せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

僕の心のヤバイやつ感想『僕は開示された』

・おねえ~~~!!!!! おねえおねえおねえ~~~~~!!!!!!!

mangacross.jp・山田が無事おねえを攻略した回で、私はおねえに攻略されました。勝手に。つい一ヶ月前は関根さんに心臓打ち抜かれてたのにね。チョロいオタク。いや、作者が上手いんですよ。

 

・好きなんです。人の喜びを我がことのように喜べて、感謝の念まで抱ける人と、その関係性が。だからおねえの今回の言葉がドストライクでした。いや、ある程度弟を可愛がってることは分かってたけども、ここまでの愛だとは。答え合わせでは無いけども、今までのおねえの言動を思い返して勝手に感動したりもしている。特に大きいのがKarte28冒頭での「最近学校楽しそうだね」。

 

・どうやら市川は中学入学後の幾ばくかの期間、理由は不明ながらも不登校かそれに近い状況になっていたことが今回示唆されていて(10月の林間学校に行ってないというのは、つまりそういうことだろう)、現在は普通に学校に通っているものの、物語開始時点では『ぼっち』であり、学校なんて楽しくもなんともなかっただろう。今は確認できないが、骨折した回で市川母が確か「大きい怪我なんて初めて」と言っていたので、林間学校に行ってなかった理由も『ぼっち』ゆえかもしれないが、ともかく、おねえはそういう状況の市川を知っているはずで。弟が『最近学校を楽しそうにしている』と気づいたとき、「仲良くなってくれてありがとね」と言える人だ、おねえはどれほど嬉しかっただろう。

 

・冒頭の語りが長くなっちった。関根さんは「かっけぇ……」だけど、おねえは純粋に尊敬できるな。たまにキモいけど。個人的好感度はおねえに軍配かなぁ。まあいいや、頭っから行きましょう、個人の感想・考察です。

 

・いろいろあって山田来訪。玄関のコマ、感情は三者三様ながら一人残らず緊張の汗をかいてて微笑ましい。にしてもの『オフィシャル来訪』て。風邪回は非公式だっていうんですか。そういやそうでしたね。

 

・「キュンとしてやった(家に誘った)」とおねえ被告。思ったより深い考えもなく誘ってたけど、まあ普通そんなもんですよね。多少アグレッシブな気がしないでもないけど、ある意味コミュ障っぽいっちゃぽい。

 

・秋田犬たろうがついに登場。……あの服につけるには、流石にちょっと役不足(誤用)じゃない……? ダサいとは言いませんが、ええ、山田本人もコート脱がないと見えない位置につけてるし……。……ん? コート脱がないと見えない位置につけてる? つけてるのを市川に見せたくないわけがないのに? そして本来は初詣だけの予定(つまり外で完結する予定)だったのに? 山田さん? あなた『どこまで』考えてた?

 

・落ち着こう。たぶんあれだ、初詣の時間は昼前後の予定だったっぽいし、せいぜい一緒にお昼食べよう……とかそのレベルでしょう。きっとそう。

 

・自分から隣に座りに行き、あまつさえ女子のウエストに手を当てる市川。もうちょっと考えて動こうね。そりゃおねえも焦る。それにしてもこのコマの山田(このコマ『も』か)、脚が太い。上も含めて、相変わらず中二の体ではない。のりお先生……。

 

有識者にかかればこのお雑煮がどの地域のものなのか判別もつくんでしょうね。個人的感想としては「餅がでけぇ……」です。手のひら大ですよ。

 

・山田の圧倒的「可愛い力(りき)」に身を焼かれる市川姉弟。ある程度山田もおねえの前で素を出せるようになっていて、おねえとしては大人モードと可愛いモードの山田を立て続けに食らうカタチだ。そりゃオチるよ。弟もそうやってオチた。

 

・だーやま、そういや別のクラスの友達にそう呼ばれてましたね。移動教室のツイヤバだったか。イツメンの間じゃあだ名では呼ばれてないし、あだ名っぽいあだ名はほんとにそれだけなのかも。

 

・「なんだっけ?」の圧! それ言うためだけに隣に移動した事実とあわせて、なんとしても下の名前で呼ばせたい欲が強い。なぜかおねえも深刻な表情だが、これは市川に圧をかけてるというより、山田の圧に当てられてるのではないでしょうか。あと極秘ミッション。

 

・いまだはっきり杏奈とは口に出せない市川。ここまで引っ張るとなると、やはり下の名前呼びイベントの破壊力は驚異的なものになるのではないでしょうか。今から怖いよ。

 

・卒アル開示。そしておねえのフルネームおよび幼少期も開示。『市川 香菜』さんとのことで。見た目はずいぶん変わったというか、当時はかなり陰の者っぽい。目つきとか、だいぶ市川に似てるね? ちっちゃいコマで山田が口を押さえてるのはその辺りか、純粋に可愛いと思ってるのか。

 

・市川の幼少期開示。読者は回想ですでに見てたけど、山田は初見だ。食いつきっぷりにおねえがちょっと引いてて、またぞろ「(脈しかない……)」とか思ってそう。

 

・小学生市川、回想のときと同じ友人と行動している。今は影もカタチもないので、別の中学校に進んだのだろうか。そして文芸クラブの写真で市川の両脇が手に持ってるこれはなに?

