せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『言葉にできない』

・何度感想記事でこれを書いたか忘れたけども、何回でも書くけども……あなた達付き合ってるだろ‼︎ じゃなきゃおかしいって‼︎ 保健室の先生が羨ましいなぁ。手を組んだ2人を保健室で出迎えれるんだぞ。廊下からわちゃわちゃした声が近づいてくるんだろうな。山田は怪我してるくせにニッコニコしてるはず。最近幻覚がひどいね?

 

・山田が怪我して保健室に行く流れ、否応なしにバスケの回を思い出すな。被せてるんだろうけども、そういうのって本編でやるもんじゃないの? あの時の市川はは隠れて1人で泣くしかできなかったのに、今回は隣で心配し、共に保健室に向かっている。感涙ものだ。

 

 ・最後の「心配してるくせに!」がもう……最高。凄くない? 冗談めかしてだろうと相手の真意を暴くなんて、それで気を悪くされないだけの関係性だと理解してるって話だ。今までこんな描写あったか? 私は覚えがない。善性を理解するとか、向けられた好意を自覚するとか、そのさらに一歩先にいるが故の態度に見える。

 

・ジャージが影も形も見えないが、さては冬も過ぎたか?

 

・それにしても市川は優しいな。冒頭で空を見上げているのは、怪我している山田を咄嗟に直視できなくて、視線のやり場を空に求めたからだろう。たぶん。それにしても、市川はなにそんなとこでサボってんだ。ちゃんと試合に参加しろ……しろ……やっぱしなくていい‼︎ 山田のそばにいろ。

 

・いつも通り頭っからいきましょう。個人の感想です。

 

・晴れと市川、怪我した山田。自然に他愛の無い会話をする2人(この時点で最高)だけど、話出しはこれ市川か。怪我した山田が水道に来た段階では「転んじゃった(テヘ」「お、おぅ(アセ」くらいの曖昧会話しかしてない気がする。直視出来ずに空を見上げて、青い空が目に入ったからそれが口にでた……みたいな。完全に幻覚だけど。けどちゃんと怪我について話してたら、「大丈夫?」くらいは言うだろうし、その流れで「保健室行く?」くらいは言えると思わない? それにしても、モデルなのに少々うかつでは無いでしょうか山田さん。顔じゃないし隠れがちな膝だから別にいいのか? そんなことはないでしょう。体操服も随分汚れて、よっぽどはしゃいだらしい。……サッカーという競技で、中2女子の平均を大きく上回るその身長で走り回るって、クラスメイトからしたら恐怖じゃないか? 大丈夫?

 

・「隠れる場所がないみたいで不安だ」。たぶんこの時も、市川の脳内では『保健室行く?』が言葉にできないままリフレインしてて、そのぼんやりした状態で口に出した言葉は、わりと本心に近い気がする。続いての「分厚い雲が〜」も合わせると、2人のことに置き換えられそうな。

 

・ストレートに好きな天気を聞く山田。会話の流れだから当たり前だけども、かつて好きな食べ物一つ聞くのに妙ちきりんなゲームをしていたことを思うと、これもまた感慨深い。本当、互いに気安くなったと言うか。抱く感情は好きのまま、距離がどんどん近くなっていくこの感じがたまらない。

 

・P2の左上の山田の沈黙、これは市川の心配と、それを言葉にできないことまで察してのものか。市川の答えがどこか上の空だから分かった…とかだと、もはや夫婦の域。山田は、おはようやおやすみの挨拶の件で、市川がこういう時なかなか言葉にできないことを知ってるから、察せても不思議ではないと思うが。心配してくれてる嬉しさと、言葉に出してくれない寂しさ(諦観? 今はまだ…という方の諦め)が入り混じった沈黙と表情に読める。

 

・天気の話は後にして、表面的な話を片付けよう。P3の右上、山田は物欲しげな顔をしながら立ち去ろうとしている‼︎ →からの引き止める市川。これはポイント高い。最初っからするよりも、線を飛び越えてくれた嬉しさ分加算される。しかも今回の引き止め、体に触れてますからね。これは責任とってもらわないと。

 

・肘に血がついたのは、P2右下コマのときだ。考えるポーズの時。これは故意か偶然か、なんだが、個人的には偶然を推したい。P4の右上で「あー」って言ってるし。故意だとすれば、市川の行動も山田の手のひらの上ってことになるが、それはちょっとどうなんだろうねという思い。手法として、市川の善性を利用してほしくないというか。個人の感想です。

 

・市川が咄嗟に動いたのは、気付かないまま傷を放置すると跡が残り、モデル(でなくとも女子)がそうなるのを見過ごすことなどできないからだろう。逆に、膝の方はちゃんと洗って措置してたので、そのうえで保健室にと誘うのは、市川にとって分を超えてるように思ったからかも。

 

・というかだ、『保健室行く?』が、市川にのなかでも『2人で』が前提になってるのは、いったいどういうこった。段階として『保健室行ったら?』が抜けてないか。山田から誘って2人で保健室に何度も行っているような気配がする。これは感想というか妄言です。

 

・ようやく言えた「保健室、行く?」。まだ全然目を見ては言えないし、きっかけが無いと咄嗟には口にも出せないけども、山田にとっては十二分に嬉しいだろう。

 

・「でも行く」からの最後のコマ、これが青春か。光で消し飛びそうだ。山田これスキップしてる? 

 

・個人的ハイライトはやっぱり最後の「心配してるくせに!」だな。なんどかあった、『隙を見せた市川をニヨニヨ詰めていくあれ』の発展系な気がする。あれはあれで良かったけども。

 

 

・分厚い雲云々の話。隠れる場所がないみたいで〜とは市川の言だが、何から隠れるのか? 言うまでもなく、太陽だろう。お天道様。この場合の太陽、ストレートに山田と取るか、あるいは山田に限らず接する人間全て含めると取るか。ともかく。じゃあ何を隠したいか。これはたぶん、市川の本性。恋愛感情というよりかは、好きな子の活躍を素直に喜べないとか、自信の無さとか、そっちのコンプレックスの部分な気がする。『分厚い雲での隙間から、光が差し込んでいるような』つまり基本は、ガッチリ隠したいのだろう。一方で、光が差し込む、つまり太陽からも少しは見えていたいし、太陽を見ていたい。完全に無理解でいられることには耐えられない。孤独は辛いのだ。

 

・人間関係において、なんもかんも人にさらけ出すのが正解だとは思っていない。理解されようが、隠すポーズだって必要だ。市川は中学2年にしては出来た善性を抱えているが、(中2といえど!)想像で人を刺すような攻撃性や、その元になってそうな劣等感も同時に抱いている。そういうのを包み隠さず見せるのも、そして見られるのも、適切ではない気がする。

 

・山田の入道雲云々は……うん、市川の言う通りの解釈だろう。読み取るとするなら、「いいの あとのことは」だな。やる前に考え込んで動けない市川とは正反対だ。

 

・とりあえずここまで。書きたいことが増えたら追記。