せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕らは続く』

・怒涛の歌詞に気圧されてたらいつの間にか最終ページにたどり着いてたんだけど、なんか、こう、すご、すごいな今回! 僕ヤバ読んでこんな感情なるの初めてだよ。

mangacross.jp

・映像作品における演出っぽいんですよね。後半の流れ。アニメも映画もドラマもほとんど見ないからこの「っぽい」が正しいのかは分かんないんし、真っ先に思い浮かんだのはテニプリなんだけども。

 

・ごめんなさいね、これは感想であって感想でないんだけども、ちょっと今回感想書くの難しすぎませんか。いやまあお話はいたってシンプルで、それだけにわざわざ私が書くことってねえなってなってるだけなんですけどね。消化できないわけじゃないんですよ。あ、ただ、歌詞は直視すると多少ダメージ入るから消化がむずいな・・・・・・。曲で聴いたらまた違うんだろうか。内容はとてもとても素晴らしいんですよもちろん。今までにないくらい、それこそ告白の時よりも雄弁に、市川の山田に向けた心情がこれでもかと書き連ねられているのだ。万歳して穴が開くほど読み込みこそすれダメージなんて受けてるヒマはないはずなのに、だけどどうしても読んでるうちに うへぁ ってなってしまう。夏のクソ暑い車内に乗り込んだ時みたいな声が出そうになる。

 

・つくづくおねえはなに歌わされてるんでしょうね。市川が書き換えた二番の歌詞を読めば、「僕」「私」が弟カップルのことってのは気づいててもおかしくはない・・・・・・というか、少なくとも「僕」に関してはあからさまに気づいてるわけだけど(「来ないかもね・・・」ってそういうことでしょ)、じゃあどんな気持ちなんだよほんと。インタビューさせてくれ。

 

・感想が言語化されないの、いくら頭ひねってもどうにかなる気もしないので、さっさと頭っから行きましょう。冒頭なんか別にあとから書き加えてもいいわけだし。

 

・ライブ当日で下北再び。チョーカーヘソ出しツーサイドアップ山田、TPO意識しててかわいいね。ただ、もうちょっとおなかは隠そうか。冷やすよ。山田の髪色変わってる(戻ってる)のに後ろ姿だけで判別ついたおっさんたちはすごいですね。ももちゃんは声と顔見てもわかってなかったのに。そんでラリパーティってなんすか。マジで知らんが、こう、語感が凄まじくよろしくないんですが。ラリるパーティ? おクスリ? アニメ化までした全年齢向けラブコメにそんな概念出てたまるか。

 

・IN楽屋。バンドメンバー勢揃いでひなこさんとあおとんは初めましてだが、ひなこさんだけビジュアル段チでは?(クソ失礼)。にゃあの進化先のひとつって感じがする。刈り上げてるとことか。

 

・ライブをフケようとしてる市川。てめえこの野郎! 気持ちはわかるがこの野郎。「姉によって歌詞にされてしまった」じゃないよ。経緯たどれば悪いのだいたいお前なんだよ。

 

・歌詞の書き換え。ここはまあ、後の歌詞読めばわかるが多少男らしいというか、山田の告白文が観衆の前で高らかに歌い上げられてしまうのはもはや避けられないので、自らの心の裡を二番に書いて自らも同じように傷を負うという、ある種責任的なのを取ってはいる。だからこそ恥ずかしくて死にそうで行きたくないんでしょうけど。まあけど、お前のしでかしたことだしなぁ・・・・・・。

 

・京ちゃん来ないかも。「僕」が市川のことだとわかってるからこその台詞だろうけど、そんでそんな微妙な顔するなら、ハナから採用してあげないでよ。

 

・ダークなヘビメタとかですか? お前市川のことなんだと思ってんだよ。「あ、なるほど!」みたいな表情からそのハンドサインと舌出しは馬鹿にし腐ってないか? 市川もヘビメタも。

 

