せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

190830日記 環境的双子

・金曜日。一週間が早い気がするな。気のせいか?それとも老いか?そんなに歳いってないんだけど。

 

・老眼やらの体の不調って、長年蓄積された肉体へのダメージから起こるもので、当然蓄積されたダメージの量や元々の肉体の丈夫さ次第で発生するのが早かったり遅かったりする。

 

・一方、加齢による体感時間の経過の早さって、そういう個人差が生まれるものなのだろうか。その人の経験値というか、同じことばっかりやって過ごすほど早くなると聞くけど、じゃあ50才から急に新しいこと始めた人と、30才から新しいこと始めた人、60才時点での体感時間はどっちがどうなんだろう。

 

・こういうのって、思考実験はできるけど実際にやってみることは出来ない。ごく普通に生きてて、そういう2人組が出てくることはないし、いたとしても見つけれない。これがマウスなら買ってくりゃあ済む話だけど、人間は無理だ。実験のために人生を縛るのは、現在の倫理観では許されていない。

 

・似たような疑問がもう一つあって、それが、全く同じ環境で人を育てたら、DNAが全く別でもある程度は似通った人間になるのだろうか、という疑問。

 

・よく親に似てるだとか、反対に似てないだとか言われたりするけど、実際問題、人格の形成にあたっては、親からの遺伝と環境からの影響、どちらがどれくらいの割合なのだろう、という話。

 

・まるっと人権を無視していいのであれば、実験は可能だ。2人の赤子を同じ時間に取り出し、見た目同じの部屋に放り込み、誰にも会わせず、ご飯だとかのアクションは可能な限り同じものにして育てればいい。環境的双子を作り出す。向こうから放たれるアクション(病気とか)への対応をどうすればいいのかが問題だが。

 

・ある程度成長したら、同じタイミングで見た目同じもの(録画されたビデオとか)に接触させ、リアクションがどれほど違うのかで遺伝の影響の寡多を見る。

 

・まあ、結構違うことになるんだろうな。遺伝の影響は確実にある以上、自ずからとる行動に違いは出てくる。自分の行動すら、それをしたという経験が積まれるのだから、2人の経験には絶対に差が出てくる。ただその差って、遺伝を原因とした環境影響によるものなので、結局は実験方法がダメだったという結果になるか。

 

・じゃあ、アクションすら起こさせないのが最善か?五感を完全に封じ、声も出せない身動きも取れない、取ったことすら知覚できない状態で、年単位で放置する。できるのは生命活動だけ。そこまでやれば、遺伝的影響だけの人を産めるだろうか。非人道的にもほどがあるか。