せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は漂流した』

・イチャイチャイチャイチャイチャイチャと……。なーにが「僕は漂流した」だなにが。サブタイに偽りありだろこれはさすがに。漂流してたの2ページ程度であとはずーっとイチャイチャしてただけじゃねえか。こんなもんどう考えても「僕らはイチャイチャした」だろうがよ。なに? これまでもイチャイチャしてたし今後もイチャイチャしていくからそのサブタイは使えない? うーん、ほなしゃあないかぁ……。

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・「漂流」がなにかの比喩である可能性……わかんねえなぁ。順風満帆にしか見えねえもの。二人の関係。最後に雲行きが怪しくなったのだってホントただただ物理的な話だしなぁ。

 

・イチャイチャがメインだから冒頭に書くことがさほどないな……。市川の重さも山田の卑しさもカップルらしくなった二人も、わりと今までの感想の中で書いてきてるし。好きポイントは大量にあるんですけど、それはだいたい頭っから順に書いてくので。

 

・じゃあまあそういうことなので、史上最短で頭っからいきましょうか。個人の感想です。

 

・海、水着。市川は数日前に山田の水着を見たけど、山田は市川の上裸は前回見てないんだっけか。上着とか着てて。この反応の差はそういうことですかね。それにしたってなんで山田の方が中学生男子みたいな反応してんだという話はあります。クラッと来すぎ。市川のこと好きすぎ。……初めてではなかったよね? 市川の上裸を山田が見るの。思い出せるのは市川が風邪引いた時だけど、それ以降あったっけ? 

 

・しかし良い身体してますね……"両方"。山田のガタイは今更語るまでもないし、そもそも語ること自体がちょっとキモいので置いといて(相変わらず中坊のスタイルじゃねえよ)(市川がタトゥーシール見せようとしてるところの山田の胸、もう一回り大きく描こうとして修正した痕跡ない? 腕の線が消えてるのと、髪の乗っかり方が変なような……中坊の乳をこれ以上デカく?!)、市川の腹よな。な。中坊なんて代謝良いんだから確かに太りにくくはあるが、市川のように非運動部で身長低いとよほど小食じゃないとやっぱり肉はつきやすいはずで、だけどそんな様子は見受けられない。一方でガリというわけでもなく、これはクリスマス以来、運動は継続的に続けていると見てよさそう。発端の動機は「男子として見られてないのでは?」という不安だったが、そんな懸念はとうに無くなってるはず。なのに続けてるとなると、偉いねの一言だ。

 

・しかし顔面タトゥーシール(龍)ははしゃぎすぎ。この辺のキモめのムーブはいつまで経っても消えないが、それも肯定されるべき一部だという話を今回改めて市川はしてましたね。

 

・チラ見される山田。まあ、女性の方がかわいいに敏感かどうかはともかく、男女問わず、自分のパートナーと同性の誰かを、そのパートナーのいる前でチラ見だろうとわかるほど露骨に視線を向けないし、逆に自分と同性であればそういう遠慮はなくなるので、そっちのが大きいと思いますよ私は。そんでもう一つ言えば、同性にこそむしろ見られやすいという傾向は確かにあるのだろうが、市川のこの「山田はかわいいから女性に見られ、自分は山田と不釣り合いだから男性に見られまくるのでは」という推測は、市川自身の認識(と、コンプレックス)から生まれた、いわば邪推の類いじゃないかな。

 

・「女の子見た~」の擬音が『ギャオギャオ』なのがらしくて好き。かわいくはあるが、もうちょっとかわいらしくあれよ。楽しくはしゃぎやがって……。そしてカップルみたいなやりとりはずーーーーっとしてるという認識でいたので、市川の感動には「今更??」だ。確かにカップルのテンプレ染みたやりとりとなると少なかったかもしれないが、それは主に市川自身がそういうのをすかしまくった結果では? 山田はずっと「そういうの」したくてたまらんムーブをしてる印象。はよキスしたれよ。

 

・今不意に思い出したから書くけど、両方からの告白を描いたのマジで最高だったな。ホントに。アニヤバ、このペースだと告白まで行くんですよね。二期になってからこなれ感出てきた印象あるし、楽しみでしゃーない。

 

・「するよ。今度こそ」。こいつはさぁ~~~~。髪の隙間から覗くタトゥーシールがなんかかっこよく見えてきたな。変な日焼けになりそうなのに。

 

