せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕の愛しき狭い世界』

・100話! めでたい! Fooooo!

 

・いやぁ100話ですよ100話。全然作品の感想じゃないとこから始めて申し訳ないんだけども、なんか漫画における100話ってのが個人的に昔から好きというか、○周年とか○○万部!○○賞受賞!みたいなのよりも感慨深さの面で勝つんですよね。なんでなんでしょう。どうでもいいか。

 

・山田含む女子4人衆は続投で、男子3馬鹿はどうやらサヨナラ(別のクラス)、原さんは不明と。そんな感じで前回不明瞭だったクラス割もおおまかに明かされてきて、(たぶん)今回が単行本7巻最終話で次回から8巻範囲ということもあり、新キャラの紹介も兼ねたエピソードがしばらく続く感じだろうか。いやぁー、楽しみですねぇ! はよ付き合え(豹変)。

 

・マジで。そういう「フリ」を読者に仕掛けてるかのごとく、「じゃあ付き合えよ!」とツッコミたくなる場面が多々だった。「付き合ってもないのに~おかしな話である」じゃないよ。じゃあ付き合えよ。クラスの面々に隠す隠さないは置いといて、少なくとも「おかしな話」ではなくなるだろうがよ。よ!!!! 「実質付き合ってる」じゃなくて、互いに付き合ってると認識した上でのイベントが見たいわ!! 見せてちょうだい!!!

 

・内なる邪悪富豪ババアがわめき出す前に、急いで頭からいきましょう。全体として話は進んでないけども、個別で好きなシーンが散らばってるんですよね今回。じゃ、個人の感想です。

 

・遅すぎる誤魔化し。勢いよく両手を握りしめてデケえ声で下の名前呼びまでしてんですよ? いやぁ、ムリがありすぎる。いつも山田の誤魔化しやらにテイよく使われる金生谷さんが可愛そう。ずいぶん久しぶりの気がするが、冬休み明けの調理実習回ぶりなので実はそんなにだったりする。山田の鼻をバスケボールでへし折り(言い方)、市川の「自覚」の遠因となった陰のキューピッドこと金生谷倫ちゃん。新クラスでは誰の鼻をへし折るのか(言い方!!)。

 

・こう、見ようによっては新学年早々クラス各位にけん制を放った(女子には「市川は私の」男子には「私いい人いるから」)ように見えなくもないけども、もちろん山田はただただ人前での距離感をミスっただけなので、ノーズクラッシャー金生谷さんは誤魔化しに使われるし萌子はフォローに回らされる。冒頭であんなこと書いといてなんだけど、2人に「はよ付き合えや!」って言う権利があるのこの2人くらいでしょ。特に萌子には世話になりっぱなしだ。フラッシュモブの反応を楽しむ権利まであるとすら言っていい。

 

・「付き合ってもないのに~おかしな話である」。・・・・・・冒頭に書いた通りです。どっかにないかなー! 「おかしな話」じゃなくなるたった一つの冴えたやり方がなー! そんなのがあったらいいのになー!!

 

・萌子の苦しいフォロー。「そうそう」じゃないよ市川。ありがとうございますって言え。「フォロー助かる」は口に出して言え。巻き込まれて背中をなでられてるのは石室くんだろうか。にしてはちょっと背が低い気がするが。山田がでかすぎるだけ?

 

・「なんだよ」「なんでも」。こう、「フォローの一環としてやってんだからこんぐらい見逃せや」「とにかく認めん・・・山田が(僕以外の)男子に触れるのはな・・・」って感じのぶつかり合い。ここ好き。気安さとか、特に萌子の表情とか。萌子がこんな悪ぃ顔見せる相手、同性異性関わらずあんまりいないんじゃない? まだそこまでは行ってないけども、異性間の悪友って感じがしてすごい好き。・・・・・・やめろ! すぐに萌市に繋げるな! 去れ!

 

芹那登場。同じクラスだったようです。ここも好き。なんかこう、いつもクールなのに、みんなと同じクラスになれた嬉しさかららしくもない茶番を仕掛けてるのが愛おしくてたまらん。あまつさえちょっとスベって赤面してるし。実は一番きらら適正あるのこの子では?

 

・序盤も序盤の保健室回(私が僕ヤバにのめり込んだ回)でチラッと名前が出てた「別クラスの山田(デブ)」も、どうやら同じクラスのようです。しょうがないなー!「山田」呼びだとどっち呼んでるかわかんないからなー! どっちか下の名前で呼ばなきゃなー!!

