せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕らは酔っている』

・っぱおねえよ。おねえ最高。強制するまでもなく誰もがおねえ最高と叫んだことでしょう。

mangacross.jp

・ごめんなさいね、感想の初っ端から本編でそんなに描写のない部分を語っちゃうんだけど、おねえは絶対嬉しかったと思うんですよね。学校が楽しそうになり始めた弟に気づいたときや、その弟に初詣に二人で行くくらい仲のいい女の子が出来たと知ったとき、その女の子のことが好きで、付き合いたいと思ってると言葉で伝えてくれたとき。この姉はたぶんそれくらい弟のことを気にかけて、その幸せを心から喜べる、そういう愛を持ってる人だと私は思ってて、なのでかなり好きなんですよね。だから、今回ついに「付き合ってる」って報告を貰ったわけだけど、その喜びは如何ほどのものだったんだろうと、今回はまずそこに想いを馳せちゃいますよね。

 

Twitterだったか単行本のおまけだったか失念したんだけど(たぶんTwitter)、幼き日のおねえが赤ん坊の京太郎を笑顔で抱っこしてる絵があって、あれが滅茶苦茶好きなんですよね私。その前後くらいで(たぶん)まだ市川が産まれてない時代のおねえのアルバム写真もあって、その表情が暗い……とまでは言わないまでも、仏頂面の写真ばっかりだったのに、弟の存在ひとつであんな自然な笑顔になるんですよ。卒業式で市川が言ってた「光と出会ったから」じゃないですか。そしてその光を大切にしたままここまで生きてきたその人間性の尊さったらないですよ。だから、市川の成長やあれこれをおねえが認識するってイベントが発生するたびに際限なくニコニコしてしまう。

 

・更新から時間立っちゃってるからあんまり新鮮な感想じゃないけど、しょうがないですね。頭っから行きましょう。個人の感想です。

 

・ガチ飲み会開始。しつこいくらいの『※ウーロン茶』に近年のコンプラ意識の高まりを感じる。あまりにも健全。下ネタギャグ漫画家だった時代も今はむかs……いやそうでもないか? そうでもないな。

 

・おねえ、途中からは保護者としてウーロン茶にしたけど乾杯はビールなの、どこまで考えての行動なんだろうね。割と最適解だと思うけど。保護者として酔いつぶれるわけにはいかないが、ハナっからノンアルってのもね。友人やおっさんたちも理解はしてくれるだろうが、どうしたって水を差すことになるのは否めないし、その原因の未成年組が迷惑がられる事態も避けられない。適度に盛り上がったくらいでしれっとノンアルに変えるのがベストじゃないでしょうか。

 

・そんなおねえの気遣いを余所に、2人の世界でイチャイチャしてんじゃないよ。山田はこういうのサラッと言えるのが強いですよね。しかし改めて見るとすごい恰好してるなこの中学生。今どきはこれが当たり前なのかい?年寄りみたいなこと言っちゃったな。

 

・ポテトと唐揚げは?のコマのおねえ、なんちゅう顔してんだよ。慈愛に満ち満ちている。根が保護者。

 

・炒飯に焼きおにぎり、ポテトと唐揚げの満腹セット。市川の誕生会の時は肉二枚だけって天地がひっくり返そうな遠慮を見せてた山田だけど、おねえの前ではもう「いい」んですかね。考えてみればファーストコンタクトが出店の唐揚げがっついてるとこだったし、誤魔化す必要もないのか。

 

・注文したものは基本シェアするの、わりと居酒屋文化だし、まあしょうがないんじゃないでしょうか……。そういう場がなけりゃわかんないよ。「乾杯するまで飲み物に口をつけるな!」とかもそう。とはいえこの女はファミレスのポテトとかも友達同士のシェアとかしなさそう(というか絶対してないでしょ)だけど。なんにせよ目くじら立てるこっちゃないです、中学生だし。

 

・付き合いたてのカップルの前で離婚成立だのバツがついて一人前だの楽しげに話すんじゃないよダメ大人ども。まあその事実をそのカップル以外誰も知らないからしょうがないんだけど。しかし離婚したってのに楽しそうだなももちゃん。一般的カス大学生の鑑がよ。おねえのこの深刻にするでもなくネタとして笑うでもない「いろんな意味で」のこのちょうどよさを見習いやがれ。ちょっとおねえが好きすぎますね。「で、なに?京ちゃん」のカートゥーンみてぇな、というかサウスパークみたいな顔もなんか良く見えてきたな。「ももちゃん」の心配そうな顔は言うまでもなく良い。

