せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕はホントにずぶ濡れた』

・終始市川が格好良かったところに、最後のコマの穏やかな顔よ。この表情もまたレアだ。それも、山田が顔に触れているにも関わらず、この顔。ほんと慣れたなぁ。

 

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・『小雨程度なら大丈夫かと思って走り出した途端 ドシャ降りになる』『いつもそう』『そんな人生なんだ』。興味をそそられる独白。市川の自己肯定感の低さは、生来の気質もあるだろうけども、それだけではないんじゃないかと、なんらかの出来事も影響しているのではないかと思わされる。それは劇的である必要はなく、小さな何かの積み重ねかもしれない。

 

・『成功体験の少なさ』なのか、『失敗体験の多さ』なのかは分からないが、後者支持。

 

・いつも通り頭から行きましょう。

 

・ファミマの前で遭遇する2人。雨というのもあって、市川は前をあまり見ていなかった模様。『人がいる』程度はわかっていただろうけど。声をかけられてすぐ停まれたのは、『あれっ、山田じゃね?』くらいは思っていたからかも。

 

一時的な相合い傘。あんまり互いに気にしている感がないな。一つの傘に収まる以上、必然的に距離が近くなるが、そこはもうあまり気にならないということか。そのまま一緒に歩くとかならたぶん感情が違ってくるだろうが。それは、そのシチュエーションの『恋人しぐさ』的なものに反応してのもの。

 

・『髪が張り付いて』『息が荒く』『顔も紅潮している』自分を『絶対キモい』と評価する市川。ただ、このコマは(おそらく)山田の乙女フィルターを通しているため、自分としては「(ムチャクチャイケメンですけど……)」となる。

 

・山田も思わず見とれ、あまつさえ『もっとよく見せて……』とばかりに頬に手を伸ばす始末。市川が離れるしぐさを見せなければ何をするつもりだったんだ。Bくらいまでは行くつもりじゃあるまいな。どうしたって市川は受けだな。

 

・照れ隠しにリュックをガサゴソする顔が可愛い。「てへへ…」とか「たはは…」みたいな顔。この顔が性癖な人も多いという。「たはは…」はちょっと違うか。どうでもいいですね。

 

・かと思いきや、くっそ真面目な顔でビニール袋を被せようとする山田の山田感よ。この無の表情たまに見るな。呼吸口も無しにあれで自転車をこぐと、普通に死にそう。『市川のかっこいい顔をこれ以上世間に晒したくなかった』とか胡乱な動機が一瞬頭にちらついたけど、いやいやいや……流石に無いでしょう……ないよね?ちょっとキャラを誇張した二次創作でならやりそうだけども。

 

・2人乗り相合い傘のご提案。このコマが物議を醸してた(年代ジャンプ説等)けど、案の定絵柄のブレでしたね。というか、冒頭でも書いたけど、今回の話はずっと市川がイケメンに書かれている。作者の筆がノったか?

 

・ん、トーン忘れらしきもの発見。山田の右足のスカート。違いますー。太ももを凝視していたから気づいたんじゃありませんー。

 

・「じゃあ」→「こうは?」。ふと思ったのが、わりと互いに言葉少なでコミュニケーションを取っているし、取れている。ずっとこんなだっけ?山田の提案も、言語をすっとばして行動に起こしていて(まあ山田っぽいけども)、市川もその意図をくみ取っている。

 

・『やぶさかではない(是非そうしたい)』、中学生らしくていい。『クソッ…』も、結局は自分の欲望に割合正直でいい。

 

・帰ってからようやく山田の忘れ物に気づく。さっきの山田とのやり取りを思い返して頭がいっぱいだったか?そしてあらわるる生理用ナプキン。僕ヤバでは久しぶりにナマいネタ。一巻の保健室回ではぴんと来ていなかったけど、現物ドンだと流石に思い当たるか。姉もいることだし。連想の内容は、中2男子にしては知識があるような気がする。「突然来て」みたいな発想、中2にあるか?

