せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は練習台になった』

・10時になった直後、F5を押すたびに「マジキモい」が目に入って勝手にダメージを食らっていたのは私です。

 

mangacross.jp

 

・凄い。大好き。すばらしい。語彙力どこ行った、感想なんだからもうちょっと何かあるだろ。いやけどだってそれしか浮かばん。あああああああああああ。

 

・上記は更新確認直後にメモったやつ。錯乱具合がよく分かりますね。

 

・個人的大好きポイント。演技を褒めちぎる市川、「だって他にないし」の恥ずかしそうな山田、「観てくれる……?」の山田、あとはやっぱり「もう言えない」だな。「もう終わり」で立ち上がるときに市川の肩を持つこの距離感もいい。それと……って、きりがないやつだ。

 

・『今みたいな関係で~』。市川が今の2人の距離がだいぶ近いことにまあまあ自覚的であるのがわかる。ただ、それを言語化できていないというか。傍目からすればあきらかに友達以上の関係なんだけど、市川はそう思ってるかな。薄々感づいてはいても、それを内心ですら言語化するのは市川の中で『調子にのりすぎ』あるいは『勘違い野郎』判定が起きそうなので、考えないようにしているというのが見解。

 

・いつも通り頭っから行きましょう。

 

・山田、映画出んだってよ。予告で投下されたやつ。徹底しかこのコマしか出してこない公式側に、今日までこっそり戦々恐々としてた。興味ないフリして耳でっかくしちゃう市川の市川感よ。公式なんだから当たり前だけど最高に市川。

 

・『どうせ単館クソ映画だろ』→そんなことありませんでしたー。……予告時点では市川と似たようなこと思ってました、すいません。

 

・ビッチさんが若手俳優に興味があるのは「でしょうね」って感じだけど、小林さん映画詳しげなテンション。初めての一面。あるいは、勝手に誇らしげにしてるのか? 親友(山田)の銀幕デビューがメジャー監督であるとこに。

 

・福田賢一……、たぶんだけど実際の映画監督である福田雄一氏のオマージュかな……。別にカンヌは取ってないけど、マンガ・アニメの実写化作品を結構手がけてる。菅尚樹はいわずもがなだろう。

 

・あんまり嬉しそうじゃない山田、とは言うけど、市川お前もあんまり嬉しそうじゃないな。そして勝手な想像で『山田は優しいからな』とか考えるんじゃない。周囲の愚民とか言って、自分も卑下してるのが丸わかりだ。

 

・山田があんまり嬉しそうじゃないの、市川とすぐにでも話したいけどそれができない+その感じを表に出さないために無表情を装ってる説はないでしょうか。いや、誰も役柄に触れてくれなかったがFAなんでしょうけども。

 

・図書室で自分から映画の話題を降る山田。これたぶん、流石に今回は市川から食いついて来るだろうと思いきや、全然そんなことはなかったのでやむなく……の流れじゃないか。『やむなく』は『我慢できなくて』に変換可能です。市川は意図して(山田が寂しさを感じてると思ってる)触れなかったのだろうけど。すれ違いなのにディスコミュになってないのがこの2人のよさ。

 

・やっぱ映画に出るのは嬉しい山田。夢が女優らしいので、間違いなくその階段への一歩だ。その階段を昇ることによる『市川との距離が遠ざかるかも』という考えは持ってるだろうか。気づいてないか、気づいてるけど市川を離すつもりはないか。

 

・「木の役?」は流石にボケだろう。市川流ジョーク。真顔で冗談を言うのって、相手が分かってくれるのを前提にしてないとできないので、市川→山田の距離の詰まりを感じてグッと来てる。勝手に。

 

・自分の役どころについて話したかったのは間違いない様子。そう考えると、真っ先にそれを聞いた市川のパーフェクトコミュニケーションっぷりが怖くなる。対山田特効兵器だ。

 

・「なんと台詞もあるんだよ」。役者の世界はよく分からないが、エキストラ含め大量の人間が出る映画で『台詞がある』というのはだいぶすばらしいことなんだろう。「マジキモい」が決め台詞ってことは、他にもそこそこ台詞はあるんだろう。

