せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は高揚している』

・連載50話目にしてついにきた! いろいろ! 初っぱなからこれ書くのはあれだけど、次回が楽しみでしょうがない。どういうムーブをとってくれるのだろうか。

mangacross.jp・市川父、冒頭に出てきたあの白髪のおとなしそうな人でいいのかな。なんか老けてね? 父方の実家で、市川母が「お父さん(お義父さんではなく)」って呼んでるからほぼ間違いないのだろうけど、それにしても物腰がお祖父ちゃんのそれだ。晩ご飯のコマを見ると祖母の隣だし、そこ祖父の席じゃない? 同じコマの右下にいる謎のグラサン男は誰? わからんな。ほんと誰だグラサンお前。叔父あたりか。

 

・山田の登場シーンは少ないけども、抜群の存在感と卑しさを放ってくる。「秋田行ってみたい」に「お嫁さんとして」とか含まれてない? 大丈夫? 気が早すぎない? 市川の「じゃあ……」になにを期待してるんだよ。そしてケガしてる人間になんらかのお誘いをかけようとするな。……あ゛?!  家に行こうとしてるか?! 外出はアレだからって?! かーーーーっっっ、卑しか女ばい!!!!!!!

 

・そこそこのケガするとなんとなく気分が高揚するの、わかりみ。けどね、夜寝るとき、痛くて眠れなくてそんな気持ちは吹っ飛ぶんだ、私は知ってるんだ。

 

・そろそろ頭っからいきましょう。個人の感想、考察です。

 

・秋田帰省。市川の格好いいね、デートの時よりましじゃない? 重ね着でダサ……中学生らしいTシャツが隠れているからだろうか。それにしても家が大きい。田舎を差し引いてもでかい。都内の一軒家といい、そこそこ裕福な家系か? 手前と奥の家、これは流石に別かな。

 

・市川父(推定)初登場。……老けてんなぁ。市川母に比べてずいぶんと年上に見える。白髪が良くない。年の差? ついでに祖母の髪色が市川母と同じなことにも気づいてしまい(父方の実家だよな?)、いろいろと混乱している。気にするとこじゃないか? さては。

 

・おねぇ、前回更新日に出たインタビューで『大学で軽音部やってる』なる情報が界隈を震撼させたが、帰省にも楽器を持って帰ってくるとはなかなかちゃんとやってる様子。形状から、担当はギターかベースかまで絞られたな。ドラムとキーボードが除外されただけですが。

 

・大きくなって……ないんだよ。ウケる。言ってあげるなおねぇよ。なんだその絶妙な表情は。せめて本人に自虐させてやってあげて……いやそれも良くないか。そういうのはさほど深刻でないコンプレックスに対してやることで、ちゃんと悩んでるのでやっちゃうと精神が摩耗する。条件反射で「大きくなって」なんて言った祖母が良くないよこれはー。せめて言い切ってあげてよ。「さほどでもないな」みたいに言葉を止めやがって。だいたいそれなりに大きくなってるはずだ。たしか。

 

・姉と同室。そろそろ分けてあげてほしい。姉→弟で同衾ジョークかませるのは、つくづくだけど溺愛してんなって感じだ。

 

・前回からそうだけど、山田からLINEが来たら秒速で対応するの可愛いな。「また食べ物か……」って、作品外で頻繁に送ってる模様。いいね。とち狂って全会話ログとか後悔されないだろうか、そんなことを願うこっちがとち狂ってるか。

 

・渋谷デート事変の回想。ショップに行く前ですね。吉野家とすた丼の存在が基準になってるの、何気ない会話って感じで雰囲気がすごく好き。分かりません?この感じ。どっちもマジで思ってるわけではないだろうし、田舎の不便な点なんてほかにもそれなりにあるはずで、だけどあえて吉野屋とすた丼の存在を出したのは、そこに山田の食いしん坊キャラを前提にしたほんのりとしたおかしみを含ませたかったからだろう。山田の返答も「それは困る……」と、市川の意を汲んだパーフェクトなものだ。この乗っかった返答でもって成立する。これが「なんで吉野屋?w」じゃだめで。

 

・「秋田……行って……みたいなぁー……」。し、湿度が……! 回想頭の「いいな~ 秋田」には無いニュアンスが含まれている……! 感想冒頭でも書いたけど、少なくとも『市川と』が含まれてるだろうあなた。

 

・雪景色を送る約束。うん、いいねぇ……(ネットリ)。こんな気持ち悪い感想しか出てこないよもう。正直に言語化したらこうなっちゃうんだからしょうがないじゃないか。数年後には写真じゃなくて実物を並んで一緒に見てほしい。市川の落ちた崖のとこで「そこ危ないぞ」みたいな会話をしてほしいんだ私は。そのためなら何だってするぞ。できることなんてないけれど。

 

・まあそれは未来の話なので、今は写真を撮って送るまで。部屋の窓からの景色だと心許ないので外にでると。東京にも雪は降る。部屋の窓から見えるのは家や道路に積もってる程度で、田舎の雪景色としては……という判断だろうね。少しでもいい物をという市川の善性。山田はお前からくれたやつなら何でも喜ぶよたぶん。

 

・少し外れた道に突入。すぐのとこにこういう景色があるのは結構な田舎だな。というか道の先に崖があるように見えるんだけど、大分怖くない? 秋田ってこんなトラップじみた道が多いの? 急カーブってだけ?

