せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

200727日記 できないことが

・7月ももはや残り数日となった。思いのほか梅雨が日本から抜けてくれず、どうやら8月にまで食い込みそうな気配。梅雨が長引くほど夏も短くなるのだけど、それはどこか今年の夏休みに似ているなと思ったり思わなかったり。なにやら台風が来ないから今年は冷夏になると噂が耳に入り、ちょっとは過ごしやすくなるのかな、とか、いやいやそうは言ってもたかが知れてる、とか。なんだかんだ嫌いなはずの夏のことを考えている今日この頃だ。

 

・なろう系の作品、チートだなんだで無双する系のお話。個人的には好きでないんだけど、それでも『ここは嗜好に合うな(シャクだけど)』という点に、『序盤の体制構築展開』がある。転スラ、蜘蛛ですがなにか、あとはあれ、ログホラ。その世界のルールの把握と主人公の能力が、階段を駆け上がるように進んでいく展開のことで、異世界転生モノやらVRMMOモノによくあるやつだが、あそこは好みだ。強大なモンスター、ダンジョン、不便な生活……まあなんでもいいんだけど、出来なかったことが出来るようになるってのは見てても楽しいモノで、なぜならそれは成功体験だから。もちろんこれは私の嫌いな『オレTUEEEE』展開と地続きだし種類としては隣り合わせではあるけども、だけども個人的には非なるモノだと考えている。

 

Minecraftというゲームがあって、裸一貫の状態から建築物を建てたり強い武器を作って強いモンスターを倒したりするのだけど、あれで例えるのがいいかな、と。あのゲーム、(少なくとも初心者にとっては)出来ることが増えていくその過程が楽しい作品で、なろうの体制構築展開と快の種類が似ている。木の剣が石になり、鉄になり、鎧も携え、序盤では恐怖の対象だったゾンビやガイコツを楽にあしらえるようになったあの快感だ。私もそこまでは楽しめる。

 

・そして、ある程度進めると、ゲームのシステムを理解したプレイをし始める。灯りを灯した地点から◯マス以内には敵が湧かないから、あちこちに蝋燭を立てて夜でも活動できるようにしたり、あるいは湧き地点に罠を設置し、自動で確殺できるようにしたり、家畜を発生させてから食肉に変えるまでを全自動にしたり。これらも前段と変わらない『出来なかったことが、出来るようになる』ではあるけども、私はこれを楽しむことはできない。違いはただの私の好みの中にしか存在しないが、確かに別物だと感じている。

 

・こんなことを考えた理由としては、最近サンデーで連載が始まってそれなりに話題になっているという『シャングリラ・フロンティア』なる漫画の2話までを読んだからだ。序盤も序盤なのでまさにその『出来ることが増えていく』展開が続いていて、それなりに好ましく読んでいるのだけど、一方で「これも、そのうちそこから外れるんだろうな」と考えだし、手放しで面白がれない自分がいたからだ。悲観的で狭量、あまりいい性格とは言えない。