せんくつにっき

思うこと、感想、とかとか

200603日記 潮時

・人間を構成する物質は、おおよそ2年程度で完全に入れ替わるらしい。昔誰かが話していた。だから、あなたがそれ以上前に好きになったものを、いつの間にか嫌いになってしまっていたり、興味を持てなくなってしまったとしても、それはおかしいことではないのだと、その時のあなたと今のあなたは物質的に別存在なのだからと、そのような悟しと、あるいは慰めのようなニュアンスを持って。

 

・急に何の話かと言えば、大まかに潮時についてだ。もう少し細やかに言うと、Vtuberについて。私がVtuberなるコンテンツを認識し、当時活動していた中から電脳少女シロを好きになってから、おおよそ2年と半年が経っている。文の流れから勘違いしてはいけないが、2年以上経っているからもう離れるべきだとか、そう思ってるわけではない。そんな順序ではない。

 

・例えば私は、ここ最近のVtuber業界についての論評、文章をよく読むようになった。別にわざわざ探しているわけではなく、今までなら目に入ってもスルーしていたところを、最近はリンク先に飛ぶようになっただけ。そういうところに書かれているのは、まあわざわざ書くくらいなのでおおよそ批判的な内容だ。それに私は、一ファンとして特に反発心を抱くこともしない。ああなるほどなと、確かになと思ったりするだけだ。スルーしていた時は多分無条件でむかつき、ただこき下ろしたいだけだコイツはとすら思ったかも知れない。それは好きなものを陥されたと感じたときに起こる反射的な感情の動きで、それ自体は宥められど馬鹿にされるようなことではない、と思っている。むしろそれがない現状は、業界に対する『好き』がなくなり、惰性でなんとなく業界全体が気になってるだけじゃないかと、そして、好きでもないのにただ古参であるというだけでざっくりと全体を陥すくらいなら、もう離れた方が良いのかもしれないと、そういうことだ。

 

・ああなるほど、お前は贔屓である.LIVE、電脳少女シロやアイドル部の面々が『落ち目』として扱われていることに嫌気が差し、だからこれ以上嫌な気分にならないように離れようとしてるんだろう、情けないオタクめと、そう言われるかも知れない。格別否定はしないが、それはいくら違うといったところでそれを証明する手立てもないからだ。

 

・嫌いになったわけではない。特定の配信者については、まだ好きなのは間違いない。好きの総量が少なくなったのは感じるが、視聴する動画の取捨選択なんかのスタイルはもう1年以上固定されていて、昔なら見ていたのに今は見なくなったとかはほとんどない。

 

・ただ、なんとなくこれ以上好きになることはないなと肌で感じている。昔あれほど好きだったボーカロイドは、当時好きだった曲を懐かしむ目的程度でしか聴かなくなった。あのとき、毎週欠かさずチェックしていた週間ボーカロイドを見なくなる直前の、あの惰性感が現状に似通ったように感じている。

 

・このまま見続けても、嫌いになることはたぶんないだろう。Vtuber業界全体に関してはもともと好きではないからあれだけど、今好きな配信者については。ただ、それは現状維持が続いた場合で、何か大きなやらかしがあったらもちろん話は別だ。その場合はまあ、多少偉そうで使いたくないが、見限るといった選択になると思う。

 

・もうちょっと書きたいことはあるけど、それはまた書きたい時に書こう。今日はもうノルマである1000文字を大きく超しちゃってる。昨日が少なかったからトントンくらいだが。