せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

200929日記 役者漫画の四十九日

・もうすぐ9月が終わります。どうだろうね、こういう時は「もうすぐ10月が始まります」って言った方がいいのだろうか。たぶんそっちの方がポジティブなイメージがつく。どうしたって「終わります」だと辛気臭いもの。過ぎ去った日、書けなかった文章、会わなかった人。

 

・文章……というか、思考の癖として「終わります」が基本になっちゃってるのだろう。後ろ向き。そもそも日記自体が過去そのもので、私はそれを見返すのがひとつの趣味という人間だ。未来について思うこともだいたいがネガティブなことばかり。わかりきってる過去に比べて、未来のなんて暗いことよ。

 

・思考の癖といえば。わかるということに比べて、自戒はなんて楽なんでしょうね。日記を書く日々を思い返して気づいたのだけど、自分のよくないところやダメなところを書くのは、むしろ私にとって手が進む。自傷行為は時に痛いだけではないから好まれるのだ。昔から、どうせなら口から出るのに抵抗の少ない悪口をと頭を働かせてきたというのも、現状に一役買っている。

 

・一昨日の9月27日。アクタージュの連載終了からちょうど四十九日だった。ちなみに、集英社から連載終了の声明文が出た日を1日目として数えてます。ということで、残念ながら単行本は買ってなかったのだけど、ジャンプのバックナンバーは連載開始時から残っていたためざっくりと読み返していた。別に追悼(誰も死んでないけど)だとかそういう特別な意味はなくて、勝手にイベントごとにしただけだ。あのショッキングな出来事を茶化してるとか、悪趣味とか、そのあたりの自覚はないでもないですが、たぶんこうでもしないとなかなか読み返さないなとも思ったので。

 

・で、感想。改めて思ったのが、やっぱり面白い。読み返して最初の方はなんとなく自分も冷めていてか、絵やセリフに粗を感じていたのだけど、連載時に面白いと感じていたところは変わらず面白いなと。

 

・一方で、これはもうしょうがないのだけど、ところどころに撒かれていた先への伏線を見るたびに、もうこれが回収される可能性は限りなく低いんだなと、のめり込んでいた自分がスッと現実に引き戻される感覚があった。面白いのは面白いのだけど、連載時と同じくらいの熱量にはならなかった。

 

・事件そのものと作中描写が重なることは、意図してそうと考えない限りはなかった。これは(というかここも)たぶん読み返した個々人によって大きく変わるであろうところで、私はそこまで考えなかった、というだけ。