・私の自炊史上、おそらく初めてになるのだけども、おかずを二品作った。これがどれだけ驚愕的なことなのかは私以外わからないことなのだけども、加えて今日は部屋の掃除も敢行しており、あまつさえ今は一年以上続けている日記を書いてるのだ。なんだろう、丁寧な生活とはこのことかと、1人で悦に浸っている。丁寧のハードルが低くて楽だ。
・肉、魚、米が今日の献立だ。汁物あったらパーフェクトだったな……。熱源には余裕があるため、やってやれない事はない。やるか……？ 味噌汁。こちらも私の自炊史には一度も登場したことのないレアキャラだ。なんなら味噌を買ったことすらない。そんなもんに手を出しちまった日にはもう、私の生活をいったい誰が雑だと馬鹿にできるだろうか。
・冗談はさておいて。どうせ味噌汁なんか作らないし。あのね、洗い物が増える。食器も鍋も。しちめんどくさくてやってられないよそんなもん。買わなきゃいけない食材の種類も増えるし、となると食費が増えそうだ。冷蔵庫の中身も圧迫される。丁寧な生活とは多方面に対する余裕の現れで、それ自体が精神的な余裕を生むという利点は間違いなくあるけども、いっぱいいっぱいになってまで維持することではない。今日程度の丁寧さで私は十分悦に浸れるのだ、これ以上を目指す必要はないし、これを維持する必要もない。繰り返しだけど、丁寧な生活なんてのは精神的な余裕を生むために、それをしてもなお諸々の余裕がある人間がすることで、無理はいけない。無理は続かない。
・丁寧な生活を心がけない言い訳ではございませんよ？ ええ決して。
・いくらネットがあるとはいえ、テレビ見てないとどうしてもテレビの時流には置いていかれる。たまに地上波をつけてみれば、若手と思ってた芸人がMCで1ミリも知らないタレントと当たり前に喋っていて、勝手に浦島太郎状態だ。まあ興味もないから良いのだけども。
・よく知らないで言えばあれ、サブスク。音楽のサブスクリプションサービス？ 市民権をとっくに得ているようだけども、そんなに便利なのかあれは。アルバム買うより主流という声も聞こえていて、いつの間にそんな状態に……！ というこれまた浦島。現物のCDからDLに移った時もそう感じた人が多かったんじゃないか。私は音楽を買い始めた時にはとっくにDLが主流だった。ま、こっちも結局さほど興味ないのだから気にすることもないのだが、それでもやっぱりこの『置いていかれてる感』に対してまで無関心でいれるほど仙人気質ではなく、さりとて具体に調べたりと行動に移す気にもなれず、結果よくわからないモヤモヤを抱えたままの今日と明日になること請け合いだ。