 

・そんでやっぱり実は演技上手いな山田。あんまり急にやっちゃだめだよ。市川の心臓が止まってしまう。

 

・市川の肩を掴む山田。ここも好き。身体接触に迷いはないが照れはある感じが特に。

 

・フォントを駆使して「マジキモい」の質感を変えてるの、ワザアリ! 「もうちょっと冷ために」と指導が出た最初のやつは、たぶん市川と向かい合ってる事実に気を取られて声がうわずってたんだろう。慣れていくごとに本来あるべき冷たい感じが出てきたから、市川の「どんどん良くなる」は間違ってないとみた。

 

・普通に人がいる空間でなにしてるんでしょうねこの2人は。噂になってないのがおかしい。……これは完全に妄言ですけど、モブ女子の向かって左側が市川に懸想を抱いてるとか妄想すると、これはもう煉獄ですよ。

 

・人気の無いところ→備品倉庫! なにもして無くても不純異性交遊で生徒指導モノですよこれは……! 空き教室と違い、たぶん備品倉庫の扉のガラスは磨りガラス。開けないと中で何が行われているか分からない場所を選ぶのがヤバい。山田さんあーたなに考えてるんだ。日常的に「(あっここ誰にも見つからないな)」って校内を観察してんじゃないでしょうね。

 

・というか距離が近すぎる。山田の股の間に市川が立ってるじゃないか。……その距離で赤面して見つめ合うんじゃない! なんでこれで付き合ってないんだろうこの子ら。バカみたいじゃないか。

 

・卒業を意識する市川。『今みたいな関係でいられるのだろうか』って、つまり今の関係が市川的にベターと考えている? ベストはもちろんもっと進んだ仲だろうけど、それは望むべくも無い、遠い話だと捉えている節。

 

・このアングルの山田どっかで見たな。Twitterに投下された一枚絵で、棒付き飴食べてるやつか。えっ、つまりこれからも何度かここに入り浸るの…? ダメだよ…?

 

・「観てくれる…?」て!! 演者としては別におかしいこと言ってないんだけども、そのトーンが健気すぎる。大好き。普通「観てね」だろ。「くれる…?」て。それに対して「もちろん」と言わないのも市川らしい正直さ。

 

・善処する、の重みよ。バラエティで活躍『できない』山田を観て、どこかほっとしている→山田が遠くに行ってしまうのを心よく思っていない自分を自覚していて、そんな卑屈な今の自分のままだとたぶん映画を観に行くなんてできない。けどそれは山田の努力の否定になって、そんな自分も好きじゃない。だから、変えられるよう、善処する。

 

・善処の方向性がなあ。望みは『山田が映画に出ようが、隣にいるのは自分だ』なんだけど、『別世界の人間だから、そんなこと思うのもおかしい』ルートもある。それは一巻の雑誌回で過ぎたところだけども。

 

・山田はどう取ったんだろうね。P7の最後の二コマで『何かを感じ取った』のは分かるんだけど、それが何なのかは分からない。

 

・市川の言葉から、『今は観られない』というのはそのまま受け取れる。その理由をどう解釈したかが重要だ。あるいは、分からないままでも「善処する」と言ってくれたこと、観て欲しいという山田の願いを叶えるために努力してくれるという発言に、ときめいたか。

 

・ところで、「観られる、よう~」のセリフ、山田の目を見て言ってますこれ? じゃあ告白ってことになるんだけど(ならない)。

 

・けど、市川にとっては汗を流しながらいうほどの決意がこもったセリフだ。それを真っ直ぐ山田に伝えるというのは、市川の成長を感じて涙を禁じ得ない。やっぱり案外、その決意に山田は心を打たれたのかな。「なにそれ」で笑いながら流せるセリフじゃないのだ。

 

