せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は母親とにていない』

・『その意識のすれ違いが想いを加速させるとか…』 編集ノリノリだなおい。良い煽り。最近ずっとそんな感じ。

 

・意識のすれ違いというか、山田の勘違いというか、いずれにせよまたもクリティカルヒットだった。山田の喜ぶ事をし続ける男、市川。

 

・まさかの足立母登場。三者面談の格好じゃない気もする(網タイツて)けど、まあ漫画ですし。足立の母と言われればある程度納得のキャラ造形。足立母のキャラと足立の今までの振る舞いから家庭事情とか感情を予想(邪推とも言う)するのは良くないオタク。

 

・「学校で母さんと2人の時間はきつい」 うーん思春期。だからといって廊下の角で突っ立って待つのもどうよって思うけど。

 

・山田母登場。先日の予告で既に出てたけど、すごい『ちゃんと』してる。この教育ママ的キャラから山田が出来上がるのが不思議。『家庭で圧迫されたのを図書室で発散…』みたいな想像は出来るけども、ちょっと短絡的な思考の匂いがする。

 

・山田への注意に反応しちゃう市川母。確かにこれは息子目線だと恥ずかしい。山田母でさえ訝しげな視線向けてるし。

 

・やっぱり母も『京ちゃん』呼びだったか。可愛がられてるなぁ~。その呼び名を既に知ってる山田からすればまさかの出来事。未来の義母様(飛躍し過ぎ)と不意にエンカウントだ。発言まで気づかなかったということは、あんまり似てないということか?性別の差があるからそんなものか。

 

・P4右下の山田、これ『京ちゃん』呼びにチャレンジしてない?気のせい?『た』を単体で発音してる辺りからそうじゃないかなと勝手に思ってるだけだけども。そんなつもりなかったとしても、下の名前で呼ぶだけであんなに赤面するのは市川のこと好きすぎるねアナタ。恋し過ぎてる。最高。

 

・P5右上の山田母の無言をわざわざ入れてるのが気になる。やっぱ家庭でも市川の話をしてるのだろうか。『ちゃんと』してる山田母であれば、娘の恋愛感情を察しててもおかしくない気もする。察したから何だという気もするが。個人的な経験だと、母は息子を可愛がり、父は娘を可愛がる。それを考えると、山田母が山田に恋愛に対して口出しするとはあまり思わないけど、モデルや芸能活動を念頭に置くと話は別だ。鍵は『山田の仕事に対する親のスタンス』。ざっくり言うと、親の希望か山田の希望か。今の山田に『やらされてる感じ』はしないが、スタートはどっちなんだろう。

 

・プルーチェ事件、親に伝わってたんだ。親への連絡ってわりと大事な気がする。それにしても、僕ヤバ世界だと『プルーチェ』じゃなかったけ。普通に『フルーチェ』って言ってる。

 

・山田、市川母の「のど飴なら大丈夫なんじゃ~」に、確かに市川の影を感じてるなこれは。理屈をこねて庇ってくれる善良さ。分かってた話だけど、反応を見るに市川の好きなところの一端である模様。決して「余計な口出し」ではないし、今までにキミもしてきたことだよ市川くんや。

 

・「いつか」っていつだおい。どんな未来を想像しての「いつか」だ。問題発言だぞ。『家に遊びに行く』か?『挨拶に行く』か? 自然に出ちゃうくらい頭に染みついてる=頻繁に妄想してると捉えてもよろしいか。市川母も「?」だし、山田母も内心「?」じゃないのか?そうじゃないならやっぱり気づいてる…?

 

・『授業にも積極的に参加』は、体操服交換回を指してのことだろう。あれだけとすれば針小棒大な評価な気がするけども。語られてないだけで似たようなことがあった?

 

・背後から忍び寄る山田。めちゃくちゃ嬉しそうな顔。絶対終わるの待ってただろ。なあ。母になんて言ったんだか。そして何をするつもりだったのか。市川母の前で仲がいいさまを見せて、半ば親公認にしようとしたとか?かーっ、卑しか女ばい!

