せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

200706日記 雨ですね

・月曜日終了。九州(熊本?)が大変なようですね。梅雨も終わり側に本気を出してきたと。数年前の豪雨も確かあの辺がひどい目に遭ってて、復興間に合うの? ってかんじだ。あの時は結構全国的に被害出てたから、今回はそういう意味ではマシっちゃマシか? 人死に出ちゃってる災害に『マシ』なんて言葉を使うべきではないかもしれないが。

 

・計画中止になった川辺川ダムがあったらなー!被害は少なかったはずなのになー! みたいな言説を見た。なんで大雨のたびにダムが話題になるんでしょうね、っつって、理由なんか分かりきっている。『ダムが嫌いな人』と、『ダムの敵が嫌いな人』がいるからだ。雨に対してダムが役に立たなければ(そのように見えれば)前者が、過去にダム建設の中止等がある場所で豪雨が起きれば後者が活発になる。今回の言説は後者ですね。

 

・ダムの敵って何さ? 人によって定義は違うが、まあ民主党とマスコミが敵認定されてることが多いんじゃないだろうか。政権時にダム計画の見直しを進めた民主党と、ダムは無駄だという空気を作ったマスコミ。

 

・実際問題、川辺川ダムがあったら今回の被害は無かったのか?という疑問だが、そんなものは分からない。分かるのは、今回の雨は相当なものだったらしいので、ダムがあったところで浸水被害は免れなかっただろうなということと、だけどダムがあれば多少はその浸水までの時間は遅くできたかな、ということぐらいだ。たぶんこれはシミュレーション回せばはっきりする。

 

・人的被害? これに関してははっきりさせようがない。多くの有識者がダム絡みの議論のたびに発言しているが、今回のような大規模豪雨に対して、ダムは『時間稼ぎ』くらいしかできない。で、発生した死者のうち、いったい何人がその『稼いだ時間』があれば生き残れた人なのか。そんなことわかりっこないでしょう。霊感だが、0である消さえする。

 

・今回の案件そのものに対する反応ではないが、なんとなく『市民運動』みたいなものに忌避感がある。ダムの計画が頓挫する理由なんてその市民運動によって『民意』が膨れ上がった結果でしかなく、そしてそれは本当に大事にされるべき専門的な知見を押しつぶすからだ。

 

・これは非常に個人的で、乱暴かつ勝手な意見だが。やれ清流が消える、鮎が消える、川が憩いの場でなくなる……みたいなアホみたいな話が、なんでダムの計画を中止に追い込めるほどになるのだろうか。理解ができない。ダム自体に賛成も反対もないが、そういう感傷的な話を膨らませて反対運動に勤しんでいる姿は、相当に嫌いだ。