・「もう言えない」。はーーーーー好き。演技でも市川に「キモい」なんて言えなくなったし、そうでなくてもそもそも今の心情で市川に対しまともに『冷たい』演技なんてできっこない。それにだよ、「もう充分」とか「やっぱいいや」みたいな本心を隠す言葉じゃなくて、「もう言えない」って、市川が聡かったら「それって……!」と気づいてもおかしくない、正直な言葉を選んだのだ。それは市川がはぐらかさずに「善処する」と言ったからでもあるだろう。耳まで赤くなっちゃってもう。P8の右上、市川の言葉にときめいた状態ではまだ耳は赤くなってないので、「もう言えない」はそこそこ勇気を持って出した言葉だと分かる。

 

・まあ市川は気づかないんですけどね。

 

・『再来年の春』が、作品における1つの重要ワードとなったと見ていいだろうか。そうなると三年生篇もやる可能性があるということで。去年までは二年の終わり頃には付き合ってないかなと思ってたけども、さて。

 

・とりあえずここまで。仕事終わったら追記します。書き足りないので。

 

・以下追記。

・決め台詞が『マジキモい』の役に山田が抜擢されたの、見た目が影響してるんだろうか。そういう『冷たい』ことを言いそうな見た目だから、ということ? それこそ市川が物語の最初の方で勝手に感じていた『陰キャを見下している』イメージと通ずるものがある。

 

・そんな市川も、山田の表情を見て『あんまり嬉しそうじゃない』と分かるようになっている。距離を詰め、理解を深め続けている2人。

 

・『山田の映画を観られる自分』ってのは、今のところ市川の中ではどこまでイメージできてるんだろうか。上でも書いたように、『山田との格差を受け入れ(完全に諦め)た自分』と『山田と釣り合うようになった自分』の2ルートが想像できる。まあ、前者がその諦めた相手の映画をわざわざ観に行くかって、微妙だけども。だから、市川はおぼろげでも良いから後者をイメージしてると思いたい。

 

・結局そこも、市川の中ではっきりしたものがないと思うんだよな。あるのはただ『山田の成功を素直に喜べない自分』への自覚と嫌悪だけで、山田の出演する映画を素直に観るためには、そこはなんとかしなきゃいけないと思ってる程度。その『なんとかしなきゃ』もやっぱり山田のために、なんだが。努力を認めてくれる人の存在は1人でも多い方がいい。市川は自己肯定感が低いが、だからこそ、そう思ってるんじゃないかな。そんなことを勝手に考えてる。

 

・人目を気にしてイチャつくのをやめるんじゃなく、人目の無いところに移動しようと提案するの、最近の市川も大概じゃない? 親もいない家に連れ込んだりさ。いや、備品倉庫に連れ込む山田も山田だけど。なんだあのクソ狭い空間。ほこりっぽいとか気にするんじゃないのか。2人でいるから気にならないってか。かーっ!

 

・備品倉庫での2人の体勢、繰り返しだけど距離が近すぎる。足の間て。市川から山田の足の間に移動したとは思えないので、これは山田による攻撃。下手に逃げようとすると生足に触れる+バランスを崩して山田に覆い被さることになる。詰みである。

 

・ところで今回が40話。3巻収録が45話までだと思うので、そろそろ長編とか来るだろうか。今のところ毎回単行本の最後辺りで関係性の大きな変化が起こってるので。それこそクリスマス回? そんな話数跨ぐ行事だろうか。や、お家訪問は重大イベントだが。というかね、クリスマス回が来ない→年を越せない→学期末における青春の密度がえぐい……になる。期末テストも三者面談も終わったら、もはやそう何日も登校日ないはずなのに。私たちは月一でそれを観測してるけど、図書室のモブ、先生はもっとハイペースでこのいちゃつきを目にしてるわけで、だいぶ心配になってくるな。

 

・次回更新は3月か…。いつも通りTwitter更新で食いつなごう。バレンタインもあることだし。というか今年はなにするんだ? 去年もう渡しちゃったぞ。チロルチョコだけど。

 

・扉絵が来たのでまた追記。ちょっとだけ。

 

・ああそう、そこそんなに薄暗かったのね……。というか、本編より距離近くない?  これはあれか、あの体勢に移行するときの一枚か。なので山田は机に浅く腰掛けてて、ほとんどなんらかの体位みたいな距離になっちゃってると。……扉についてるガラスが擦りガラスだという仮定でだけど、磨りガラス越しにみたら行為の真っ最中じゃない? 片膝立てて腰のあたりは見えないし。大丈夫? 私の穿ち過ぎ?