 

・バヤシコ。中学に留年はねーよ。予告ではこの沈んでるコマしか出なかった(今までは日曜の作者の予告と前日の公式からの予告でそれぞれ別の場面が選ばれてた(はず)のに、今回は公式の予告だけだった)ことから、「なんか情報が少ない」→「出せるコマが少ない・・・?」→「なんらかの爆弾が・・・?!」という憶測を生んだけども、全然そんなことはなかったですね。

 

・「現実逃避を・・・」のとこの山田の顔がなんかじわるな。こんなに簡単作画なのに憐れんでる感がすごい。

 

・バヤシコも一組でしたよと。「ぜってーわざとだろ!」のとこ、最初中指立ててるように見えて、アバンギャルド過ぎるだろってちょっとびっくりした。さすがに人差し指ね。それにしたって先生にタメ語はよくないぞ。

 

・しれっと市川が職員室まで尾けてきてるの好き。あの4人の空間が変わらず好きなんでしょうね。ストーカーは良くないけどね。

 

・「彼は大丈夫だって~」ここ好き!! 地味なコマながら今回1,2を争うくらい好き。一年~二年序盤の不登校気味になってた時期のことは当然先生の間でも懸念になっていたんでしょうね。で、こっからは妄想混じりだけども、一組はどちらかと言えばキャラが濃いめの・・・・・・悪く言えば問題児的な子が多いクラスで、学年主任は繊細な子(市川)は一組じゃなく他の優等生が多いクラスにしたほうがいいんじゃないかと思ってたけど、元担任が山田とのセットを考えて一組にねじ込んだ・・・・・・的な背景が浮かんでくる。背景はともかく、少なくとも主任が市川になんらかの心配をしていたけど、元担任がそれを庇ったってイベントがあったのはまず間違いないわけで、私はこういう「大人の信頼を得る」ってのが好きなのだ。・・・・・・この学年主任が市川パパと教職繋がりでなんらかの付き合いがあったらなお「良い」な・・・・・・。歳も近そうだし。あっこれは私の妄想ね。

 

・女バス、元同クラの仲良しと、いつもの四人組にもそれぞれの付き合いが。「それぞれの付き合い」がなくって宙ぶらりんになった山田が市川のとこに・・・・・・行くと見せかけてまたもや金生谷さん。まぁたテイ良く使われてる・・・・・・。なんか足立と市川を思い出すな。

 

・カンカン・・・・・・パンダかなんかか? 元の名前が全然浮かばねえ。ツインテギャルは「ザ・ギャル」って感じのキャラの模様。前回の感想で、新キャラのギャルと萌子の折り合いが悪いのではだのと勝手な予想を書いてるけども、これ以上無い空振りっぷりですね。この際だからもいっちょ予想を書いておくか。もう一人のこのクールなロングの子、こいつはポンコツ

 

・元気モリモリ守屋先生。若手なんでしょうね。大事な受験の時期に若手の先生が担任ってどうなの?的な疑問が湧いてこないでもないが、めんどくさい親みたいな思考だ。細けえコトはいいんですよ。そんな漫画じゃないでしょ。それはそれとして二人の進路は気になるが。ずっと気になってる。

 

・フォーエバー足立・・・・・・いや死んではないが。空に写すんじゃない。こういうときに市川が「あいついないな」って浮かぶくらい仲良くなってることを喜ばしく思おう。

 

・サブタイだが、愛しき世界つってるのがメチャクチャ良きですね。最初は世界ごと憎んでて、山田に惹かれて輝きだして、今はその周囲を含めて愛おしいと思い、楽しもうと言っているのだ。

 

・放課後。「でん」。いや・・・・・・めちゃくちゃ可愛いなこの女。よく市川は多少赤面するくらいで済んでいる。楽しそうににへにへしおってからによ。「教室で」絡めるのがそんなに嬉しいか。よく見たらその直前の駆け寄ってくるとこで既にめちゃくちゃ笑顔だ。

 

・別にさ、まあ新学期初日は半日とかだから「昼休みに図書室で」は無かったのかもしれないけど、仕事がない日は二人で一緒に帰ってるわけだから、わざわざ教室に残らなくても良かったわけですよ。それもクラスみんながいなくなるまで待ってまで。チョコやらプレゼントやらを渡し合った、思い出も深いであろうあの公園も帰り道にはあるわけだし。じゃあなんで教室にしたかって、また同じクラスになれた喜びってのは、ふとそっちを見ると彼/彼女がいるって喜びだけじゃ足りなくて、いつもみたいにおしゃべりできるって喜びもないと片手落ちなんですよ。だから、「それ」が「ある」ってのを実感するためには、やっぱり実際におしゃべりすることが必要なんですよ。

 

・誕プレ。ウォレットチェーン。鎖がデカ目なのが厨二心をくすぐってて大変よろしいですね。市川の好みに沿ってる。しかし山田、過去のプレゼントがマフラーとチェーンと来るとこう、なんかしらの示唆に富むなぁ・・・・・・。それを書くのがこの感想だろうって感じだが、まぁ、この並びで私と同じことを感じ取らない人はいないでしょう。

 

・いや服を剥いで股間をまさぐるな!!! びっくりした、ぬるっと情事を始めやがった。股間じゃなくて財布とベルトループだからやましいことはありませんって? やましいことがない二人が、誰かが来たときにあんな顔をするかよ。

 

