せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

200909日記 強く消える

・外で何やら虫が鳴いてるのだけど、こいつはなんだろう。セミではなく、鈴虫に近い気もするし全然違う気もする。生き物については基本無知なので、数種類いるような気だってする。そう、『気がする』で言えば、今年はセミの声をあまり聴いていない気がする。道端に転がった死骸は記憶に残っているから、私とセミとの生息圏が被ってるのは間違いなく、つまりは記憶にないだけで、あの五月蝿い鳴き声はしっかりばっちり耳には入ってるはずなのだ。

 

・気に留めてないから記憶にないのか、それとも気にはしてたが忘れただけか。日記を検索してもセミに言及した記録はなく、どうやら前者である可能性が高いように思う。日記を書くような時間にはもう鳴いてないから、今みたいに気にしようがなかったのかも。分からないけども。

 

・日記を書いてない時間だって私は生きていて、考え事をしているはずだ。そんなことは当たり前だけど、記録に残していなければ何を考えていたかなんて次々と消えていく。8月、セミの声に何かを思った私がいたかもしれないけど、今はもう存在しなくて、存在したかどうかも分からない。こうして日記に考えごとを書くようになって、消えるはずだったそれをふとしたときに掬えるようにはなったけど、それでも記録されなかったあれやこれやは逆により強く消えるようになったと感じる。同じ0なのだから強く消えるもなにもないのだが。

 

・今週のジャンプの話をしてなかったねそう言えば。新連載はまあ、うん。私のギャグ漫画に対するハードルが高いというのが前提としてあり、残念ながら超えられませんでしたという結果だ。というか何回も何回も書くけど、誌面にギャグが多すぎる。モリキングは消えそうだけど、これ1つ消えたところでねぇ。

 

・呪術やチェンソーマンみたいに暗くてたまに辛いシリアスな作品が中堅になってるから、フレッシュなギャグやコメディで中和させようという編集部の粋な計らいだろうか。そんなことはないと思うけど、もしそうならあまりいい顔はできない。

 

・ギャグの話はおいといて。中堅作品が同時期に辛い展開でカブってしまったってのは不幸な事故だとは思ってるが、なんというか飽きられるんじゃないかという心配がある。シリアスな空気そのものが、だ。ツートップは呪術とチェンソーだけど、どちらもメインキャラにわりと取り返しのつかない事態が起こっていて、今後どんな展開でも常に暗い影が付き纏うことになるのだろうが、飽きてしまえば感想は「辛い…」から「辛気臭ぇな…」だ。辛気臭い漫画がそれこそ誌面ででかいツラしてるとジャンプのカラーそのものが変質してしまう。それにしたってギャグで中和はできないと思うけど。