せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

201029日記 こういうの好きなんだろ?

・木曜日終了。何日か前に日記に書いたカレー鍋、実はあれからずっと連続で食べてたんだけど、ついに今日で終わりを迎えた。最後に残った具の切れ端と汁を余さず胃に入れるため、鍋の最後はいつも雑炊にしてるのだけど、どうせ『カレー』鍋だし、ちょっととろみをつけて普通にカレーにして食べたが……あ、脂がしんどかった……。今回のカレー鍋の具として豚バラと鴨肉という脂が出まくる肉を採用してしまっていたのだ、当然の結末。温め直す時に表面の脂くらい取っとけばここまで辛い目を見ることもなかったのに。脂で胃が死ぬの、学生くらいの時なら後で後悔するだけでよかったのだけど、この歳になれば流石に学習しているので、食べる時に「これは後で死ぬな…」という予感から来る不安もセットで味わうことになる。学生の時の方がマシじゃねーか。

 

・「お前らこういうの好きなんだろ?」ってあるじゃないですか。私は好きじゃない。違う、みんなが好きなものが嫌いってことが言いたいのではなく、「好きなんだろ?」って態度が(嫌い、よりも正確な表現としては)気に食わない。なんだろう、それは自信のように見えるし、求められてるものを提供するのは間違いではないのだろうけど、私からすれば自信なんかじゃなくただの臆病で、それゆえに付け加えられた「好きなんだろ?」は、別に求められてたわけではないただの不純物だ。ああ、『こういうの』がイコールで『好きなんだろ?』であればその理屈は通じないのだけど、私はそれも好きじゃない。

 

・いまだに聞くよね。「本物と、本物と変わらない偽物、どちらに価値がある?」の問いと、その答え。物語シリーズ(だったよね?)でやってたやつ。キャラとしては貝木が好きだけど、個人的な答えとしては「本物の方が価値がある」で、譲歩しても「等価」だ。そこは『変わらない』のレベルによる。「偽物には本物に向かおうとする意思がある分、本物よりも本物だ」が許されるのであっても、むしろそれが許されるのであれば、私はやはり「本物の方が価値がある」になる。これはそのまま価値観の話だから、どっちが正しいなんてことにはならないので。

 

・「お前らこういうの好きなんだろ?」に魅力を感じるとすれば、それはその『本物に向かおうとする意思』というところなんだろう。『こういうの』という魅力をコンテンツの消費者に届けようとする姿勢は、繰り返しだけど間違いなんかじゃない。バレないうちはそれこそ『本物と変わらない偽物』で、そこまで厳密であれば私からすれば等価だ。だって違いがわからないのだから。だけど、『好きなんだろ?』なんて部分が見えてしまえば、あるいは見せてしまえば、その時点で『偽物』で、申し訳ないが価値は落ちてしまう。私の価値観では。