せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

210104日記 間違いの話

・月曜日終了。いやぁ、テンションが上がりませんね。例年なら正月気分が抜けてないのだと自分の状況を説明していたが、今年はそもそも正月気分になってないので抜けるも抜けないもない。単純に連休が明けることに憂鬱になっているだけだ。もしかしたら、例年の正月ボケも実は今年と同じで、正月なんて関係なかったのかもしれない。かもしれないっちゅうかたぶんそうだな。五月病(なったことないけど)もきっと同じ。

 

・人の意見や主張を指して、「間違ってる」と言うか「(私のと)違ってる」と言うか。反射的に言いたくなるのは前者だけど、使うべき機会が多いのは後者だと思う。というか、明確に「間違ってる」と言ってしまっていい状況が、実際のところとても少ない。なにせ明確に「正しい」と言えることがそもそも少ないのだから。学問の世界ですらそうなのだ。

 

・同じ情報を持って冷静な判断を下せば、答えは同じになるだろう……という幻想がまずある。価値観というものがあるのでやはりそれは幻想に過ぎないのだけど。そして、人は自らの価値観が一般的なものと変わらないと思い込みがちで、だから意見の対立が起こった時は「情報の錯誤」か「冷静でないか」のどちらかを疑い、そしてどちらにしても「間違っている」ことになる。価値観が「違っている」だけかもしれないのに。

 

・書いてなかったが、私は「価値観の間違い」という言葉を認めていない。「間違った価値観」もだ。日本語的にどうなのかは知らないが、価値観自体に「間違い」なんてものは存在しないと思ってる。あるのは多様さだけだ。行動が一貫性に欠けていると価値観が「間違って」いるように見えるが、それは間違ってるかもしれないのは「行動」であって、価値観ではない。価値観は間違わない。

 

・「間違っている」とはすなわちミスの指摘だ。情報の抜けか、勘違いか、取り違えか、どこかでミスを犯していなければ「間違っている」とはならない。しからば、何かに対して「間違っている」とするならば、何が、どう、どのように間違っているのかも併せなければ、それはただの毀損にしかならない。そしてそれは思っているよりとても重たい。人は「間違っている」という情報から「何が、どう」を逆算してしまうから。例え間違っていなかったとしても。