつかのお返し」という言葉で、指しているのは紛れもなく年明けのあの日なんだけど、その範囲はどこまでなんだろう。「押し倒した」なのか「見られたくないから押し倒した」なのか、それとも「バレかねないものを見られたくないから押し倒した」なのか。妄想が膨らむ。

 

・初めての隠し事。山田の内心的にだが、この24時間はほんとに激動ですね。市川の骨折の原因が判明したのが昨日のお昼休みのことで、翌朝にストラップ紛失に気づき、いろいろあって市川に抱きしめられたのがお昼ごろ。そっから親フラの危機や押し倒しまであったと。

 

・「家では自分のこと名前で~」市川から山田をこんな感じにイジるの、なんか珍しくてほほえましい。さらっとディスるとかはあったけど、こうも冗談めかしてってのはね。なかなか見た覚えがない。というか大人になったっつったのお前だろ! 梯子外しやがって! そのあたりもコミで冗談としていい感じだ。

・ようやく脱出。山田の家は16階と……高いね! いや、この世界ではタワマン階層バトルなんて発生してないんだろうけど。優しい世界のはずだ。

 

クッキングパパ……じゃない、山田父登場。いじりまくってるけどこれで料理人じゃなかったらどうしよう。どうもしないか。しかしほんとにデカいな。威圧感やべぇよ。山田のジャージを着ているところを見られてしまったが市川は気づいておらず、次なる波乱の予感が……。ただどうだろう、中身も市川似だったらそんな波乱にならない可能性も……。

 

・楽観は置いといて、むしろ中身が市川似のほうが波乱の可能性があるとも取れる。市川の価値観であれば市川という人間は山田にふさわしくないからだ。山田は自分と似た人間と仲良くなれるが、市川はおそらくそうではなく、そして山田父の中身が市川似であれば、市川を認めない可能性は高い。怖くなってきたな、とりあえずここまで。

 

・扉絵来たのでぼちぼち追記。

 ・埋め込みが上手くいかない……なんだろうこれ。まあいいや。扉絵は大方の予想通り押し倒したシーンで、互いの汗がいい感じの緊張感。この時の市川の状況、好きな娘のジャージ着て好きな娘のベットに入って、その上その好きな娘に覆いかぶさられてるって、よく考えなくてもヤバい。何度も何度も書くけど、なんでこれで付き合ってないんだ。

 

・初めてママに隠し事した。作中でもあったこの言葉をそのまま受け取るなら、山田母は(たぶん父も)娘に最近できた市川という友人の存在は知ってるんだよな。友達の前で普通に話してるのだから、親に隠し事がないのなら話してるほうが自然だ。学校であったこととして。話していたとして、その中に潜む娘の慕情は察しただろうか。気になるところ。

 

・山田父がどんなキャラしてるか、気になってしょうがない。不器用優しいがもはや私の中で確定してしまってる(外見だけじゃなく、そのあたりが市川に似てると山田は思ったのかなと)ので。再登場が待ち遠しいが、いつ、どんなかたちになるだろう。

 

・父親に似てるから、山田は市川に惹かれたのか。どうなんでしょうね、何とも言えないというか、そういう可能性はあるしその方向で推測(妄想とも言う)を重ねることもできるけど、個人的にあんまり支持はしないかなというのが正直なところ。二人の距離が縮まったのは市川の優しさとそれを素直に受け取る山田の人格があったからで、その人格と言うのは当然家庭の影響、つまり山田父の影響もあったのだろうが、別に似てる云々は関係ないんじゃないかなと。山田が山田として育っていれば、今の関係があっただろうというか、あってほしいというか。山田父による分かりづらい愛情に慣れてるから、市川の不器用なやさしさを素直に受け取れた、くらいなら賛同できるが、結局山田父のキャラしだいだ。

 

・あんまり妄想重ねて発狂するのはね、なんというか、正の方向ならいいけど負の方向だとあんまりよろしくないよなと、そう思っています。

 

・次回チラ見せは明日だそうなので、感想はこの辺で。次回更新は毎度のごとく二週間後の2/23。……え、次の更新時にはもう2月最終週なの? マジ?