・「今度こそ」がいいよね。山田に「ごめん」を言わせないという想いがある以上、この言葉は山田に対する「隠すなよ」というあてこすりではなく、自分が気づけなかったことに対する悔恨と決意で、端から見てる分には山田の体調が悪いのを見抜けなかったのは決して市川の落ち度じゃない(山田自身が隠してたんだから無理だよ)と思うんだけど、市川自身はそう考えていないという証だ。たぶん、気づけなかったことより、気を遣って隠された、しんどいはずなのに過度な献身をさせてしまったという事実の方が市川的には大きいんだろう。山田にはそんなこと気にせずに、ただあるがまま元気でいてほしいのだ。

 

・だからこそ、そのあとの「言えないくせに」が輪をかけて最高。この話で一番好きなのここかもしれん。市川はずっと自分のことを良くも悪くも正直だと、いやだと思ったらいやだと言う人間だと山田に対して言い続けてきたが、それが大嘘だということを、市川はそれが出来ないくらい優しい人間であることを、山田はとうに知っている。そして、知っているからこそ、なかなかこの「言えないくせに」は出せないだろう。「あなたは私のことを気遣って、私の良くない部分を指摘せずに我慢してますね?」なんて。ましてこんな咎める風に。萌子との喧嘩が効いたのだろうか。甘やかしてもらってばかりではいけないと改めて気づいたから、市川がそれをしようとするのを指摘できる。

 

・思い出すのはやっぱり、市川に一時期図書室に来なかった理由を泣きながら聞いたときだ。あの時はぐらかした市川をまだ私は根に持ってるが、それはまあ置いといて、あれくらい感情が溢れ出した時じゃないと言えなかった言葉が、今はスラっと出せるというのは、関係が進んで市川が確かに自分のことを大切に想ってくれているという確信を得たことと、山田自身の成長があってこそだと思うから、ここがとても好きなのだ。

 

・「山田は山田のままでいい」と「市川の邪魔はしたくない」で互いの思惑がぶつかっているけど、どちらも相手を思いやってるがゆえってのが気持ちいいよね。

 

・「……山田のため」「ではなくて」。山田の表情の変遷がかわいいね。ななまがりのツカミを逆にしたみたい。中学生カップルを濃い目のおっさんお笑いコンビに例えるんじゃないよ。

 

・劣等感も苦い過去も全部自分だって肯定したい。この独白の内容自体は、冬休み明けだったり卒業式の送辞なりで気づいた内容で、(言い方アレだが)目新しさはないけど、山田にそれを告げるのは珍しいね。聞いてる山田の慈愛に満ちた顔よ。

 

・「そばにいる予定なんだ」。かーーーーーっ!!! せっかく市川がいいこと言ってんのによ、それも照れながら言うんじゃないよまったく。バカップルがよ。青空の下で二人の世界に入りやがって。だいたい山田もあんた市川に指摘されてないだけで結婚して子供できるとこまで前提の言動多いからな。

 

・離岸流に流され沖へ。サブタイ回収だが、いやこっっわ! ちゃんと命の危機だ。イチャイチャしてる場合じゃないぞおい。私もカナヅチではないが、足がつかないとこだと恐怖心がだいぶ強くなるので、 普通に恐ろしい。

 

・山田が落ちたのこれ、事故じゃなくて一緒に泳いで浜に戻るためですよね。溺れそうになったら二人で一緒に努力するって、すごく捻りのない表現だけど、こうして実際に見せられたら万歳するしかないですね。

 

・もし私がおぼれたら。これ以上ない誘い受け。あの、頭の回転早ないですか山田さん。ここまでの速度は常時「してもらうこと」を考えてないと出てきませんぜ親分。いやらしい! 山田の顔にかかる影に、市川の逡巡が読み取れますね。こっちもいやらしい。お似合いのカップルということでここはひとつ。

 

・「死ぬ」の時の山田の顔! 不満と嬉しさがないまぜになったこの表情!! 市川はいつも山田の新しい表情を引き出してくれるが、それはそれとしてキスはしろ。わかってるんだったらなおのことだ。

 

・2人の頭上に暗雲が立ち込めた(物理)ところで、ここまで。いくら二人の関係が揺らぎそうにないからって物理的に雲行きを怪しくすることあるかよ。合宿編は常に民宿でのお泊りと言うヤバすぎるネタに怯えてきたが、だんだんとお泊りへの道筋が整えられてきたなとは思う。まあ、市川からのキスをここでフってきた以上、お泊りしてもそれ以上はないと思うが、しかし相手は桜井のりお。そして山田。最後の最後まで油断はできません。そんな最低な展開予想をしたところで、じゃあ、そんな感じで。

 

 

 

 

PS.これはもうしょーーーがないし、いちいち書くのも野暮だわテンポ損ねるわでここまで書かなかったけど、市川のタトゥーと山田の髪留め、なんべん消えるねん。