・ギャル三人組の襲来。カンカン(ツインテギャル)の声がでかいおかげで首尾良く隠れられてるが、こう、あまりにも隠れるのに適してる教卓で笑ってしまった。教科書とか入れるスペースもないし、べったり足下まで隠れてるし。まあなんでもいいが。二人の距離が近いので。こう、抱き合ったりは何度もあるけど(抱き合ったりは何度もあるけど????? 付き合ってもいないのに??????)も、息が触れあうほど顔が近いのはわりと珍しい気がしないでもない。どっちが主導でこのスペースに収まったんでしょうね。服をつかんでる山田のほうかな。

 

・よく考えなくても、今の体勢見られる方がよっぽどやばいのではないでしょうか。言わずもがなだけど、セッ・・・にしか見えんよ。

 

・やましいことだからどうかはともかく、「教室で二人きりで話してる」のを人に見られないために隠れたのは間違いないわけで。見られたらまずいくらい距離が近いことを把握しあってるのはずっとわかってたことだけども、いよいよなぜ告白という一歩を踏み出さないのか・・・・・・。両想いを自覚してるのに付き合ってない期間もそろそろ長いですよ。ああじれったい。

 

・「付き合ってんの?」「さぁ?」。やっぱり誤魔化しきれてない。こんなにあほっぽ・・・・・・爛漫な女の子にすら疑われてるのだ、いわんや普通のクラスメイトにをや。否定しろとは言うけどもね、萌子だって実際のところはわかってないんじゃない? 別に明確に「まだ」と聞いたわけじゃ無いし。もちろん、萌子だって付き合いだしたときの二人の態度の変化くらいは見抜けるつもりではいるから、まだ二人が付き合っていないだろうとは思ってるけども、それにしたって「え? ヤッた?」的な雰囲気を二人が醸し出しすぎだから、フォローとか抜きにしても「さぁ?」と答えるんじゃなかろうか。そもそも、冬休みに市川から「山田のことが好き」と聞くまで、萌子は二人が付き合ってると勘違いしてたのではと私は思ってるし。

 

・「そうだとしてもダメなん?」。ここすごい。「探り」ですよ「探り」。それとけん制。フォローだけなら別に「さぁ?」で流して終わりでも良かったのに、「私は普通に良いと思うけど、まさかダメとか言わないよね」ってやつを差し込むのだ。カンカンのパリピっぷりにそうはならなかったが、山田と市川という友達二人の恋路のために、気の合う友人との対立も辞さない構え。いよいよもって正式にお付き合いを始めた暁には、隠す隠さないは抜きにしても萌子には報告すべきでしょうね。私はそう思います。世話になりすぎ。

 

フラッシュモブ。マジで地獄みたいなこと言ってますね。あんなもん仕掛け人による暴力でしかないので、正しく地獄だ。あれをやられていいのは仕掛けた過去がある人間だけである。春休みに別れたカップルが可哀想。文化祭から春休みまで保ってはいるので、FBのせいで別れたのかどうかはしらないけどもさ。二人もそんなこと仕掛けられる前に付き合って・・・・・・いやこれはただの脅しだな。

 

・「またアレやりたいよ~」「えっそうなんだフーン」「祝い足りなかったか・・・?」恐ろしいサイコパスの発言でしかなくてダメだった。僕ヤバは優しい世界だけども、今のところこのギャルは悪だよ悪。自分が悪だと気づいていないもっともドス黒い悪。これをヨシとする世界観があって、そこで楽しく生きてる人たちがいるのはわかるけどもさ。

 

・「おもしろそ」。萌子!!!!!! コラ!!!!!!! 頼れる仲間が敵に回ってしまった絶望感。見たい気持ちはわからないでもないけどさ。

 

・「付き合ってるの?――ーって言ってたね」。言われた市川の顔がちょっと面白い。ここはなんでしょうね。まるで付き合ってるみたいに互いの距離が近いのは分かってて、急に「告白とかなしに付き合ってることに市川のなかではなってるのかも」みたいな不安が浮かんできて、ちょっと鎌掛けた・・・とかだろうか。いつぞやのツイヤバで「大人は告白とかしないんだよ」みたいな話もあったなそういや。他意がないってことはないと思うので、ほかには例えばちょっとした催促とかが思い浮かぶが、はて。

 

・ところで、この日はずっとリボンつけてるんですね→山田。職員室や式典のときだけ結んで、それが終わればすぐに外してたのに、この日は二人きりのときも着けっぱなしだ。前話の絡みで「できるだけちゃんとしよう」ってなったのだろうか。大人になるために、心配をかけないために。

 

・エロ落ちはなんか懐かしいな。萌子もキレるよそりゃ。おっぱじめてんだもんどう見ても。

 

・アオリが原さんにフォーカスしてるのはなんなんでしょうね。次回のネタだからなのか、純粋に担当が気になってるだけなのか。そろそろあそこの二人は付き合ってるかもしれないですね。次はあなたたちだ!みたいな。じゃあ、そんな感じで。