・Primary COLOR 新曲『つづく』演奏開始。Primary COLORって原色って意味だそうだが、どういう意図を込めたバンド名なんでしょうね。なんかパッと見たときの字面が「Porno COMIC!(ロロッロ)」っぽいが、いやまさかそんなわけがないでしょう。すぐ思いつくのは、メンバーそれぞれでやってる音楽がまるっきり違ってそうで、だからバンドのジャンルが分からないのに、服装に統一感を持たせようとしていない=色を混ぜない=原色的な意味 みたいな感じだが、まあ明かされることもないんでしょう。

 

・「青春ロックだ」。出た、たこ焼き屋の後輩説がある男。最後までちらちら出てるけど、どうやら最後まで最前列で腕組んでボッ立ちのままで、お前何しに来たんだよ。

 

・普通に聴いてるうちに「なんか聞いたことあんな」になって、「あっ」って気づく表情の変遷がウケますね。みんなこれが見たかった。あわわわわってなってる顔がくそかわいい。それはそれとして、なんでこんなこと(告白のセリフが曲の歌詞として提供されてること)になってんのかマジで意味がわかんないだろうに、とりあえず真摯に続きを聴こうってなってるのがいい子過ぎますね。しかも元凶(と思われる男)はすっぽかしてやがる。「どういうことだ」って鬼LINEかましてしかるべきでは?

 

・「大好きな君に会いたい」までがサビっぽいですね。二番になって視点が「私」から「僕」へ。「朝が怖くて~」ってワンフレーズだけで「これ…市川のことだ…」って気づくの、あらゆる曲を好きな作品のテーマソングにしたがるオタクみたいでウケる。

 

・しれっと帰ろうとするも、街を歩く景色や電車の風景の一つ一つに山田を見つけてしまう市川。あまりにも最高。ついでに久しぶりに濁川君とルシファー市川も降臨。ルシファーはずいぶんとデフォルメがキツくなりましたね。この2人は市川が悪ぶって内心に逆らおうとするときに出現するので、帰ろうとしてたって予想はたぶんあってる。

 

・「だって君がこんなにも美しい」。これ書いた市川マジですっごいな。というか、誤魔化すためにいろいろ書き換えたって話だったのに、結果として内心を何一つ取り繕わずに特定の1人にだけ向けたド直球のラブソングを書いてくるの、確かにいろいろ誤魔化されはするかもしれないけどなにかが間違ってるような気がしてならない。恐るべし深夜テンション。ホワイトデーの時といい、深夜テンションで突っ走ったらいくら後から後悔してようとだいたい山田にぶっ刺さりますね。もっかい深夜テンション発動させて、今度はfeat京太郎バージョンを作成して山田にプレゼントしてほしい。

 

・市川が来て、すぐに立ち去って、気づいた山田も追いかけてライブハウスから出るってこの一連のメロドラマみたいなやつ、ステージ上のおねえからは一部始終が見えたのかなって思うと変な笑いがこみ上げてきますね。お姉ちゃんたちの演奏をBGMにして青春の一ページを描くんじゃない。せめて最後まで聴いていけ。

 

・「とにかく君に会いたい」からの名画。『言葉なんていらない』とか言われても感想は書きますね……。とうとうやったぞこの2人。そういやここまでで全然触れてなかったな。いやー長かった。最高。ライブハウスの階段ってロケーションもなかなかキレてますね。街とライブハウス、それぞれの喧騒から一歩離れた人目につかない空間。備品室の前といい、こいつらは本当にこういう場所を見つけるのが上手い。

 

・山田のこの、とにかく気持ちが盛り上がってる感じが素晴らしいですね。なんせ市川による「君が好きだ。会いたい」を大音量で繰り返し聴かされたわけで、ここが密室でなくてよかったよ(?)。大変なことになるところだった(???)。

 

・とりあえずここまで。9巻もこの話までなんでしたっけ? 告白に引き続きキスまで達成して、そっからお泊り編に行くの、謎の緊迫感があるな……。10巻のラストが今から怖いよ。お盆があるからか次回は9月頭。チラ見せはまだ来てませんね。じゃあ、そんな感じで。