せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

200610日記 空っぽの続き

・水曜日終了。僕ヤバがあったせいか、今週はいつもより早い気がする。気のせい以外の何者でもないけども。仕事中に2人について考えてるから時間が早くすぎるのであって、真面目に仕事をやれ。

 

・昨日の続き。タゴパラね。『描きたいものなどなくても面白い作品は作れる』という論だが、これは間違いではない。そもそも、作品の評価は読者に委ねられるが、読者からしたら目の前の名作が『作者の描きたいものが詰まった作品』であるかなど分かりっこないのだ。いくらそういう風に見えたとして、それは作者がウケるために計算づくでそう作っただけであるという可能性は否定しきれない。ウケるために、つまりみんなを笑顔にするために。原作ちゃんが作ったホワイトナイトなる作品がそう作られたというのは間違い無いだろう。

 

・1話で編集が『エログロナンセンスに振ってマイナー路線に訴えた方がマシ』みたいなことを言っていたが、これと上記のように計算づくで書くことは、作者性なるものを放棄してウケようとする点で一緒である。大衆にウケるものを計算づくで書くのは難しいが、少数でいいなら極端なものを書けば食いつく人はいるのだ。ただそれは『ジャンプ』ではないから、それを持ってこいとは言わなかっただけだと思われる。

 

・主人公と原作ちゃん、どちらも描きたいものなどない人間であるのにも関わらず、片方はうだつが上がらずもう片方は傑作を書き上げられたのは、そこの発想の違いなのだろう。もう一つ言うなら主人公は自らの審美眼を信用しすぎだ。4年もボツを食らい続けて来たのに、大きな発想の転換も無しにひたすら自分が面白いと思った漫画を提出し続けるのは、ちょっと愚かさが目に余る。この辺が創作クラスタに嫌われるとこだろうな。

 

・空っぽの人間がそれでも『面白い、皆が笑顔になれる漫画』を描こうとしたら、原作ちゃんのような努力をするしかないのだろう。というか、作家性のある人間だってだ、少しでも多くの人間にウケるためにその作風をオブラートに包んだりの努力をする。主人公にはそれが全く見られないから、だから不快なのだ、

 

・ちなみに、私は今後タパゴラを読む気はない。4話時点で、今後どう物語が転ぼうが(私の中の倫理通り主人公に天罰が降ろうが)、愉快な気持ちになることはないと判断したからだ。主人公がいくら罰に値する人間でも、やっぱり人が苦しむ描写は好きじゃない。