せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は声が聞きたい』

・関根さんかっけぇーな。ビッチさんと呼ぶのはやめにしよう。ナンパイ(お前はナンパイのままだ)のことはまだ狙っているだろうに、フラグを折ってまで市川を助けるとは。察しが良く、義に厚く、フォローもスマートなしっかりとした強者だ。男の趣味は悪いけど。

mangacross.jp・予告から想像されてたほどの地獄は展開されず、関根さんの評価が爆上がりする回でした。もう1人注目されていたナンパイの評価は変わらずだろうか。図書室での2人(Karte42 市川に迫る山田の図)を見てもまだ狙いを変えてないあたり、どうしたら諦めるのかが不明。にしても、大晦日に学外の先輩とつるんでるのはチャラ度高いな。同級生はナンパイ嫁(間宮先輩)だけか。

 

・これあれだな、関根さんは2人が付き合ってると勘違いしてた感じだな。その前提で考えよう。ヤンキーさん(吉田さん)も2人の関係には気づいてそうだったけど、認識がどうなのかが気になる。小林は……ある意味未知数。いや、気づいてなさそうって話はわかるんですけどね、山田の1番の親友を侮りすぎではという思いなどもあり。

 

・関根さんばかり注目してないで、ラストの市川だってすごいんだぞ。というかラスト4ページをかけてのモノローグがやばい。『”好きだ”って~』から『”声が聞きたくて”』までページを跨ぎ連続するモノローグを見せてから、続く2ページで同様の『僕から――……』『いつかは――』からの声に出して「好きだ」だ。作品のラスト……かどうかは分からないけど、来たる『その時』がどうなるかを匂わせている。これもちゃんと冒頭で2人の関係における市川の受け身さとその危険性を示したうえで、だ。いつかの感想でそれに対する杞憂をした覚えがあるけども、それがほとんど解消されたカタチだ。

 

・じゃあ、頭っから行きましょう。個人の感想、考察です。

 

・ファミレスに顕現された市川専用の地獄。唯一の光は関根さんだけども、この時点では本当に光かどうかは不明瞭。なんなら関根さん自身もこの時点ではそこまで助けようとか考えてなかったように思う。市川がナンパイから山田を守る素振りを見せたから、関根さんも男気(男気????)を見せたんじゃなかろうか。

 

・ナンパイおよびナンパイ嫁はKarte42ぶりの登場。P1のナンパイ嫁の微妙な表情は、これはナンパイにアプローチをかける面倒な後輩へのものか。山田に相手がいることを知った現状、最大のお邪魔虫だし。

 

・回想、山田’s集合写真。この小林のなんにも考えてなさそうな顔! 舌出してるし変顔のつもりだろうか、にしては眼が虚無。ずーっと見てたら逆に可愛く思えてきた。そしてヤンキーさんは顔が怖いよ。思い出写真で作る表情じゃない。2人ともそうだが、誰に送ると聞いてこの表情だ。市川とは言ってないだろう流石に。無難に関根さんか。

 

・毎日のようにLINEをしている模様。知ってる。送るのは常に山田からで、これも知ってる。「だろうな」でしかないが、受け身が過ぎることは市川自身も認識してる模様。多少の危機感も抱いてそうで、これは成長と取ってもいいでしょう。欲を出してけ。

 

・ナンパイ登場。初手で肩に手を回すんじゃない、そんなんだから一部でカップリングされるんだぞ。

 

・そして地獄へ……。あのコンビニに関根さんとナンパイ嫁もいたん……だよね? なんか急に生えてきた感がある。「同じクラスだよね」→「そーだっけ?」と、冗談ではあるが、この時点では関根さんはあまり市川にフォローを入れる気はなさそう。これはあれです、そうだったらいいなという気持ちが多分に入ってます。『そうだったら』、市川をこっそり見直す関根さんという図が成り立つので。

 

・耳打ちに反応する市川。おいこれは問題じゃないか。Karte38では山田の耳打ちにさほど反応してなかったのに、関根さんが相手だとこれか。どうなってんだ市川。

 

・「山田さん……なにしてるかなー」。し、白々しいし、「ねっ」の表情が怖い! 市川もそうだし、なんなら関根さんと一緒に行動してるのだって山田を期待してのものだろう。冒頭でも書いたが、Karte42でのあれを見ても一ミリも諦めるつもりがないのは強いな。あのときの市川はお前の反応を見て思い悩んだというのに。市川がナイーブすぎるのではという意見には反論しません。

 

・P5中段の関根さんの表情!その変遷! 「へー、意外と根性あんじゃん」のやつでしょ! 陰キャへの認識をあらためるやつ! 私がそういうの好きだからそう見えてるだけかもしれないけども、わざわざ2コマに渡って書いてるってことは『そう』でしょ!

