せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『クリスマスチャレンジ』

・過去回の感想。

 

 

・なぜこの回かというと、まあ理由はあんまりない。ちょっと語りたい考察があるだけだ。

 

・最近、作者がtwitter漫画の時系列について発言をしていた。山田が図書室でノートを広げているのは、30話以降であるというものだ(正確な発言は、「という説」だったが、間違いないだろう)。

 

・これでtwitter漫画の時系列についての考察がはかどるようになったうえ、深みが増した。30話以降ということは、山田は市川のことをとっくに好きになっているということで、それを前提として読むとひっじょーに味わい深い話がいくつもある。

 

・時系列を考えるにあたって、ノートの有無以外にも参考にできるものがある。当たり前の話だが、作中の日付だ。twitter漫画は記念日・イベントをテーマにしているものも多くあり、クリスマス回は『クリスマス前のある日』、節分、バレンタイン回はもろその日だ。ホワイトデー回は明言がないため違うと思っている。

 

・クリスマス回では、山田が他の男子には決してさせないようなことを市川相手に許している。投稿された当時、山田の心中について議論があった。争点となるのは、①この時点で山田は市川のことが好きなのか。②あの体勢となったのはわざとなのか。

 

・①について。直前に更新された本編がマック回だったこともあり、山田の内心が一番謎だった時期だったと思う。この問題は、27話、30話と経験している以上、少なくともこれら以前でなければ自覚はないということがわかっている。つまり、①’クリスマス回は27話以降か以前か、30話以前か以降かという問題にすり替わる。

 

・考察する前に、②について。これは①が解決すればおのずと導き出されるように思うが、それは逆だと思っていて、まず②について仮説を出してから、それを論拠に①に向かおうと思う。

 

・クリスマス回の最大の特徴として、フルカラーだというものがある。これは単純に作者からのクリスマスプレゼントだと思うが、これにかこつけて一つ謎の特徴がある。吹き出しの色だ。

 

・山田の発言で2回、市川の発言で1回、吹き出しが白ではなくオレンジ・青で塗られている。さてこれはなんだろう。おそらく正解だと思う仮説を立てた。

 

・色がついた発言は、嘘……とまではいかなくとも、心にないことを言っているのだと思う。根拠は、最後の市川の発言だ。

 

・山田の上履きのサイズ(26.5)を見て、「絶対入らないだろ!!!」というモノローグ。が、一応試みて、「入りそう」という発言。この「入りそう」に色が塗られているわけだが、この発言は間違いなく本心からの言葉ではない。ということで、本心ではない=吹き出しに色がつくとしたうえで、最初から見てみよう。

 

・まず、山田がむしゃむしゃとお菓子を食べている。そして「あ…これを…」「あげよう」。クリスマスにありがちな靴下状の容器を市川に渡す2コマ。このうち、「あ…これを…」に色がついている。これが本心ではないとは?

 

・これは、『さも今思いついたように言っている』というところが本心ではないと解釈した。つまり、最初から計画していたということだ。

 

・次に、「それ履けそうだね」という発言。これにも色がついている。仮説が正しければ、山田も履けるとは思っていないということ。最後の色つきの発言(市川)については前述した通り。

 

・整理しよう。山田は市川が来たらあの靴下状の容器を渡すことは決めていて、渡したあとに履けるとも思っていないのに履こうとした。市川に手伝わせて。はい、②について回答がでました。仮説が正しければ、どう考えてもクロでしょう。一枚目の左下のコマを見るとわかるが、まず山田が履かせてよと言わんばかりに足を伸ばし、市川がそれに合わせている。

 

・②がわざと、となると、①の問題については、自覚がないと考えるほうが難しい。突発的ならともかく、計画を立てるということは、好意に自覚的、肯定的であるということだ。

 

・さて、ここで①’について考えよう。行動だけ見ると自覚はありそうで、27話、あるいは30話以降ととれる。なんとなくで本編を見ていると、最新話時点でもまだ12月にも入っていないように見えるが、これは主観だ。この時机の上には勉強道具はない。真面目に考えると、30話以降という線は薄くなる。

 

・自覚あり、勉強道具なし、と考えると、この話は27と30話の間のどこかに入るということだ。とりあえず①’についても回答が出た。

 

・だが、これに関してはそれほど自信がない。なぜなら、バレンタイン回は確実に30話以降であるのに勉強道具を広げていないからだ。ちなみに30話以降であるという根拠は、節分回(2月頭)では勉強道具を広げているから。はっきりとしたことは、作者直々の発言を待とう。

 

・それにしても、本当にわざととすれば、山田はなかなか欲しがりだ。そのうち、指輪(もどき)を指に嵌めさせようとするんじゃないだろうか。ポテコとか、あの辺のリング状のスナックで。指に嵌めて食べるとおいしーんだよとか言いながら。あるいは、市川が天然でやっちゃうってのもありありのあり。

 

・以上、考察終わり。