 

・欲張って転落。だいぶ怖いぞこれ。ケガした理由は山田に送る写真をよりよいものにしようとしたからで、それを山田が知ったらどう思うのだろう。いや、言い出しっぺも欲張ったのも市川だから全面的に市川が悪いのは明らかだけど、そんな責任問題なんて関係なく山田は罪悪感を抱くだろうし、市川は罪悪感を抱かせたことに罪悪感を抱くと予想。

 

・おねえのファインプレー。ほんとについてきて良かったよ。時間はそれほど経ってないのかな、雪降ってたら相当に怖かった。スマホも跡もあっさり雪下に消える。それにしても、P6右上、のぞき込んだおねえの美少女度エグくないですか。

 

・軽く気を失ってたのは間違いなさそう。あくまで軽く、なので、呼び声で覚醒、同時に現状を把握し、寝てたなんて強がりを吐けた。

 

・右腕、骨折! 市川は右利きだったよな。利き手の損傷はいろんな意味で痛いと同時、ラブコメにおいてはいろんな展開を予想させてくれる。来るか、””あーん””……!

 

・Go To病院。仙北総合病院ということは、実家は仙北市の模様……。おい! 乳頭温泉仙北市じゃねーか! どういうことだこれは! 意味が分からない人はのりお先生のツイッターを遡ってください。年明け前付近だったはずです。ちなみに『仙北総合病院』なる病院は調べても出てこなかったので、架空の病院でしょう。

 

・ちょっと気分が高揚している模様。帰省+骨折で非日常感が爆アゲだ。ん? 夕飯のコマ、よく見たら市川母と謎グラサンの間に女性がいる。……叔母? それとも、母方の親族も秋田に集合する感じで、どっちかの祖母? そんな集まり方聞いたことないなぁ。市川母がお酒をつぎに行ってるので、本来の席は画面手前の見えてない部分。市川父が座るとしてもそこな気がするが……。わからん。難しく考えすぎてる気がする。

 

・市川の自撮り。たぶん自撮りを取るのも、それを山田に送るのも初めてだろう。というかね、急にケガした画像送られて『ウケる』わけないだろ。テンションがおかしいのか、もともとの感性がおかしいのか。いや、むちゃくちゃ仲のいい男友達ならウケるかもしれないけどさ。同時に心配もするだろ、表には出さないだけで。

 

・LINE画面を見るに、この「いいだろ~」はたぶんハンバーグの写真を送った直前だ。山田からすれば昼から長いこと既読スルーされ、急に送られてきたのが骨折した市川。……焦るわ!

 

・ということで、今の格好もかまわずビデオ通話開始。めがねだ! やったー! 前回の電話のときはかけてなかったが、今回は本でも読んでたんだろうか。市川から返事来ないなーとか思いながら。そして爪塗も相変わらず。いよいよ気になってくるな。休みだし、ってこと?

 

・部屋着の衝撃。市川は今後、普通の通話でも山田のこの格好を思い浮かべることになるので、とんでもねぇ呪いをよくも市川にかけてくれたなこの女ぁ……。

 

・『シコれないんだぞ!!!!』とかバカデカモノローグで書く青春ラブコメ、ちょっと見たことがないですね……。というか家で1人ならシてたのかお前。好きな人で抜くことに躊躇ないとは知ってたけども、いよいよ””強い””なこいつ。

 

・「どしたの急に」→「こっちのセリフだよ!」 それはそう。正論にもほどがある。びっくりされないはずがない。たぶんあれだ、市川は家族がそれほど焦らず、むしろ微笑ましいくらいの態度だったから、心配されるとは思ってなかったんだな。

 

・一段落つき、ようやく自分のあられもない格好に気づく山田。恥じらったリアクションに『微笑ましいなこの子……』と『卑しいなこの女……』が同時に襲ってくるんだけど、これを一言にまとめる言葉を私は知らない。

 

・東京にトンボ帰りすると。ふむ……なんで? なんだかんだ危ないからって感じ?