 

・市川母の「綺麗な子」発言には中照れで、市川の「(綺麗な子と言えば迷う余地もなく)山田」発言には特大照れ。山田はクリティカルのときときちょっとムッとした顔するのがいいね。最高。

 

・隠れて見てた市川からすれば、『綺麗な子』が山田であることは自明も良いことだけど、それを知ってるのは市川だけ。山田からすれば、↑で書いたとおり、『Q.クラスの綺麗な子と言えば? A.(即答で)山田』なので、そりゃあ照れる。告白みたいなもんだぞ。まあ、陰で見てなかったとしてもたぶん市川はこういうこと言う。『目黒区一の美人(市川評)』ですものね。

 

・顔の熱さ赤さを自覚してるので急いで退散。手の甲で頬に触れてるコマがいいね。こういう顔を市川はあまり見てない。恋愛頭脳戦よろしく常に優位に立とうとする山田なので、こういうときは逃げたりあっち行かせたりして、見せないようにしてるのだろう。カワイイかよ。

 

・それにしてもそっくりだな→市川母子。「わかる?」「山田」のコマとか、ほとんど同じ顔じゃねぇ?

 

・結構厳し目に躾けられてそうなのに、わりとバ……爛漫で奔放に育ってる山田。少し不思議。SF。「なんで直らないの?」とか、ホントにわりとリアルな説教で、言われた覚えがある自分としてはちょっとヒュッとする。小さいコマなのもあるのか、割と死んだ顔してるし→山田。

 

・ただ、黙ってるときの冷たい感じは母子で似てる気がしないでもない。山田は別に天真爛漫なだけの人間ではなく、親しくない人間には淡泊な態度で接するので、もしかしたら山田母も一枚剥いだら似たような面が出てくるのかも。

 

・とりあえずここまで。帰ったら追記するかも知れないし、しないかも知れない。

 

・一枚絵が投下されたことにより、案の定追記。と言っても行間読み(妄想)です。

 

・一枚絵は、焼き芋を買ってもらった山田と娘の様子を見る山田母。山田母の表情が柔らかに見えるのは気のせいじゃないはずで、ただ厳しいだけの親ではないと分かるいい一枚。時系列は十中八九三者面談の後でしょう。何やら物思いにふけってる山田の脳内は、これまた十中八九自分を綺麗と言ってくれた(意訳)市川のこと。

 

・行間その1。一緒に帰ってるということは、面談後山田は母に「ちょっと玄関とかで待ってて」と言ったということで、決して「用事があるから先帰ってて」ではないということ。だからなんだって感じだけど、ここで重要なのはそれを言った山田ではなく、言われた山田母の方。

 

・「先帰ってて」だと、この後誰かとどこかで遊ぶ用事か何かがあると推測できるが、それらが何なのかは予想できない。だが、「ちょっと待ってて」だと、あまり長い時間の用事ではないことから、少なくとも『学内で』『学友と』何か話をするつもりではないかというのが予測できる。そして、この日の面談はどうやら市川が最後(P7〜8の背景の椅子に誰も座っていない)なので、山田が誰を待っているかはほとんど自明だ。そこに秘められた感情も、察しが良ければ勘付いているんじゃないかという妄想で、頭が良さそうな山田母ならば……。

 

・行間その2。一枚絵からどうやら厳しいだけの人間ではない様子の山田母だけども、それでも学校帰りの買い食いを(おそらくねだられてでも)許可するようにはあまり思えない。許してあげた理由としてまず思いつくのは、山田の成績や授業態度が向上したこと(『僕は勉強を教える』より)を面談で褒められたからそのご褒美として、だ。だが、もうちょっと掘りたい。

 

・一枚絵の山田、言い方が合ってるかわからないが『心ここにあらず』と言ったところだ。そしてそんな山田を「(まったく……。)」みたいな、どこか微笑ましげな表情で山田母は見ている。この表情がちょっと分からない。買ってあげた食べ物を無邪気に美味しそうにガッついてるなら分かるが、山田自体は心ここにあらずで食べカスを口に付けている状態だ。食べカスはいつもか? まあいい。ともかく、いつもは『生きとし生けるもの全てに感謝して食す』娘が、せっかく買ってあげた焼き芋にあまり集中せず、何か別のことを考えているとなると、普通は訝しげな目線を向けるのではないだろうか。そうではないということは、娘の思案の内容に見当がついているということで、つまり娘の恋を察していて、対象からの一挙手一投足に一喜一憂している様を微笑ましく見ているんじゃないか……説。

 

・それにしても、そろそろ寒くないんだろうか→山田。市川も来ているダッフルコートは学校指定という説も勝手にあるので、山田の装いも見てみたい気持ち。

 

・次回は12月……。大丈夫、間間の短編や、取り急ぎ木曜のチャンピオンに書き下ろしがあるので、なんだかんだ耐えられるはず。