せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は生まれた』

・おねぇを筆頭に、市川家が総出で山田を暖かく迎え入れてるこの感じがすごくいい。最後のコマとかさ。市川母の反応は見えないけど、おねえも市川父も純粋に「嬉しいお客さんが来た」って感じじゃないですか。優しい世界。盛大に行ってくれ。おねぇはほんとに良い姉貴だよ。

mangacross.jp・いろいろあるけどとりあえず、ヒキの「祝祭が始まる・・・・・・!!」はちょっとアレじゃねぇかな!! いや言葉としてなにも間違ってはないけどさ、あるじゃん!! ミームが!! カップルも酷い目に遭う系の作品が発端の!! 知らないわけないだろ!!

 

・誕生日編(『編』と呼べるほど話数を跨ぐかはわかんないけど)の開幕だ! 今回含めて3話くらいと予想しとくか。話が出た以上、たぶん山田を家まで送ってあげることになり、その道中でなんやかんやまた進展して〆。こいつらいつも夜の暗がりに乗じてなんやかんやしてるな。中学生男女にとっての夜の帰り道のエモさ、舞台装置として力が強い。

 

・細かいとこ。市川父って教職だったっけ? 特装版のQAに確かそう書いてたような書いてないような・・・・・・(妄想か公式設定か思い出してる顔)。今手元にないので確認出来ないけど、山田(対外)に対して市川のことを「彼」っつってるのが確かに教職というか教授っぽいなってなんか納得した。二人が付き合ってると勘違いしてて、彼氏彼女としての「彼」って考えもなくはないとは思ったけど、あんまりピンとこない。市川が男を見せたのもあり、もう付き合ってると勘違いはしててもおかしくはないけど、それとは別の話だ。そういや山田父も(おそらく)勘違いしっぱなしなんだよな・・・・・・。そっちの回収はいつになるんだろ。

 

・市川の欲望(欲求)が着実に行動に反映され始め、とてもニコニコしてしまう。それも、衝動は衝動だが衝動的ではなく、「これくらいしていいだろ、するべきだろ」みたいなある種の図々しさが行動を支えているのがいい。自分のみで完結する行為はともかく、誰か(山田)を付き合わせる形の欲望に関してはどこまでも気後れしていた市川が、だ。

 

・市川から誘ってイベントが始まる、と言えば、放課後映画デートが思い出せる。あのときも葛藤のすえに「自分がどうしたいか」で山田を誘っていたけど、あれはチケットを使った山田の誘い受けに乗っかったみたいなとこもあり、まったく同じではない。今回は完全に市川発のイベントで、市川がなにもしなければ二人にとっては本当に何でもない日になるところだったのだ。

 

・ということで、頭っからいきましょうか。個人の感想です。

 

・おねえ絶好調。奮起するおねえと萌子は物語のスタートダッシュにおいてむちゃくちゃ便利そうですね。そんで「パーティーだーーい!!」て。大学生とは思えないほど浮かれまくってるじゃない。あぁ酒入ってんのか。じゃあ大学生相当の浮かれ具合だ。なんにせよ、家族仲がよろしいようでとてもよき。このクソウザ絡みも傍から見る分には微笑ましいものだ。

 

・「きょう」の「妄」。そしてルシファー。おい妄想左上の服を脱いでる山田はどういうことだ。怒らないからシチュと流れを詳細に語ってみなさい。媒体は文でいいから。pixivあたりに投げといて。ルシファーのはだけ具合と似通ってるようだが、市川の欲望としてはつまりこのくらい着衣具合がお好みで・・・・・・? 大きさ連動の件に基づく「ルシファー=市川の欲望=欲棒」ということで、はだけ具合がなにかしらの剥け具合とも一致してる説に関しては、当学派においては不採用の流れとなりましたのでよろしくご査収願います。えぐみが強いんですよ。ちっちゃくなったルシファーは確かにモロそれっぽいけどさ。

 

・誕生日当日。冒頭にも書いたけど、完全に市川発で誘ってるのがすごくいい。「少しぐらい」って独白も好き。春休み中は会う予定もなく、たぶん山田も隙を見てなにかしら考えていたであろうところにこれで、嬉しいでしょうね。合流したとき感じとかもう、見えない尻尾がぶんぶん振れてる。

 

・「きょう」呼び失敗。望外の合流に浮かれていつもの感じで呼んじゃったのが敗因ですね。「ん?」のあとの山田の赤面はその失敗に気づいたで流石にFAでしょう。かわいい。こういうのは宣言してからの最初が大事なのにね。しれっと呼び方を変えられるのはそこしかなく、逃してしまうと同じように「しれっと」するにも多大な勇気が必要だ。一方の市川にも難しい展開。市川が考えてるようなしくじりはないはずだから(あの後一緒に帰ってたらそこで「最初の一回目」があっただろうが)、わりと彼にとってはどうしようもないのだ。ワンチャンあるとすれば、山田がミスった瞬間につい「呼び方・・・・・・」と口に出すことだったと思うけど、それができるなら市川じゃねえんだ。

 

・とにかく、帰路。そして迫る影。オチに至るまでの、市川の絶望顔からの覚悟完了の流れがいいですね。「死んでも守るだけ」ですよ。ナイスルシファー。つまり市川。とてもオトコノコって感じでかっくいい。今回はここと、誕生日を伏せられてて本気で困惑してる山田と、「盛大に行くぜーッ」のおねえが三大好きポイント。

 

・市川父登場。台詞量が過去最大じゃない? ザ・温厚なお父さんって感じ。全体的に柔らかい両親ですね。まぁ13歳下の元生徒(推定)を娶っているわけですが・・・・・・。ん、これも公式か妄想か思い出せないな。

 

・毎回山田の胸触ってんなコイツ。無意識あわせたら何回目やねん。

 

・「なんっ・・・・・・なんで言わないの!?」。ホントですね。上にも書いたけど、ここの勢いよく困惑してる山田珍しくて好き。ギャグノリじゃなく心からツッコむの初めてじゃない? ぶっちゃけこっちとしては聞き出してなかったことに少々驚いてるけども。わりと初期から色々探りまくってたじゃない。山田にとっては誕生日は「わざわざ言うもの」で、市川も流石にその例には漏れないと思ってたんですかね。

 

・「寄ってく?」に食い気味で「うん」。わざわざ松阪牛がどうこう言ってるのは、山田もパーティーも来たい気持ちは察してるけど、それを汲んで誘うのではなく、あえて食べ物で釣った形にしたってことでしょうかね。「山田の気持ちに気づいてる」ということにはしたくない、みたいな。

 

・一番最初にいろいろ書いたが、最後のコマがだいぶ好き。コマの単位ではベストですね。誘ったはいいがすごいことしてんじゃないかとぐるぐる考えてる市川、何度目かの来訪でよそ行きがちょっと剥がれて本心の嬉しさを覗かせてる山田、嬉しそうにしてる父、弟のマジで予想外な行動にマジで驚きつつもとにかく盛り上げる姉。総じて優しい世界。次回が楽しみ。

 

・今回が91話で、100話までついに10話を切った。っつってもまだ数ヶ月先だけど、連載漫画なら100話にあわせてなにかしらやるのがあるあるなので、次回と同じくらいそこも気にしてる。キャンペーンなのか、物語展開としてなにかあるのか。楽しみですね。そんな感じで。