せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバいやつ感想 4巻書き下ろし分

・僕ヤバ4巻の書き下ろし分について感想。短編が一つと幕間が多少、本編の追記が一か所かな。既刊に比べると少ないように感じるが、この追記がヤバかった……。

 ・毎度のことながら、書き下ろしに行く前に4巻全体の感想をば。3巻の発売が昨年6月なので……8ヶ月ぶり! つって限定カレンダーの件がなければ1月発売だったのだけど、まあそこはいいでしょう。2巻→3巻間が9ヶ月で、更新頻度があかった分、如実に刊行速度も上がっている。うれしいことですね。

 

・8ヶ月ぶりということは、最初の方の話も読み返すのがそれくらいぶりということで(Karte.45の公開日は2020/5/19!)、もちろん流れは忘れないくらいには公開期間中に読んでいるのだけど、細かいとこは頭から抜けてたし、改めて読み返すとやっぱ最高ですね。特にデートのあたり。編み込み見つめられて「なんだよ~」ってなってる山田がかわいい。

 

・収録は『Karte.45 僕は待ち合わせをした』~『Karte.57 僕は僕を知ってほしい』の12話に、書き下ろしが冒頭で書いた分。今目次を見てるんだけど、相変わらずいいデザインですね。一巻の時は市川個人のノートで、二巻がクラスの黒板、三巻が学級通信(プリント)になり、四巻でLINEの二人のトークルーム。なんというか、世界が移り変わってる感じがしてとてもいい。一巻のときは市川個人の世界だったのが、二巻と三巻で二人を内包する学校という世界に広がり、四巻で二人”だけ”の世界となった、みたいな。二、三巻も無理に細分化するなら、黒板の時は二人の教室だったのが『”学級”通信』でクラスを飛び越えたとも言えなくもないが、まあ終始深読みの世界だ。深読みついでに無理やり五巻がどうなるかを予想すると……いや難しいな。やめとこう。

 

・最後のKarte.57でようやく登校したくらいで、四巻はほぼまるまる冬休み回だ。ほとんど学校の外。図書室を出たくらいでわぁわぁ言ってたころが懐かしいよマジで……。クリスマスデートしたり家族公認で一緒に初詣したり家にお邪魔したり、あまつさえベットに押し倒したりと、かいつまんだら「なんで付き合ってないんだろう」と思うくらいに盛りだくさんのシチュエーションだ。

 

・どうしようかな、書き下ろしの感想を頭から言ってこうか。となると最初はKarte47~48間の幕間。おねぇ……のやつだ。

 

・この話の公開当時「おねぇ気づいてる説」みたいなのがあったのを思い出した。こういう時はやっぱりTwitterよりブログ形式の方が便利なんだけど、見返すと私の感想記事でもチラッと触れてる。さすがに「誰か」いることには気づいてたんすね。おねぇ……。

 

・次。単行本派の人はわからないだろうが、Karte.48のサブタイ回収の下り、ここ2ページほど追記がされていて、これがもう……質感……!!ってなる。なった。あんたら眼が合ったのに手ぇ離してなかったんか!!とか、子供連れの家族に追い抜かれるくらいゆっくりとは思わなかったよ!!とかね。すごいですよ、今までなら人目の時点で「カップルに間違われたらマズい!」とか言って市川の方から離してたのに。これがクリスマスマジック……。イブだっつってんだろ。

 

 

・次。Karte51~52間の幕間。またもおねぇ……のやつだ。作者はおねえが大好き。それがよくわかる幕間ですね。キャラがイキイキしてる。話してる内容は、うん、おねぇ……としか言いようがないというか、やっぱモテたいんすねおねぇ。そのために行動もするが、戦果は微妙。だけどそのうえで弟の恋路は茶化しながらもしっかり応援、自分の存在が弟の邪魔にならないように気づかいもできると。いいキャラだ。

 

・で、最後。書き下ろしで『僕の今昔物語』。小五市川だ! 騒ぐ声を鳴き声っつったり無闇に口答えしたり、なかなかの市川度。今や対外態度は確実に丸くなっていて、山田セラピーの効果たるや。内容としてはラブコメの番外編にありがちな「あの時実はすれ違っていて……」だけど、本編には関係してこないんでしょうね。個人的にわからなかったのが、友人(神崎くん似)がレアカードをくれた理由で、どう取ればいいのだろう。6年に立ち向かった市川への感謝?でいいのだろうか。それとも厄介な言動で厄介ごとを招いた市川への……なんだろう? なんか負の意味のやつ。そんなことはないと思うけどね、進学時の涙もあることだし。

 

・あとがきの作者コメント。いやぁいい言葉だ。あんまりああいうのをここに丸々書きたくないので、読んでください。しかしこの漫画のあとがきには毎度名言と名画しか書かれてないな。

 

・これは四巻の感想というわけではないけど、インタビューが出てますね。こんなことの記事読んでこのインタビュー読んでない人はいないだろうけど、とりあえず。個人的に山田の「気づき」のタイミングが明言されたのがすごくよかったです。

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・そんな感じで、あんまり書いてないけどここまで! 明日も本編更新あるしね。