せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

191026日記 本好き

・風呂に長く浸かってると、上がったときにお腹が痛くなるのなんでだろう。何か入浴方法を間違えているのだろうか。

 

・長く、とは言っても精々1時間だ。基本的に半身浴で、定期的に水を飲み、手足を冷やしたりしながらダラダラしてる。のぼせやすい体質で、風呂上がりにぶっ倒れた経験から気をつけるようにしてはいるんだけど、どうにも体調を崩してしまう。風邪とかを引くわけではないが、腹痛だったり頭痛だったり悪寒だったり。もう風呂浸かるの止めろやって感じだけど、浸かること自体は好きなんだからしょうがない。これからの季節、頻度は上がっていくだろう。

 

・風呂上りの水がダメなのだろうか。腹を冷やしたらそりゃあ痛くなる。ただ、温泉上がりのコーヒー牛乳だのはすっかり定番じゃないか。自分は牛乳が嫌いなので飲まないけど、風呂上がりの冷たい飲み物が腹を壊すなら、定番になってるのはおかしい。単純に自分の腹が弱いから痛くなるだけで、大半の人はそうじゃないのか?

 

・『本好きの下克上』を読んでる。完全初見からの試し読みのつもりだったので、WEB版。一部まで読み終えた。これは……いいな。

 

・これといい薬屋のひとりごとといい、読めばハマっていくものだから、なろう作品が嫌いとかよく言えたものだなって感じだけども、面白いものはしょうがない。まあ、たまたま貰えたような力でイキがって他人を屈服させる系とかではないし、ある種の『ままならなさ』が漂っているせいでアレルギーが出にくい。内容としては転生して知識チートで一目置かれていくとかそんな感じだけども、あんまり感じさせない。

 

・ただどうしても引っかかるのが、『転生』であるという点だ。単純に自分の好き嫌いとかの範囲で、そこ気にしたらどうしようもないだろうってところなんだけど。今作の転生事情を説明すると、主人公は現代社会に生きていた本好きの女性で、災害で死んでしい、気がついたら異世界のある貧しめの町民の次女(5歳だか6歳だか)として目が覚めた。その世界は異世界らしく中世ヨーロッパ『風』の世界観で、主人公の好きな『本』はとても庶民には手が出せないような代物だった。主人公は記憶に残っている現代知識を使いながら紙を、本を作ることにして、その過程でこれまた現代知識でお金稼ぎだったりをするんだけど、この点は別にいい。というか、面白いところだから否定してもしょうがない。

 

・『気付いたら5歳か6歳の女の子の体で目覚めた』。これがちょっと気になるポイント。作中では、気づいたタイミングで記憶が蘇ったのか、それとも転生先の肉体に意識が入り込んだ(悪い言い方だと『乗っ取った』)のかは書いていない。明かされることもない気がするけど、まあどっちでも関係ない。気になるのは、5歳というのはもうとっくに自我が芽生えてるはずなのに、それが主人公の人格で塗り潰されてしまったという点。物語開始時点で、ほとんど誰にも知られることなく一つの人格が死んだのだ。そして、家族は誰もそのことに気づいていない。

 

・ここだけ見ると、ホラーだ。米澤穂信の『ボトルネック』という小説では、自分の代わりに姉が生まれた世界がそれ故にうまく回っているのを見せつけられて、その様に心を抉られたけど、それと似たようなものだ。本好きの下克上の主人公(マインという)は、その知識で幼なじみの夢を助けたり家に割りのいい仕事を持ってきて金を産んだりして感謝されたりするのだけど、これは5歳までの『マイン』がそのまま生きていたところで当然出来ない。

 

・ナイーブに過ぎるけれど、そんな何もできなかったであろう(少なくとも主人公ほどには‼︎)『マイン』が、ほとんど誰にも知られずに終わっているという事実に目を向けると、主人公の成功に対して抉られるような気持ちが湧いてくるのだ。