 

・ナンパイ嫁はこれ、なに言おうとしたんだ? ストレートに「付き合ってるでしょ?」でいいんだろうか。関根さんが止めたのは単純に「余計なこと言うな」だろうが、んん? ちょっとあとで整理しよう。こんがらがってきた。にしてもあれだ、先輩のすね蹴っといて「ごめんなさーい☆」で済まそうとするのは強いな。

 

・誤魔化しきれなくなった市川に、関根さんによる救いの手。まさかこの漫画で山田と市川以外に決めゴマが回ってくるとは。「うちら友達なんで」、いやぁカッコイイ。カッコイイけど関×市はキテないからな。ナン×市もだ。おい『好きになってしまう!』じゃないよ市川。惚れっぽい陰キャめ。

 

・「フラグベキベキマン……」っつって嫌み言ったあと、すかさず「ま-頑張ったよ」とフォロー。コミュ力の高さもさることながら、思ってたより人間が出来てるよな関根さん。ヤバイ、惹かれ始めている……。

 

・誤解云々のやり取り。冒頭でも書いたけど、関根さんは2人が付き合ってると思ってて、だから市川の誤解発言に最初「なに助けてやったのにまだ嘘ついてんだ」って渋面したと。手を繋いだのは「(付き合ってないなら浮気にならないから)こーしてもいーんだ?(ダメだろ?)」って問い詰めだと思うけど、しかし本当に付き合ってないんだその2人。バカみたいだろ。となると「知ってるー!!」は「まだそこかよ!」の憤りが入ってるように見える。個人の感想です。

 

・「好き」を口に出せた市川。素晴らしい……。ツイヤバ『共通点探し』(好きな物ゲームのやつ)でも口に出してたが、描写としてはあれ以来だろうか。もっと軽率に出していけ。うそ、大切にしろ。

 

・”好きだ”って口に出したら、なんだか無性にその人の声を聞きたくなる。これってトリビアになりませんか? 私はちょっとよくわかんないんですが……。青春をしてるってことしかわからない、わからないんだ……。まあ、電話してもらえた山田が嬉しそうなので全部OKです。山田だって冒頭で市川が考えてたようなこと(連絡はいつも山田から)を思ってないはずはなくて、だから「珍しいね」なのだけど。もちろんそれは不満ではなく向こうからも来て欲しいなって願望で、だから山田にとってもこれは前進だ。

 

・山田のいる方を向いて「好きだ」。こんなもんもう秒読みだろ。煽りもいいね。『声に出すと、想いは固まる』。

 

・ちょっと駆け足になったけど、時間ないのでとりあえずここまで。追記したいことはいくつかあるので扉絵更新時にでも。

 

・扉絵来たのでぼちぼち追記。

 ・眠たいからだろうけど、えらく眼光が鋭い山田。下の絵とあわさって浮気に感づいた人みたいに見える。怖い。

 

・関根さんの認識について。お昼に更新した感想では『付き合ってると思ってた→市川の言葉でまだだと知った』という解釈にしており、それはまだ変わってない。根拠がさほどあるわけではないが、強いて言えば手を繋いだあたりだろうか。上でも書いてるが、付き合ってるのを隠されたと思ったからの行動だ。しかしもちろん別の読み方もあって、要するに現状を完璧に把握してる説。これだとファミレスでナンパイ嫁を制止した理由が分かりやすくなる(市川が否定するとナンパイがつけ上がってややこしくなるから)。各位、好きな方で。どっちにしろラストの時点では固定されてるわけだし。

 

・どっちにしてもで言えば、おそらくは山田→市川のことも把握してるはずで、それはいつからなんだろうか。山田は秘密にしてるのだろうけど、Karte35(勉強回)の時点で小林ですら(ですら、ってちょっと失礼だけど)山田の話に頻繁に市川が出ることを認識してて、察そうと思えばこの辺りから察することができるが、さて。残念ながら読み返しても関根さんの出番はさほどないので特定はほぼ不可能だが。Karte31(LINE回その1)はまだだよな。市→山はともかく山→市の感情を知って邪魔するのはちょっと過保護すぎる気がする。小林さんですら止めてないんだぞ。というか石室くんには聞きにいかせてるし。信頼度が市川と石室くんではダンチ?それはそう。

 

・それにしてもあれだな、ファミレス出てからの市川はずっと可愛いな。なんかずっと顔を赤らめて俯いてる気がする。相対的に関根さんのイケメン感が……って、ずーっと関根さんのことばっか書いてんな。心を奪われすぎだろう。山田の影が薄くなってしまってるけども、次回は再びヒロインの座を取り戻してくれるだろうか。

 

・デート回からこっち、まずおねえ、次に関根さんと、2人だけだった世界に周囲の観測が含まれ始めた。この調子だとヤンキーさんと小林もぼちぼちだろうか。もちろん並行して2人の関係の深化も進むはずだが、となるとここから付き合うまでそこまで時間がかかるように思えない。ツイヤバのバレンタイン回ではまだ付き合ってないのは確定だが、ぶっちゃけそれも遅くねぇかって感じてしまうもの。学年が変わる春あたりでどうでしょうか。

 

・どうでもいいけども、ナンパイが「俺は悲しい」っつってるコマ、大柄な方の先輩がいなくなってますね。机の下にでも隠れたのかな?

 

・「ちょっと寄ってくぅ」のやつ、最初は冗談半分のもう半分は山田もいるからってことで誘ったのかと思ったが、よく考えたらあそこはヤンキーさんの家で、お泊まりは知っててもヤンキーさんの家を市川が知ってると関根さんが思うはずもないので(山田の家ならともかく)、冗談全部かあるいは罠だった説が有力ですね。ホイホイついてくと山田に遭遇。ホラーだ。

 

・ナンパイ、図書室での2人を見ても山田を諦めるつもりがないようだけども、認識としては『付き合ってはないと思ってる』のか『付き合ってようが関係ないと思ってる』なのか。後者だとして、彼氏から彼女のLINE聞き出そうとすんのは根性ありすぎるというか、端的にやべーやつ。なぜ関根さんはこんな男を……? 

 

Twitterの感想眺めてるとビッチさん呼びを改める人が多数で、考えることはみんな同じだなと思いました。もはや作品の感想じゃないね、ということでこの辺りで終了。次回はいよいよ初詣だろうか。1話寝かされたおねえ関係の修羅場はさてどうなるか。楽しみですね。