 

・作者コメント、『彼の何かの覚悟を見た』。そう!!!!!! それ!!!!!!!  覚悟という言葉が出なかった昼の自分を殴りたい。そうだよ覚悟だよ。決意が出たんならそっちも出るだろ。いやけどやっぱり決意と覚悟じゃ全然違う。

 

・コメントをそのまま受け取っていいなら、山田はその『何か』が何かは分かってないんだよな。けど、その覚悟が自分に向いたものであるのは分かったんだろう。

 

・恋愛脳で考えたらあれだ、「この試合に勝ったら、伝えたいことがある」みたいなやつに取れる→市川の発言。その時点でほぼ告白なやつ。俺からするから、告白できる自分になるのを待っててくれな感じ。

 

・覚悟と言うからには、今後の市川の振る舞いはなにか変わるんだろうか。3巻収録分はあと5話、情緒が消し飛ばされるくらい破壊力のある回がそのどこかで来るであろうことを考えると、これからしばらく更新日は休暇を取ろうかと言う気にさせられるな。

 

Twitterに追加情報が来たのでちょっとだけ追記。あんまりは書かないけども。そして行間読み(妄想)がメインなのであんまり価値はないけども。

 ・案の定、あの体勢は山田の『暴』によるものだった。まさかここまで強制的とは思わなかったが。壁ドン。まあ先に入っちゃった市川が悪い。のこのこと。

 

・定点カメラという発想がこの作者っぽくて大好き。いや、不健全ななにかを連想するのは私の心が汚れてるからか?

 

・後ろ手で勢いをつけられた扉が閉まるまでの僅かな時間の中でのこの早業よ。バタンって音がするくらいの勢いですよ。

 

・1コマ目からもう気になるんだけども、「あ、空いてる」って、そりゃあそうだろうこんな狭いとこ。なに? 山田はここが誰かによって使用されてる可能性を、あるいは実例を知ってるの? 誰かに何かを吹き込まれての備品室というチョイスだったりする? 『全身ちん○』神崎君と原さんのカップルがふと脳裏によぎったのは、ちょっとネットの感想に汚染されすぎ?

 

・扉を開けたのは山田なのに、先に入ったのは市川だ。1コマ目と2コマ目の間に、『市川に先に入るよう促す山田』が幻視される。行動には意図が付きもので、山田はあの体勢(距離)を狙ってたんじゃないかと勝手に推察。斜めや横ではなく、完全に対面する形。山田の股のあいだに市川が自ずから移動するわけがないので、先に入ってもらう必要があった。

 

・2コマ目の山田の表情、小さいがたまに見るやつ。腹からカイロを取り出したり、肉まんを押しつけたりしてるときと似た顔に思う。

 

・3コマ目では白々しく素知らぬ顔をしてるけども、4コマ目ではこれ恥ずかしくて顔見れてないな? スペース的に、腰太ももくらいはがっつり密着してたんでないか。卑しかばい。

 

・時系列的に、山田から市川への物理的距離が近くなったのはこのあたりなんかね。ツイヤバではゾンビごっこのやつとかで何回かあるけども。本編で能動的な『至近距離+対面』は38話で初めて出てきた気がする。エレベーターのは偶然の産物だ。つまりまだ市川は距離の近い山田には慣れてないということで、それなのにあんなインモラルな空間、体勢ってのは、ちょっと青春への刺青が深すぎる。備品室という空間も、目線がいつもと逆なのも、なにもかも非日常な体験だ。残らない方がおかしい。印象に残る具合で言えば、山田にとっての39話のハグと同じくらいじゃないか。