 

・「そっか……」のこの顔!ケガしたのは残念だし心配だけどそれが理由で帰ってくるのはちょっと嬉しいって顔! ケガしたのは残念だし心配だけどそれが理由で帰ってくるのはちょっと嬉しいって顔じゃないか! うーん、卑しい! 前回からそうだけど、ちょっと会えないからって山田さん卑しくなりすぎじゃないですか? 

 

・「帰ったら……」なんだ? このおねえの前で言ってみろ。市川のちょっと期待した顔もいいね。

 

・ついに! おねえ邂逅! ぃやったー! 2巻のマック回で登場&ニアピンしてから、いったいどれほどこのときを待ちわびたか……。冗談抜きで2年近くだ。山田はわりと一方的におねえのことを知っている(市川を可愛がってることとか)けど、その態度のとおりで山田に接するとは限らない。おねえもモデルとかタレントとしての山田(秋野杏奈)を知ってる可能性があり、それはそれで平時の山田とはキャラが違うと思われる。ああ、はやく次回が見たい。

 

・とりあえず、ここまで。また夜続きを書きます。

 

・扉絵来たのでぼちぼち追記。

 ・本編の一幕ですね。いや、ほんととんでもない格好でビデオ通話したな山田。明確に下着姿。

 

・変化とおねえについて。この作品、一巻の後書きにもある通り『変化』の描写を丁寧にやっていて、事実山田と市川の関係やそれぞれの内面も絶えず変化し続けてるんだけども、そんななかで、おねえは市川に対し『変わらない』愛情を注いでいる存在だ。去年同様おなじ部屋で共に寝ることを、変わらないことを喜ぶ存在。あの可愛がり方は歳の差によるものも大きそうで、たぶん市川が小学校の頃からほとんど変わってないんじゃないかと思う。一方、とうの市川は変わり続けている。変化の要は疑いようもなく山田という存在で、そして2人がついに邂逅した。

 

・このイベントに対し、読者が抱く「どうなるんだろう?!」 という期待は、おおむね『おねえが山田という存在を許容するか』つまり『おねえは市川の変化を許容するか』という興味を源にしてると思ってて、少なくとも私はそういう理由だ。山田→おねえについては対立する理由もなく、そこで関係がつまづくとは考えにくい。

 

・Karte.28冒頭、「最近、学校楽しそうだね」とおねえが嬉しそうにしている姿がある。『学校が楽しい』は市川の大きな変化の一つで、これを喜んでいるのならば当然、可愛い女の子の友達ができたという変化も肯定的に受け止めるだろうと考えることはできる。一方、逆の考え方もできて、その場合の根拠は今話7ページ目左下、「絶対ウソじゃん」だ。

 

・普通に読めば。市川が崖の方に行ったのは(そんで落ちたのは)「テンションが上がったせいだ」という見えすいた嘘をあっさり見破っただけの描写だ。だが、別の解釈として「京ちゃんはそんなテンション上がって骨を折るような子じゃないはず」という思いゆえの発言というのも考えられる。京ちゃんはそんな子じゃなかった、あるいは、そうであっていて欲しい、という考え。要すると変化を許容しない、となる。だいぶ穿ち過ぎかもしれないな。まあ、怪我しちゃうような変化は家族としてノーセンキューなのは間違いない。

 

・誤解なきように。市川の骨折は完全に市川が悪いと考えています。山田との関係がなければそりゃ写真撮ろうとして崖から落ちるなんてことはなかっただろうけども、そんなもん言い出したらキリがないので。だから、その線で山田を責めるおねえも見たくはない……いや、責められる山田側の反応を見たい気持ちがないではないけども。

 

・まだおねえについて書きます。『学校が楽しそう』『誰かとLINEしてる』『お見舞いに誰か来てたみたい』等々、おねえ目線で市川と周囲に変化があることはなんとなく察することができる。少なくとも、情報を繋ぐと、『仲のいい友達ができて、おかげで学校が楽しそう』と考えられるくらいには。誰かが『おねえが後を尾けてきたのは、LINEの相手と市川が隠れて通話してると思い、その様子を伺うため』という説を挙げてて、なるほどと思った。

 

・ん。その説が正しいならば、おねえ目線だと市川が崖から落ちたのは「通話に気を取られて」とかになるな。……流石に推測に推測を重ねすぎている気分。そろそろ止めとこう。兎にも角にも次回のおねえの動向が楽しみだ。なにせ今回の『目撃した』表情からは何一つ読み取れない。

 

・市川実家、実在の旅館をモデルにしてるようで。乳頭温泉郷にある旅館らしい。めんどくさいんだけども、旅館をモデルにしてはいるが旅館としてじゃなく実家として書いてる……よね? いや、祖父母が旅館経営という線もなくはないが。

 

・ここまで。また何か思いついたら追記します。