 

・ここで躊躇無く届けるという行動に移せるのが市川の美点。カッパも着ずにという辺りが、それ以外頭に無い感じがしていい。冒頭で小雨だどしゃ降りだの言っていたが、山田のためなら関係ないのだ。

 

・山田が駅にいるという確信もなかった模様。そりゃそうか。というかLINE交換まだしてなかったのか?まあ連絡先知ってても遮二無二走り出しそうなのが市川だ。

 

・いつかの雨の日と同じように、大きく声をかける市川。同じようにといいつつも、前回は距離は違うが。えらくドラマチックなワンシーンに見える。少なくとも山田はときめいたようで、背景に謎の効果が入っている。あの時も山田の忘れ物を届けてた。直近のTwitter短編で山田が電子決済を使っていたことから、前回のカッパ回も実は財布を届ける必要は無かったんじゃないか説が出たが、真相は作者のみぞしる。リンクしているところが多い今回とカッパ回なので、わりと有力だと思うが。

 

・普通に受け取ろうとしたものの、市川の様子を見て、改札を出る山田。どうでもいいけど、「こ、これ…」のコマの山田の顔、類を見ないほど簡単作画なのに嬉しそうなのが伝わってくる。

 

・『なにも出なくても…』。市川自身は大したことをしたと思っていなくて、その上「家で気づいたわごめん」とまで謝る始末。ほんと根からいい子だなコイツ。

 

・ハンカチで拭いてあげる山田。駅の構内ですよ! 互いに人目を気にせず、2人だけの世界に浸ってますね。やらしかねー!

 

・P7の最初二コマの山田の表情がいい。山田の中で言語化までされてるかは分からないけど、市川のこういうところに惹かれていて、かつそれに自覚的ではある表情に見える。

 

・まあポイントは高いわな。山田にとっては別段必要でないモノだけど、カッパに気が回らないほど必死で届けてくれたのだ。嬉しくないわけがない。その遮二無二さに少し心配にもなりそうだけど。

 

・あまり異性間で話題に出すべきでない生理の話だけど、市川なら多少はセーフらしい。普通なら、勘違いさせたままでも良いから話したくないと考えて否定も肯定もしなさそうだけど。

 

・ところで、この「生理のやつじゃない」「ママに頼まれただけ」というのの真偽がいまいち分からない。額面通り受け取るなら、家事か何かに使うために山田母が頼んだと言うことになるが、そんな用途あるのか?イマイチぴんと来ない。吸水性は高いから、その方向で活用できるのだろうが……。いや、ホントに額面通り受け取れば、だが。

 

・最後のコマの市川の安らかな顔よ。今あなた好きな人に顔を触られてるんですよ?その母親に想いを馳せるんじゃあない。この辺り『ロロッロ!』みがあるな。

 

・山田の手に注目して欲しい。ハンカチは指先にかかってるだけで、手のひらや親指は普通に市川の顔をなでてる。というか、擬音も『なでなで』に変わっているし。駅の構内ですよ!

 

・書き足りないけど、とりあえずここまで。

 

・以下ちょっとだけ追記。

 

・カラー絵が投下された。湿度が……湿度が高い……‼︎ 距離も近い……‼︎ この5秒後にキスしましたって言われても全く違和感がないんですが。

 

・最後のコマの山田の表情よ。市川の顔を撫でるのに夢中なだけでなく、「(あれ、全然抵抗しない……)」とかも思ってそう。よく分からない理由で避けたり受け入れたりするあたりも、山田にとって市川は猫っぽい。

 

・なんだろう、この顔を撫でてる/撫でられてるシーン、同じ学校の誰かに目撃されたら良いのにという気持ちだ。こんな親密な画、あるか?身長差で姉弟に見えなくもないが、同級生とかならそんな勘違いもない。

 

・誰かがTwitterで呟いてた、『市川片思いモブ女子概念』が、ちょっと今胸に渦巻いている。山田に片想いしてる男子がこれを目撃する以上に、市川に片想いしてる女子がこれをみる方がデカい感情が動きそうだ。もしかしたらSSを書くかもしれないほど、ズドンとキてしまっている。正解ではあり得ない話なので、書くハードルも低いし。

 

・次回は…風邪回‼︎ マジで⁈ めちゃくちゃ嬉しい。なんせ、たぶん一年以上待ち望んでいる回だ。いや、待ち望んでいるのは正確には『風邪お見舞い回』なので、まだそうと確定したわけではないのだけども。

 

・今までは、山田と会うのは学校という空間か、学校とプライベートを繋ぐ登下校の道(半プライベート)だけだったのが、ついに完全なプライベートである家で2人が顔を合わせるという展開が来るかもしれないのだ。間違いなく関係飛躍の一手となる。マック?あれはまあ、邂逅が半分事故みたいなもので、出会うことにどちらの意図も入っていなかったから。妄想すると、直近のTwitter漫画において、半プライベートである下校道をなんの抵抗もなく共にしたのは、完全なプライベート空間で共に過ごしたという出来事があったから…かもしれない。

 

・次回更新が12/24となっているのは、これはたぶん例の特別1P漫画とやらだろう。正式な企画なので、Twitterじゃなくちゃんとマンガクロスの方で投稿しますってことだと思う。本編の続きは年始だとのことで、最速で1/7だ。ひとまずはイブの日を待とう。