せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は伝えたい』

・〜〜〜〜〜〜〜〜!!(声にならない歓喜)

mangacross.jp

・いやまぁ声にならねぇっていうかちゃんと言葉にしなきゃ感想の意味ないんですけども、それにしたって、いやもう……ねぇ……ねえ!!!ちょっと!!! 泣きそうですよ。ウソ、泣いてますよ。綺麗すぎて。全部。マジで大好き。この漫画が。2人が。すいませんね語彙力消えてて。そろそろ落ち着きますね。

 

・つってね? 日曜にあったのりお先生の予告コマの時点で「これは……」とは勘づいてはいたんですよ? チョコが溶けたあの時の、風が吹いたあのコマを、山田が『気づいた』あの瞬間を明確に思い出させるのだもの。だから身構えてもいたんだけど、関係ないですね。クるものはクる。というかなんだったらマトモに食らうために身構えていたまである。

 

・私がこんなに感動してるのに、今日どころか今週はずっと昼も夜も予定があり、感想に割ける時間が全然ない。ので、ホントに悔しいけど早速頭っからいきましょう。個人の感想です。

 

伏見稲荷の千本鳥居。ザ・観光地ですね。地味に半沢さんにここで仮面を渡してて、これやっぱその場の機転とかじゃなく"謀"ってるよな? ちょうど山田が考えそうなくらいのラインの作戦だし。仮面による入れ替わり作戦。

 

・カンカンによる大嘘口伝。露骨に伏線撒きやがってよ……。祝福隊から逃げるために2人手を引いて鳥居を走る画がありありと浮かぶわ。見せて。よければ永遠に添い遂げるって結果の方まで事細かく。

 

・こっそりと2人きり。千本鳥居の中の特別な空間感ヤバいですよね。鳥居が神様の通り道ってのはぶっちゃけよくわかんないけど、千本鳥居歩くとなんとなく分かるような気になったりする。

 

・山田の空元気を声だけで見抜く市川。ここの市川めちゃくちゃ好き! 直接話して声聞くだけで嘘ってわかるのも、嘘をついて、仮面をいつまでも外そうとしない山田に憤るのも、断りもなく顔に手を伸ばして仮面を外すなんていつもの市川なら躊躇ってそうなことを正直じゃない山田への憤りからサラッとやるのも、言っちゃえばこっから最後のページまで間断なく好きポイントで詰まってる。

 

・ちょっと戻って。話したいってLINEの返事に山田が一回焦らしてるの、一見乙女で可愛いけど、会いたくない気持ちがちょっとあったのはたぶん嘘とかではないんですよね。自分の気持ちのグチャグチャを市川に隠せる気がしないから。だから前回はカメラを切ったし、今日は仮面を被っていった。声だけであれば前回やり過ごせたし、今回もそれで勘づかれずにすむかなって想い。けど、今回はダメだった。市川がすでに色々知ってるってのもあるし、山田自身の気持ちが大きくなってるってのもたぶんある。

 

・仮面を外された瞬間の顔! 何ひとつ楽しそうでも嬉しそうでもなくって心が痛い。珍しい表情だけど、そんなしょっちゅう見たいものではないですね。

 

・オーディションのことどう切り出そうかって悩んでたのに、いざ山田と話すとその辺のこと全部吹き飛んでるの好き。この辺の詰問口調がちょっとキツいけど、それが逆に市川の余裕のなさも表れてていい。限りなく素というか。山田の心を知るために、下手に憤りを取り繕っていない感じ。

 

・ずっとオーデションのこと考えてる。山田のここの表情は、市川のことを1番に考えられないことや、それを他ならぬ市川に悟られたことに対する申し訳なさ、それでもなお消えないオーデションに対する未練なんかで溢れていて、とても心を打つのだけど、個人的にはそれを受けた市川の反応、特にp8上段真ん中の無言のコマが好き。読み方、受け取り方次第かもしれないが、少し嬉しそうじゃないですか? 前話の独白から繋がる部分だけど、つまり、女優の仕事がなにより好きで真剣な山田でいて良かったって、市川が好きな山田でいて良かったって、そんな安堵を感じるんですよ。

 

・好きな人に見出していた好きな部分は、決して自分の理想を幻視してたわけじゃなく、なにも変わらず好きな人のなかに確かに存在することを確認して、確信して、ついふと感情が溢れてしまう。

 

・市川京太郎を舐めるなよ。涙を隠すためだけの仮面を被り、山田がいなくても大丈夫だってことを話す。ドラえもんが安心して帰れないんだ!じゃないけど、こういうの最高ですよね。まず最初に言うのが「友達が出来た」ってのもいいし、そっから鵠沼たち「クラスの男子」、「クラスの女子」そして「先生」と、学校を構成するすべてを肯定し、楽しいんだって宣言し、誤解を恐れずに山田がいなくてもと言葉にするの、言葉を尽くして心を伝えることにどこまでも真摯で胸が苦しい。

 

・そして、市川の世界を、世界の見方をそんな風に変えてくれたのは山田で、「だから」。その瞬間に仮面は不要で、決定的な言葉は限りなくシンプルで、だからこそどこまでも綺麗だ。

 

・ああもう、感想書きながら気持ちが盛り上がってまた泣いてんだけど。そんで時間が来たので悔しいけどここまで。祝福隊はいい感じにしてくれるんでしょう。そんな感じで。