 

・ドラマーももちゃん。なるほどだから肩や腕のごつさを隠すこのファッション……。あれ?地味にギザ歯か?ちょっと好きになってきちゃったな。

 

・京ちゃんの詩にインスピ。おい二次創作で死ぬほど見たやつが実現しそうじゃないか。観衆の前で告白セリフを歌い上げられて羞恥に染まる山田杏奈。姉弟合作というか原作者山田杏奈ですからね。

 

・「京ちゃん」「また泊まりに行く」。山田の人殺しモード久しぶりにみたな。妙に安心してきた。やっぱり山田はこうでなくちゃ。無理に大人ぶらずに中学生らしい嫉妬に振り回されててほしい。酒が進むので。にしても寝起きももちゃんの描写の容赦のなさよな。

 

・明らかに2人の関係を察したうえでからかって楽しんでますね→ももちゃん。まあそりゃわかるか。男女2人でライブ来てんだから。しかし中学生だってわかってんのに大人げないな。切実に変わってほしい。私も2人に絡み酒したい。

 

・「今日は保護者だし」。おねえ~~~~~!!!!! この瞬間の山田よりときめいてる自信があるね私は。いくら年上といえ大学生、年下の前で意図して保護者ぶってる部分はあるのだろうけど、この言葉は自然に、当たり前に出たんだろうなと思う。

 

・ナンパ男登場。意図して中学生をナンパしたわけじゃないし、しつこく言い寄るわけでもなくすっぱり諦めたのでカス呼ばわりはやめたげてください。いや彼女持ちでナンパはだいぶカスか。その彼女に貰ったであろうチケットをダシにして、さらに彼女とあまりにもタイプが違う女性をナンパ。カス。なんで嬉しそうなんだよももちゃんは。カス男のカスな部分が好きな女多くないですかこの作品。

 

・解散。ほうじ茶。駅で飲み物奢るのはどうしたって市川の例のムーブを思い出しますね。姉弟。このあたりからちょいちょい出る、市川に対するちょっとあたりの強いツッコミが姉弟を感じさせて好き。山田の仕事見学回の、服装の確認のために早朝叩き起こされたときの「今何時だと思ってんだ……?」とか。

 

・お付き合いしてますして……ェ……。「お付き合いしてます」「お付き合いしてまして」が混ざった独特の表現。いっぱいいっぱい感が伝わっていいね。市川はどんな感じだったっけ。「杏奈さん」呼びは詰まってたけど、それ以外はスムーズにいけてた気がする。しかしなんだって中学生なのに相手の家族に交際の報告してんだこのカップル。

 

・山田は市川のことを自分より大人だとだと思ってるし、逆もまた然り。読者は分かってたけど市川は初耳じゃないだろうか。そりゃこんな表情にもなるが、2人しておねえを置き去りにしてんじゃないよ。

 

・”私が”京太郎を幸せにしたい。山田両親への報告のとき、市川も似たようなことを言っていて、つくづく最高のカップルだなと思うと同時、市川は山田の今ある幸せを自分も大切にしたいって言葉だったと思うけど、山田のこの言葉はそれとはまたちょっと微妙にニュアンスが違いますね。幸せに「したい」だもの。市川の気を遣うところ、周りを見て色々考えるところが好きな一方、同時にそういうところは「見てて辛いくらい」と半沢さんへの手紙に書いていた通り、全肯定というわけではないんでしょうね。

 

・マジカヨー!!! ここのおねえ嬉しかっただろうなってのを冒頭に書いてます。実際、ギャグ的軽さで流しそうになるが、急に涙を流すのは「飲んでないよね?」って普通に困惑することですって前のページでやったばっかなんですよ。今のおねえなんかほとんど素面みたいなものなので、つまりはそういうことなんですよ。

 

・とりあえず以上。あまりにも更新から日が経ってしまって、書いてて感想に新鮮味がないのはもういかんともしがたい。忙しいんですよマジで。いやになってしまう。ここに書いてもしょうがないんだけどさ。じゃあ、そんな感じで。