 

・「林間学校は?」と問われたとき、市川の顔が虚無になってるように見える。あんまり行ってない、というのにはネガティブななにがしかが含まれてそう。本命:不登校、対抗:病気……みたいな。どっちにしろ山田は知らないようだ(クラスも別だったんじゃないか)が、話を打ち切った市川の様子からなにかを感じた様子。わりと察する女、山田。

 

・少し重くなった(ように見える)空気を打ち破るようなおねえの「いっけなーい☆」。たぶんわざとでしょう。友達との約束……言わずもがな、十中八九嘘。若い男女を二人きりにしようとしてる……。気ぶりおねえ。どうでもいいけど、気ぶりってホントは気が触れてる的な意味だそうですね。爺が牢屋の中から「抱けーっ!」っつってるコマがミームになったせいで別のニュアンスが付与されてるが。元の意味があれだからあんまり使いたくはないけど、わかりやすいのはわかりやすい。

 

・秋田犬ストラップ。このあたりから続くおねえのムーブがもう、個人的にドストライクだ。理由は冒頭に書いてあるとおり。ストラップのくだりは、なんかもう解説するのも野暮だな。おねえがなにも言わず、スマートに為してるのを見てなおさらそう思う。

 

・「ありがとね」もいいし、「重く捉えないでほしい」は最高だし、「京ちゃんと仲良くなってくれて」なんか感涙もので、「それが嬉しいんだ」はその笑顔とあわせて筆舌にしがたい感情にさせられる。この作品はほんといい人しかでないけど、このおねえの精神はその中でも無類じゃないか。

 

・本日の山田の決めゴマ。いいですね、圧倒的顔面から放たれる上目遣いと可愛げの塊のようなお願い。敬語が崩れてるのも点数高い。可愛がってる弟はつれないし、こういう『お姉ちゃん扱い』に飢えてたであろうことも想像に難くない。さらに妄想するならば、その可愛がってる弟も家庭外との交流が発生し、それ自体は嬉しいけど同時に一抹の寂しさを感じててもおかしくない……ところに「お姉ちゃん……って呼んでいい?」だ。陥落だこんなもん。キモくなったおねえにモノローグでツッコんでるけど、市川、お前も耐えられないだろどうせ。

 

・おねえの手引きにより、ストラップおそろい成立。盛り上がる2人(というか山田)を尻目に、市川香菜はクールに去るぜ……と。ストラップだのダブルブッキングだのと火種のように見えたあれこれは結局いい方向にしか転がらず、修羅場なんてひとっつも起こらなかったな。優しい世界。

 

 ・扉絵来たのでちょっと追記。扉絵、なに……この……なに? 『そういうやつのパッケージ』じゃんもう。なんかおねえのおねえも角度のせいかこころなし大きいし、この扉絵ってエモを描くとこじゃなかったの? え? 私の感性の問題? これって実はエモい絵だったりする? エロい絵じゃなく?

 

・距離感バカになる山田。いやまあ、おねえちゃん呼びとか「なんだっけ?」の圧とかは確かに距離感バカなんだけど、市川姉弟が全面的に悪いと思うんですよこればっかりは。会ったその日に家に招待する姉と、家に着いて座るなり、真隣に来て腰のあたりに手を添えてくる弟。山田の『向こうから触ってきた所は触り返していい』という価値観が対人距離にも適用されるとすれば、今回のこの姉弟の罪な行動に対し、自分が『触り返せる』ラインがどこかを判断しようとした結果として距離感がバカになっちゃったんじゃないかと推察。だってそもそもの行動がだいぶ踏み込んでるもの。

 

・『家に着いて座るなり、真隣に来て腰のあたりに手を添えてくる』書いてて思ったけど、これ凄まじいことしてるな。文面だけ見たら完全にセクハラ親父じゃん。そりゃ「なにしとる〜!!」だよ。さらに、山田からすれば結局市川の意図は分からずじまいなんですよ。良くわかんないけど急にそんなことしてきた好きな人と、都合よくも(都合よくも?)これから家で2人きりなんですよ。え、やばくない? どうする? 一旦部屋上がる?

 

・林間学校の件、私はわりと反射的に「行ってないということは不登校かなにかか?」と推察したけど、いろんなとこの感想を見るに、どちらかというと行ってはいるが嫌な思い出があったとか、そういう予想が多かった。なるほど。確かに、別のクラスとはいえ不登校児がいたらなんとなく存在の認知くらいはする気もするし、そうなると山田が知らないのは変な気もする。友人がいないから写真が無いって線もあるね。ただどうだろう、それをおねえが把握してるって、悲しいやりとりが浮かぶな。林間学校から帰ってきた市川に友達との写真見せてとねだり、撮ってないよと告げられ、いろいろと察するおねえの図。小学校までは普通に友達がいたことも考えるとなお悲しい。

 

・P8の下半分、おねえの言葉がドストライクすぎて初読時どころか今に至るまで気づかなかったけど、正面山田の胸がデカすぎる。もう一年以上前からデカいんだけどね。もはやデカく無い時期の方が短いよ。

 

・はい、ここまで。いろいろ書いたけどやっぱおねえですね。最高。次回の舞台は引き続き市川宅だろうか。チラッと市川の過去に触れたし、部屋に上がってトロフィーについての話を展開するのもいい。長い長い冬休み、現在11話目だ。これ、4巻まるまる冬休みとかある? 一話あたりページ数も増えてるし。というか冬休みがこの長さって、夏休みとかえらいことになりそうで怖くないですか。楽しみだけど。夏の2人を見られることを願って、それでは。